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ハナエ『超ポップでキュートな新曲と彼女の魅力に迫る!!』

 耳にした瞬間、引き込まれる独特のウィスパーボイスが魅力のハナエが新曲「Boyz & Girlz」をリリース。“グミ”をイメージして歌ったという超ポップな今作を通して、聴けば聴くほどハマるハナエワールドの魅力に迫ります!

新曲はコスプレしている感覚!?

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――今作は前作「神様はじめました」に続く真部脩一さんプロデュース作品ですが。ポップ度がグッと上がりましたね。
ハナエ「神様〜」はポップだけどそこを隠して、内に秘めている部分をリスナーに深読みしてもらうっていう曲でしたからね。でも今回は深読みできるものをあえてサラッと歌うというか。“いなせ”とか“いけず”とか、突っ込んでいいのかマジメに歌っていいのかわからないフレーズがあったり、韻の踏み方も絶妙なバランスになっていたりするのでとにかく楽しく歌ってみました。

――真部さんからは何かリクエストはありました?
ハナエ最初は“ひとりアイドルグループ”っていうテーマだったらしく、プリプロでは元気キャラとか優等生キャラとかギャルキャラとか、セクションごとにキャラを分けて歌ったんですよ。イメージとしては頭のなかでクルクルの茶髪になったりメガネをかけたり、コスプレしている感覚というか。

――声のコスプレ?
ハナエそう。でも結局、本番レコーディングでは「そこは忘れて自由に歌っていいよ」って言われて(笑)。自分でイメージを膨らませて、外側はふわっとしているけど芯の部分に弾力がある“グミ”を想像しながら歌いました。

――“グミな歌声”って、ハナエさんならではの感性の世界ですね。
ハナエでも例えばこのベースラインおいしそうとか、ちょっと苦そうとかありません? 私は食感とか味覚が音にリンクすることが多くて。例えば「神様〜」だったら大福の白い粉っぽいイメージとか、よく食べ物と結びつくんですよ。それを説明してもまったく伝わらないんだけど(笑)、今回みたいな曲は歌詞の意味を具体的に追及するとちょっと恥ずかしいので、抽象的にあっけらかんと明るく歌ったほうがいいかなと。

――確かに歌詞を突き詰めると<おしべとめしべが重なる>とか<押されたはずみで始まる>とか、“Boyz”と“Girlz”の危うい妄想も膨らみます(笑)。
ハナエそこはあえて説明はしないので聴く人それぞれの解釈で楽しんでもらえれば(笑)。あとジャケット写真のテニスウェアも最初は曲と関係なく私が着たいからっていう理由で決まったもので。ミニのプリーツスカートとポロシャツにサンバイザーをかぶって、ラケットを持つっていう恰好がどうしてもしてみたかったんですよ。それで、80年代っぽいテイストも入っている曲なので、“80'sといえばやっぱりレモンだよね”って周りにレモンをたくさん飛ばしたっていう(笑)。

――テニスウェアを着たかったのはなぜ?
ハナエ去年の秋ぐらいからすごく気になっていて。テニス自体はやらないんですけど(笑)。それこそ80年代頃の昔のアイドルってテニスウェアをよく着ているじゃないですか。ああいう機能性はないけど、見た目が可愛いっていうスポーツウェアを着たかった。音楽でもファッションでも、自分が素材になって変身していくのが楽しいんですよね。

曲ごとにイメージを変えて遊ぶことが楽しい

――昔のアイドルといえば、今回はピンクレディーの「渚のシンドバッド」のカバーも収録。ハナエさんが生まれる前の曲ですが選曲の理由は?
ハナエ前作に続いての歌謡曲カバーなんですけど、小さい頃に入っていた地元のコーラスグループでこの曲は何度も歌ったり踊ったりしていて。歌詞カードがいらないくらい大好きだったのでぜひ歌いたかったんです。

――浮遊感のある独特のアレンジで見事、ハナエ版「渚のシンドバッド」に仕上がっていますね。
ハナエベースラインとメロディーがまったく合っていない掴みどころのないアレンジだったので、最初はすごく難しかったです。でも聴いているとだんだん気持ち良くなる不思議な感じで、歌う時は“オトナ子供”目線というか。女の子が背伸びして男性を見下しているっていうイメージで歌ったんですよ。<ちょいとおにいさん>ってフレーズもピンクレディーさんだと、本当にオトナのお姉さんが言ってるように聴こえるけど、私の声で子供の背伸び感を出したら面白いかなと。

――ある意味、それも変身であり声のコスプレですよね。そういう感性の引き出しを増やしていくと、またご自身で楽曲作りをしたくなりませんか?
ハナエそこは秘密で(笑)。今は曲ごとにイメージを変えて遊ぶことが楽しいので、そのときに感じることをやっていきたいんですね。だから私自身、これからどうなるのかわからない。聴いてくれる方もこの先、何が出てくるか楽しみにしていてください。
(文:若松正子)

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