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aikoインタビュー 「私は夢を食べて生きていく」永遠の恋愛体質の理由とは?

 5月に発売したアルバム『May Dream』が、3作連続でオリコンランキング1位を記録したaiko。デビューから約18年、コンスタントに活動を続ける彼女は、現在も全国ツアーの真っ最中。そんなaikoに、改めてアルバムやライブについて、じっくり語ってもらった。インタビューは、12年来aikoに取材し続けているライター・芳麗氏。カルチャーのみならず恋愛コラムでも人気を博すコラムニストであり、恋愛映画のノベライズも手掛ける芳麗氏だけに、aikoの本音も明らかになる?

1人の時間は、夢と現実の境目がわからない感じになる(笑)

――すでに、全国ツアーが始まりましたが感触はいかがですか?
aiko今、2公演終わったところです(取材時)。今回のツアーは昔の曲もやっているから、曲によって上がる歓声が違うのも嬉しいし。このアルバムとライブを本当に待ってくれてたんだなっていうのを感じています。

――タイトルの理由って?
aiko『桜の木の下』、『夏服』、『秋 そばにいるよ』っていうアルバムを出した時、季節をタイトルに入れたことによって、その時期のこととか思い出がパッと浮かんでくるんですよね。季節が入ったら、また違うアルバムが心の中にできるかなと。それに、“May”には、可能性って意味もあるから、造語で“夢が叶う”という意味も込めて。

――夢は、これまでもaikoさんの楽曲に数多く使われてきましたよね。
aikoはい。基本的に私は1人で家にいる時に曲を作るんですよ。友達や親とかスタッフと過ごしている時間も、部屋の中に入るとパッと世界と時間軸が変わるんです。

――チャンネルが変わる感じ?
aikoそう。私は一人遊びとか夜更かしばっかりしているんですけど。家の中でいろいろ考えたり妄想している時も、時間としては過ぎていってるんだろうけど、自分の中ではどこか止まってるところもあって。なんだか、夢と現実の境目がわからない感じになる(笑)。

――aikoさんの楽曲は、夢と現実がパラレルワールドになっているものが多いですものね。
aikoそうですね。特に、このアルバムはそういう感覚の中で出来たんじゃないかなと思います。すべての曲は現実に起こったことが作るきっかけになってるけど、その先は、夢の中で広がったり深まったりして生まれたから。

最近は、“もういいや、自由に生きよう”って受け入れた

――改めて感想を言うと、アルバムめちゃくちゃ良かったです。前作『泡のような愛だった』も、女性として生っぽくて潔いなと思ったけど、今回は違う潔さや大胆さがある。aikoを形容する言葉は、切ないとか可愛いとか狂気あたりが定番ですけど、それ以上に、今はすごくカッコイイし、深遠だなと感じました。
aiko嬉しい! ありがとうございます。

――何かが大きく変化しましたよね。新しいアレンジャーさんが参加しただけでなく、心理的なものかな?
aiko『泡のような愛だった』の少し前からかな。ゆっくりでも変わりたいって気持ちになって。「いろんなことをやりたい」と思ったんです。新しいことには、自分も無意識に抵抗してしまうし、絶対誰かに最初は否定されたりもする。でも、そういうのも気にせず、もう、やりたいことやろうって思いきれて。だから、「夢見る隙間」みたいな変化球の曲もシングルにできたんだろうし。

――すごく好きな曲です。一瞬で消える鮮やかな白昼夢みたいな曲。
aikoありがとうございます。

――そういえば、数ヵ月前、「前はすごく人目が気になっていたけど、最近は大事な人以外は嫌われてもいいって思えるようになった」と言ってましたよね。
aiko この歳でやっとね! 私、コンプレックスもすごく強かったから。朝起きて1日3食食べるみたいに普通に生活できないとか、思っていることうまく話せないとか。1人で曲を作れた瞬間以外は、自信がなくて。どうしようって思い続けて生きてきたけど。最近は、“もういいや、自由に生きよう”って。

――自分を受け入れた(笑)。
aiko良くも悪くも受け入れた(笑)。だから、自分が描いていた夢を1個ずつ形にしよう。これからは、いつの間にか夢みたいに消えてしまった大切なこととか、頭の中を全部形にする。これから先も私は夢を食べて生きていくんだって思えました。

――現実的には強くなりつつも、一方、自分の内側に深く入る時間が増えたってことですよね。“これが自分の生き方、音楽の作り方だ!”が定まってきたのかな?
aikoそうかも。だから、最近は休みの日はますます1人で家にいるんです(笑)。でも、このアルバムも出来たし、楽しいから今はいいかなと。もしかしたら、次に会った時はすごいアグレッシブになってるかもしれないけど! 

――これまで12、3年、取材してきましたけど、そんな時、ありましたっけ?(笑)。
aikoない(笑)。結局、あんまり変わらへんかもしれないけど、それも仕方ないなって。

――先日、『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出ていた時、子どもの頃の話をしてたじゃないですか。「外では誰よりも活発に外交的に遊んでいて、家に帰ると部屋にこもって1人でヘッドフォンでラジオばかり聴いていた」って。どっちも、今のaikoに繋がっていると私は思うけど。40歳になった今、aikoさん本人も、自分の両面が受け入れられて、統括されたんだなと。
aikoそうそう!

――ライブでみんなと貪欲にコミュニケーションとってるaikoも、1人きりで夢見てるaikoも、普通に共存共栄している。
aikoすごいそう思います。

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