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卒業生&現役生を交えた“豪華コラボ”! 10周年のAKB48が語る

 デビュー11年目に突入したAKB48が、卒業生も参加した“夢の競演”シングル「君はメロディー」をリリース。インタビューでも卒業生&現役生を交えた“豪華コラボ”が実現。競演した互いの感想や1期生による振り返りなど、レアな話をたっぷりと語ってもらいました。

ゼロからのスタートで、10年続くとは誰も想像してない(高橋)

――まず、現役メンバー、卒業メンバーそれぞれ、今作で競演を果たした感想をお願いします。
横山由依 私は卒業メンバーのみなさんが現役のときから一緒に活動させていただいていたので、その頃のことを思い出しました。で、改めて先輩たちはすごいなと。並んだ瞬間、パッと場が華やぐんですよ。それを見て自分たち現役メンバーはまだまだだなって思いました。

――宮脇さんはそんな大先輩たちの中で初センターという大役を務めていますが。
宮脇咲良 今回はポジション的に前田(敦子)さんと大島(優子)さんの間に挟まれているんですけど、私は「ヘビーローテーション」とか「Everyday、カチューシャ」をテレビで観ていた側だったので、その中に入って、しかもセンターっていうのが信じられなくて……。未だに現実感がなくて「私が観ていたAKB48がそこにいる?!」みたいな(笑)、ミュージックビデオを観ても、違和感やとまどいがまだあるんです。
板野友美 私は卒業して2年経つんですけど、逆に違和感がまったくなかったんです。昨年12月のデビュー10周年記念のイベントで一緒にステージに上がったときも、懐かしいってよりは普通にその場にとけ込んでいるというか。いつもと同じような感覚だったので、今回のシングルもAKB48ってこんな感じだったなって、自然な気持ちでできたんですよね。

――さすが、貫禄を感じます(笑)。1期生である高橋さん、前田さん、板野さんの3人は、デビュー前にORICON STYLEで取材をさせていただいたことがあるんですが。当時は10年後、AKB48がここまで大きくなるなんて想像していました?
高橋みなみ 多分、誰も想像してないですよ。本当に自分たちはゼロからのスタートだったから、未来のことなんてまったく考えられなくて。10年目指してやってきたっていうより、気づいたら10年たっていたっていうのが正直な気持ちです。
前田敦子 私もまったく想像してなかったです。ただ、現役時代はもちろん、卒業してもこうしてみんなで手を取り合っていける仲間だっていうのはすごいことだなと。人生の中でなかなか手に入られるものではないので、とても貴重な場所ですよね。

初めての総選挙は、複雑な気持ちだった(高橋)

――そんな10年間をちょっと振り返ってみたいと思うのですが。まず初めて“総選挙”をやると聞いたときはどう思いました?
高橋 確かライブの最後に“総選挙”をするって発表があったんだけど、まぁ、シャレにならないなと(笑)。今では当たり前になっていますけど、当時は普通に考えてアイドル――年頃の女の子――に順位をつけるなんて、世間的にもいろいろな意見があったと思うし、私たちメンバーは、たまったもんじゃないな(笑)っていうのはありました。でも、与えられたらやるしかないし、実際にやってみたら、ファンの皆さんの支えとかを改めて実感できる場になったので結果的には良かった。でも、その瞬間、その日までは、みんな複雑な気持ちだったと思いますよ。
板野 私も1回目の総選挙のことはあまり鮮明に覚えていないのですが、楽しいものではなかったですね(笑)。
前田 でも結局、これが今に繋がることになっているので、秋元(康)さんの考えはすごいなって思う。総選挙がAKB48にとって大きなトピックになったのは間違いないですから。

――確かに、アイドルグループの枠を越えて、ひとつの社会現象になりましたからね。その中で前田さんは何度も1位になり“絶対的エース”としてトップを走り続けましたが、プレッシャーはありましたか?
前田 実は私は自分がトップっていう感覚はなくて。グループみんなでどうやっていくかってことしか考えてなかったんですよ。

――そこからあの「私のことは嫌いでも、AKBは嫌いにならないでください」という名言が出てきたんですね。
前田 そうですね。グループ内では、ファンの人たちが年に1回、競ってくれるのが総選挙だっていう認識だったんですね。しかも回を追うごとにとても楽しいものになっていって、そういうファンとの“チーム感”を楽しめる場として私はすごく好きだった。だからメンバー内でも順位に対してバチバチ感とか一切、なかったですよ。少なくとも私はそう感じていました。

――総選挙前に「負けないわよ!」みたいな、ピリピリムードはなかったと。
全員 ないないない(笑)。
高橋 総選挙はみんなに勝ちたいっていう願望よりも、自分自身と戦う場なんです。だから誰かを蹴落とそうって感覚もない。当日は何位で呼ばれるのかなとか、どうしゃべろうかなって考えるから、みんな直前は無言になるけど、それも相手に対しての圧力ではないんですよね。

――順位によってコメントも変わりますもんね。
高橋 順位も会場の雰囲気も、その瞬間にならないとわからないから、正直、言葉を考えていても、呼ばれたら頭の中は空っぽになっちゃうんですけどね。だからこそ、あそこで生の人間性が出るというか。たとえば私だったら“たかみな”ではなく素の“高橋みなみ”として、由依ちゃんなら横山由依として、要はつまり、いち個人として感情を述べている感じなんです。
渡辺麻友 ファンの方に投票していただいたリアルな結果が毎年出るので、その時期はやっぱりナーバスになります。近づいてくると「今年もくるのかぁ」って思うし……。でも、向き合ってやっていかなきゃいけないし、それで現状がわかるというか。結果を受け取って、また新たな1歩を踏み出せるので、大切な行事だとは思っています。

――1年に1回、渡される通信簿みたいな感じなのかな?
高橋 あそこで呼ばれるのはたくさんいるメンバーの中の何十人かで、じゃあ呼ばれていないメンバーはがんばっていないのか、っていったらそうではなくて。ただ、グループとしての通信簿のような要素はあると思います。あのイベント自体、いろんな方々が支えてくれて、今ではテレビ中継で徳光和夫さんが司会をやってくださるというすごく恵まれた状況じゃないですか。だから開催できることに感謝の気持ちを持って臨まないといけないと思っていました。

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