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演歌歌手・山内惠介、2年連続『紅白』出場目指す 今の時代だからこそ「現場」が大切

 昨年、デビュー15年にして『第66回NHK紅白歌合戦』初出場を果たした山内惠介が、3月23日に2016年第1弾シングル「流転の波止場」を発売した。デビュー当時からファンとの触れ合いを大切にし、年間100回を超える各地でのイベント出演や握手会を行ってきた山内は、今の時代だからこそ、アナログ的なアプローチで「現場」から“笑顔”を届けて、ヒットを生んでいきたいという。目指すは2年連続『紅白』出場。とはいえ「常にギリギリ」と話す彼に、『紅白』という大きな夢を叶えた今の心境や盛り上がる若手演歌歌手シーンまで、様々な想いを聞いた。

『紅白』が決まったあとは時間が過ぎていくのが速かった

――昨年、待望の『紅白』初出場となったわけですが、夢をひとつ達成したことでご自身の中で変化したと感じることはありますか?
山内惠介 『紅白』を経験したことで、より現実を見るようになったかもしれない。今までは想像でしかなかったので、実際に立ってみるとすべてが新鮮でした。知ってるか、知らないかって大きいなって。夢を見ることよりも、今の一瞬、一瞬とより向き合えるようになった気がします。あとは時間が過ぎていくのが速かったですね。

――高校生の時にデビューされてから15年。長年抱いてきた夢が現実になって、またその先を見ていかなくてはいけないわけですけど、いかがでしょう。
山内 出るまでって、すごく大変じゃないですか。だから、出たらちょっと楽になるのかなって思ってたんですけど、とんでもない。出たあとの方が大変でした。常にギリギリですし、このまま突破口を開いていけるのか…。これまで以上に期待していただけるわけで、去年よりも大変になることは確かだし、やらなきゃいけないことがたくさん見えてきましたね。

――その経験を経て、新曲「流転の波止場」で北海道から九州まで旅をしていくわけですね。
山内 そう。南下していくんですよ。なんか知らないけど…

――そんなギャグ言う方でしたっけ(笑)?
山内 最近ね。和むかなって思って(笑)。何の話でしたっけ?

――新曲の話です! 北海道は山内さんにとって“第二の故郷”ですからね。
山内 おかげさまで、21歳の時から北海道でレギュラーをやらせていただいて、今、テレビ、ラジオでもレギュラーがありますし、道内ツアーもあります。だから、これまでも「風蓮湖」「釧路空港」とか北海道を舞台にしたご当地ソングがありましたけど、やっぱり北海道にまつわる歌をうたっていきたいなと思っているんです。でも、今年は新しいことにチャレンジしたいと思っているので、北海道から僕の故郷である九州まで、夢を追いかけて旅をすることになったわけです。ちょうど北海道新幹線も開通しますし、タイミングもピッタリかなって…

――え、狙ったんですか…?
山内 別に狙ったわけではないです! 偶然なんですよ?

夢は持ち続けなくちゃいけないと改めて思った

  • ビクターエンタテインメントのシンボル、犬マークの「ニッパー(NIPPER)」の二代目大使に就任  (C)oricon ME inc.

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――「恋の手本」「スポットライト」と、どちらかというとしっとり歌が続いてましたけど、今回はすごく明るい曲調で、山内さんの決意も感じる曲になっていますね。
山内 多分嬉しかったんだと思うんですけど、自分で最近のVTRを確認したときに、今までこんな笑顔できてたんだろうかってくらい表情が良かったんですね。だから、昨年は本当に応援して下さる皆様に笑顔にしていただいたので、今年はファンの方たちを笑顔にする1年にしたいなと思って。それで、いろんな候補曲の中から、明るくて、お手拍子で和める「流転の波止場」を選びました。テーマは「笑顔」です。にかーっと笑顔で歌える歌を皆さんに届けたいなと思っています。

――それで北から南まで笑顔を届けていくわけですね。作詞はシングルA面としては久々の仁井谷俊也先生ですが、夢を求めて故郷や恋人とも別れ、放浪の旅を続ける男の歌が、歌謡界の大海原に船出した山内さんの姿に重なった、とコメントを寄せられています。
山内 先生がこの詞をお書きになった時の話をうかがったんですけど、ちょうど大みそかに先生が故郷の尾道に帰っていらして、その時にこの詞を完成して下さったそうなんですよ。本当は東京の書斎で書こうと思ってたそうなんですけど、『紅白』を観てすぐに書いたほうがいいと思って、一気に書きあげて下さったらしくて。<シャイで不器用な 男の真情(まこと)><浮き藻(も) 浮き草(ぐさ) 浮寝鳥>とか、いろいろと言葉遊びのようなものも散りばめられているんですけど、故郷に帰っていたからこそ、東京では書けないようなワードがいっぱ出てきた、とおっしゃっていましたね。

――確かに、男らしい決意のようなものがありながらも、どこか遊び心がありますね。
山内 ああ、そうだなって。今年は一生懸命頑張らなきゃいけない1年なんですけど、常に遊び心を忘れちゃいけないなって。先生の言葉から学びました。歌う時も、必死になって歌うというよりは、お手拍子ソングなので、自分自身もどこか楽しみながら。「流転の波止場」で大ヒット、ホームランを飛ばしたいので、どこか思い切ったような歌い方を意識しています。ただ、これがやろうとなるとけっこう難しいんですよね。

――力みすぎてもうまく飛ばないですからね。
山内 そういうことです! 何でもそうですよね。1番に<『夢は捨てるな 捨てるな夢は』>という歌詞があるんですけど、一番好きなフレーズなんですよ。このフレーズって、『紅白』出場が叶う前と後だったら、全然違うアプローチになると思うんです。

――15年頑張ってきて叶えたからこそ、重みがある言葉ですね。
山内 そう。出させていただけたからこそ、夢っていうのは捨てちゃいけないんだと、改めて感じています。大なり小なり持ち続けていることが、いつか大きな夢を叶えるきっかけになるから、どんな時でも夢は持とうって。その気持ちは、今だからこそ歌えると思いますね。

2年連続『紅白』出場を狙います

  • 2014年発売の「恋の手本」で初の総合TOP10入り。昨年発売の「スポットライト」もTOP10入りを果たした。写真は「恋の手本」紅盤

    2014年発売の「恋の手本」で初の総合TOP10入り。昨年発売の「スポットライト」もTOP10入りを果たした。写真は「恋の手本」紅盤

――いちばんの夢だった『紅白』出場を経て、今の夢は何ですか?
山内 「流転の波止場」の大ヒット。もうこれしかないです。ファンの方はもちろん、世代問わず、みんなが口ずさめるようなヒット曲。僕はこの歌で見たいと思っている景色があるんです。ステージで僕がこの歌をうたっている時、老若男女、みんなが僕のほうに向かって、手拍子しながら「流転の波止場」を聴いて、口ずさんでるっていう。少しでもノレない方がいたり、しっくりこない方がいたらダメなんだろうなって。だから、その景色を見るために僕は何をするべきなのかっていうことを今は考えています。

――今、なかなか大ヒットが生まれない時代ですけど、ヒット曲って何をきっかけに生まれるんでしょうね。
山内 僕は『現場』から広がっていくと思っています。

――デビュー当時からのファンの方々との触れ合いを大事にされている山内さんならではですね。年間100回以上のイベントは本当にすごいです。
山内 今はいろいろなところから音楽を買うことができる時代。ボタンを押してすぐ音楽が買える時代だからこそ、歌を生で聴いて、それで良いなって思ってくれた方たちが宣伝してくれて、広がっていく…という、アナログでいいんだと思うんです。やっぱり丁寧にお一人おひとりに心を込めて歌を伝えていく姿勢がなければ、ヒットはないと思います。だって、お客様はちゃんと見ていますから。

――昨年は山内さん、そして三山ひろしさんと、30代の演歌歌手が2人『紅白』初出場を果たしたわけですけど、若手の演歌歌手のシーンはさらに盛り上がったと思いますか?
山内 それはあると思います。演歌の若手が2人出場して、その中の一人に僕も選んでいただいたわけですけど、同世代が演歌をうたっていたら、やっぱり興味を持って下さる方は多いと思うんです。小さいころから演歌を聴いていたとは言え、同じミュージックシーンを共有してきて、耳にしていた音楽も同じはずですから。だから同世代にも良いなって思ってもらえるような歌手になりたいと思いますし、それが若手としての使命だと思います。自分が飛翔飛躍することで、演歌が盛り上がる、こんな嬉しいことはないですよね。

――では、2016年、達成したいことはありますか?
山内 2年連続『紅白』出場です! そのためには、一人でも多くの方に「流転の波止場」を届けなくちゃと思っています。

――「恋の手本」「スポットライト」は2作連続で総合TOP10入りしていますけど、やっぱりプレッシャーはありますか?
山内 もちろんありますよ。壁は高いですけど…。まずは演歌1位を目指して、演歌TOP10入りからTOP5、TOP3、そして1位。それを達成できたら、今度は総合でTOP50入りを目指して、TOP10、そしてゆくゆくは1位を狙えたら…。1位になった時に、どういう感覚なのか味わってみたいです。

――とあるバンドの方がデビューの時に、インタビューで「目標はオリコン1位」とおっしゃってたんです。それで、今年見事に1位を取ったので、言葉に出すって大切だと思います。
山内 TOP10に入ったら、さらに上を目指すしかないです。今年も「流転の波止場」でTOP10入りを狙っています。

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