アニメ&ゲーム カテゴリ
(更新: ORICON NEWS

ポルノグラフィティ、親戚の子から「初めて尊敬」される!? 結婚式での反省も…

ニューシングル「THE DAY」を発売したポルノグラフィティ。アニメ『僕のヒーローアカデミア』(TBS系)オープニングテーマとしてオンエア中の同曲では、親戚や知り合いの小中高生から意外な反応も? また、新藤晴一のツイートが話題となったカップリング「My wedding song」についてのエピソードも語ってくれた。

今までとは僕を見る目が全然違う「初めて尊敬した!」と言われて(笑)

  • 岡野昭仁

    岡野昭仁

  • 新藤晴一

    新藤晴一

――今回のシングル「THE DAY」はアニメ『僕のヒーローアカデミア』(TBS系)オープニングテーマ。前作「オー!リバル」から続いて、ポルノグラフィティの得意技路線だなとも思いました。
新藤晴一アルバム『RHINOCEROS』のときにはこの曲も出来てたんですけど、曲を出すのが遅くてアルバムには入らなかったんですよね。それで、このタイアップのタイミングで、アレンジから作り直したんです。当初、僕がアレンジしたときは、もうちょっとダンスホールな感じで、それで“完璧だな”と思ってたんですけど、タイアップが決まって、アレンジャーに疾走感あるアレンジに変えたいと依頼し、実際に上がってきたらすごく上手く出来てて、さすがだなと思いました。
岡野昭仁アレンジ的にトリッキーな部分があったりキメの作り方が上手だったり。メロディの良さもあって、歌ってても勝手に乗せられていくんですよね。ジャンプ(『週間少年ジャンプ』)のアニメということで、勇気とか友情とかがテーマだし、前へ前へ背中を押していくように歌いました。
新藤晴一歌詞もアレンジが決まってから書いたんですけど、内容に近すぎるとテーマ曲みたいになっちゃうので、あまり原作を読み込まずに書いたんです。僕らも小さい頃からジャンプを読み漁ってた、ジャンプの魂が刻まれて育ってる世代だし。『僕のヒーローアカデミア』がいかに新しい要素のある漫画かも知ってますけど、まずは自分の中のジャンプ魂を呼び起こして書いた感じなんですよね。

――「オー!リバル」も映画『名探偵コナン 業火の向日葵』主題歌でしたし、少年アニメで使われることが多いのは、それだけポルノグラフィティの楽曲が少年心にグッとくるからなんでしょうね。
岡野昭仁小中高生に向けてどうアジャストするか?って、本当は難しいと思うんです。でも、アニメというものを通してそうできるのは、ミュージシャンとしてすごくラッキーなことだと、最近よく思うんですよね。

――小中高生からも人気が出そうです。
岡野昭仁自分たちの甥っこ姪っ子がそのアニメの世代だと、すごく認めてくれるんですよ(笑)。「やるじゃーん!コナンなんだ!」とか「ヒロアカやるのー?」とか、今までとは僕を見る目が全然違う。「初めて尊敬した!」と言われて(笑)。
新藤晴一知り合いに中学生の子がいて、「教室で最近、ポルノがキてるよ!」って言われて(笑)。超嬉しかったですね。
岡野昭仁「THE DAY」も、そうやってアニメをきっかけにポルノグラフィティを知ってくれたら嬉しいし。長く好きでいてくれたらいいなぁ。

――ちなみに、お二人が子供の頃に観ていたアニメで印象に残っている曲は?
新藤晴一いっぱいあるよ! 特にエンディングが記憶に残ってますよね。『ルパン三世』とか『機動戦士ガンダム』とか。“ガンダム”の「♪アムロ振り向かないで〜」、『ドラゴンボール』の「♪ロマンティックあげるよ〜」とか、エンディングはいつも切な〜い曲が流れててね。
岡野昭仁『妖怪人間ベム』のエンディングは絶望的に暗い! 観てる子どもをどうしたかったんだろう?っていう(笑)。“ガンダム”は全部曲が良かったっていうのは覚えてるかな。あと僕がよく覚えてるのは……。
新藤晴一『超時空要塞マクロス』よ、きっと。「愛・おぼえていますか」(映画版主題歌)だ(笑)。
岡野昭仁違うよ(笑)。EARTHSHAKERのMARCYさんが歌った「DON’T LOOK BACK」。曲が良すぎてアニメを覚えてないんですけど。え?『超音戦士ボーグマン』?タイトル忘れちゃってたけど(笑)、すっごくカッコ良かったんです。その時に僕は、“アニメの主題歌をロックバンドの人たちも歌うんだ!”と認識したんですよね。すごく記憶にあります。

結婚式で花束贈呈の前に流れる曲を 渡すときにはSuperflyがいるから

――カップリング「My wedding song」は、マネージャーさんの結婚式がきっかけだったとか。晴一さんがツイッターでつぶやいていたことも話題になってました。
新藤晴一そうなんですよ。マネージャーの結婚式に二人で出席したんです。BGMで次々にJ-POPの曲が流れていく中で、なかなかポルノの曲がかからなくて、だんだん「あれ?」と思いはじめて。“じゃあ、演出上のハイライトで流すのかな”と思ってた。で、花束贈呈して退場っていうときに……スピッツが流れたんよね(笑)。もうね、我々の曲にも使いやすいウエディングソングはあるのに、なんで選んでもらえなかったんだろう?と反省しまして。“もっと使いやすい曲を作ろう!”となったのが、この曲なんですよね。何万人が聴いてくれるヒット曲があるのも嬉しいけど、人生の節目節目に寄り添う曲ってすごく幸せだし、そういうところで花をそえる曲があったらいいなと思ったという。
岡野昭仁その結婚式の当日も、その場で自分たちがサプライズで歌ったし、BGMとかぶったらいけないと気を使われてるのかなぁ、と思ってたんですよ。でも、よくよく考えたらウエディングソングは別に1曲あるんですよね、8年くらい前に作ったのが。でも、それすら忘れられてることに腹が立ってきて(笑)。晴一の提案に、乗りました(笑)。

――結婚する二人の歌でなく、両親への想いを綴った歌というのがまたいいですね。
新藤晴一アニバーサリーソングとしてのウエディングソングは、もう大物がひしめきあってるわけですよ。「乾杯」からはじまり、「永遠にともに」があり「Butterfly」があり、「お嫁サンバ」もある。その中に入るというより、花嫁が両親に手紙を読んで、花束贈呈のために歩くでしょ? その間に使える曲を作ろうかと思ったんですよね。花束を渡す時にはSuperflyがいるから。
――具体的! 確かに「My wedding song」のようなポジションの曲はないですね。
岡野昭仁よく隙間を探したなぁと(笑)。

――最後に、また横浜スタジアムでの野外LIVE『横浜ロマンスポルノ’16』(9/3・4)が決定しましたが。今年はどんな内容になりそうですか?
岡野昭仁自分たちにとってもお祭り騒ぎをする場所なんです。言うても夏の終わりの野外なんで、湿っぽい感じにはならないと思うし。最後にお祭り騒ぎができる内容にしたいですよね。来てくれた人が「2016年の横浜スタジアムはこうだったね」って心に残るような特別感をどこかに入れたいと思ってます。
(文/川上きくえ)

あなたにおすすめの記事

 を検索