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大原櫻子が同世代の“憧れ”になったワケ

 昨年の『第66回NHK紅白歌合戦』では紅組トップバッターとして初々しくも堂々としたパフォーマンスを見せてくれた大原櫻子。2013年に映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロイン&劇中バンドのボーカルとしてCDデビューしてから約2年、歌手&女優として活躍し、今では同世代の女性が憧れる新世代のカリスマとなった。若い女性シンガーがたくさんいる中で頭ひとつ抜きん出た感がある彼女がファンをここまで惹きつける理由はどこにあるのだろうか? アンケート調査をもとに探っていく。

無名の新人から瞬く間に人気者に リアルな“シンデレラストーリー”

  • 『カノ嘘』スピンオフ・シングルとして“大原櫻子(from MUSH&Co.)”名義で発売された「頑張ったっていいんじゃない」(2014年6月発売)

    『カノ嘘』スピンオフ・シングルとして“大原櫻子(from MUSH&Co.)”名義で発売された「頑張ったっていいんじゃない」(2014年6月発売)

 まずは改めて、『カノ嘘』から現在に至るまでの大原の軌跡について振り返っていきたい。『カノ嘘』は映画化とオーディションが発表された直後から、椎名林檎、スピッツ、平井堅らを手掛けたことで知られる亀田誠治氏が音楽プロデュースを担当することや、『僕の初恋をキミに捧ぐ』『僕は妹に恋をする』などで知られる漫画家・青木琴美氏が原作漫画を手掛けていたこともあって、どんな子がヒロインの座を射止めるのか、注目を集めていた。見た目はどこにでもいそうな普通の可愛い女子高生――しかし、小さな体から発せられる歌声のパワーに、多くの観客が圧倒され、映画公開後に行ったフリーライブでは、ソロでも数千人を集めるまでになった。無名の新人から瞬く間に人気者になった大原のシンデレラストーリーに、自分を重ね合わせた若い女性も多かったことだろう。

 2014年に入ってからは全国各地でのフリーライブを開催し、6月には通算2万人動員を達成。さらに大原櫻子(MUSH&Co.)名義のシングルを発売、TVドラマ『水球ヤンキース』(フジテレビ系)で連続ドラマデビューを果たす中で、特に10代、20代の女性からの人気を強固なものとしていった。そして、その人気を決定づけたのが、昨年の「第93回全国高校サッカー選手権大会」決勝戦、埼玉スタジアム2002での「瞳」の歌唱。大原が初めて作詞にも参加した同作は多くの共感を呼び、1stアルバム『HAPPY』(2015年3月)は最高2位を獲得。同曲で『紅白』初出場に至った。2015年7月期の月9ドラマ『恋仲』(フジテレビ系)で注目を浴びるなど、歌手と並行して女優業も順調で、同世代に限らず、幅広い層へと認知を拡大している。2016年は、岸谷五朗・寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」プロデュース公演Vol.14『The Love Bugs』へ出演し存在感を見せた。

自分と同じ目線でいてくれるからこそ大原のストーリーに共感

 では実際、ファンは大原のどんなところに魅力を感じているのか? ORICON STYLEでは、10〜50代の男女を対象に、彼女に対するアンケート調査を実施した。まずは、10代・20代の男女に大原を【知っている】と答えた人に「大原櫻子を知ったきっかけは?」(SA)と聞いたところ、映画『カノ嘘』で知ったと答えた人が10代は82.6%、20代は72.7%と、ダントツの1位となった。特に女性は10代・20代ともに8割を超える高い数値。そこで、「大原櫻子のどんなところに魅力を感じるか?」(SA)と尋ねると、【歌声】が10代75.4%、20代64.1%と1位に。「『カノ嘘』を見たとき、すごい子が現れたと思った」(群馬県/20代/女性)。「透き通っているけどとても強くて、聴いていると元気をもらえます」(埼玉県/10代/女性)と、“映画で1回耳にしただけで好きになった”という人が多かった。

 また、彼女のトレードマークとなっているボブヘアに関して、「ボブでも可愛く見えると証明してくれた」(神奈川県/20代/女性)と魅力を感じている人が多いようで、「私もボブにしました。パーマをかけて、より近づきたい」(神奈川県/20代/女性)、「濃くないけどシンプルなメイク参考にしてます」(愛知県/20代/女性)と実際に髪型やファッションを真似している人、真似したいと考えている人も多かった。さらに最近では大学や高校の軽音楽サークルで大原の楽曲を中心にカバーしているバンドを見る機会も増えてきたが、「私もギターの弾き語りをしたい」(大阪府/10代/女性)、「歌い方やファッションを参考にしています」(大阪府/10代/女性)など、華奢な身体でギターをかき鳴らしパワフルに歌う姿に憧れを抱く女性も多いようだ。
  • 全国高校サッカー選手権大会決勝(埼玉スタジアム2002)で熱唱した「瞳」(2015年1月発売)では、自身も作詞に参加している

    全国高校サッカー選手権大会決勝(埼玉スタジアム2002)で熱唱した「瞳」(2015年1月発売)では、自身も作詞に参加している

 大原のフリーライブやコンサートでは、若い女性からの「さくちゃーん!」「可愛い!」という声援をよく耳にする。以前、本人がインタビューで「ファンは友達みたいな感覚で接してくれる」「大切なのは普通の感覚でいること」と話していたが、同世代の女性ファンにとっては自分と同じ目線でいてくれるからこそ、言葉にも説得力が増すし、シンデレラストーリーにも共感できるのだろう。「自分も櫻子ちゃんみたいになりたい」と考え、勇気を出して新たな一歩を踏み出すきっかけになった若者も多いはずだ。

女優業を入り口に30代以上も【歌声】に惹かれたという声多数

  • 30代以上が感じる大原櫻子の魅力とは?

    30代以上が感じる大原櫻子の魅力とは?

 さて、当初は10代・20代を中心にファンを拡大してきた大原だが、『紅白』初出場などを経て、その人気は幅広い世代に波及しつつある。30代以上の「知ったきっかけ」は、『カノ嘘』や埼スタでの「瞳」歌唱の割合も高かったものの、フジテレビ系月9ドラマ『恋仲』やTVドラマ『死神くん』(テレビ朝日系)など、女優業を入り口にした人が多く、特に50代は大原の「魅力」について【演技力】と答えた人が他の世代より多くなった(30代以上も1位はやはり【歌声】)。「女優さんかと思ったら、やけに声量があり、うまいなと思った」(青森県/40代/女性)など、映画やドラマから歌手としての大原に興味を持つ人も多く、「地球ゴージャスの舞台での歌声、音楽番組での歌声、いずれも素晴らしかったです」(東京都/40代/女性)と答える人も。特に上の世代のファンは「高値の花ではなく、親しみが持てる可愛さ」(北海道/30代/女性)、「素朴な中にも人を魅せるものがある」(三重県/50代/男性)など、飾らない雰囲気、ルックスと歌唱力、演技力のギャップに惹かれる人が多いようだ。

 先述の通り、2016年は初頭から舞台を中心に活動していたが、6月1日に5thシングル「大好き」を発売することも発表され、いよいよ歌手としても始動。ファンからの期待感が高まっている。『紅白』という大舞台を経て、歌手としても一回り成長した大原櫻子は何を見せてくれるのだろうか?
【調査概要】
調査時期:2016年3月21日(月)〜3月24日(木)
調査対象:合計1400名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査

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