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名作漫画の続編はアリ? ナシ? ファンの本音探る

 俳優の織田裕二、鈴木保奈美主演で実写ドラマ化もされ、社会現象を巻き起こした漫画『東京ラブストーリー』(小学館)。主人公・カンチとリカの“25年後”を描いた続編が『週刊ビッグコミックスピリッツ』に掲載され、話題を集めている。『タッチ』(小学館)“精神的続編”にあたる『MIX』がスタートしたときもそうだったが、一度完結した人気漫画が連載終了後、長い期間を置いて後日譚が発表されることに対して、賛否両論はつきもの。時を経て好きな漫画の続編が発表されることはアリ? ナシ? ユーザーの本音に迫っていく。

あの作品も…意外に多い、完結した人気漫画の続編掲載

  • カンチとリカの“25年後”を描いた『東京ラブストーリー』の新作読切が話題となっている (C)柴門ふみ/小学館

    カンチとリカの“25年後”を描いた『東京ラブストーリー』の新作読切が話題となっている (C)柴門ふみ/小学館

 漫画『東京ラブストーリー』は、『あすなろ白書』や『小早川伸木の恋』など、数々の人気ドラマ原作で知られる柴門ふみによる恋愛漫画。1991年にフジテレビ系“月9”枠でドラマ化され、トレンディドラマを代表する作品のひとつとして大ヒットした。それから25年後、50歳になった永尾完治と赤名リカを描く続編は、『週刊ビッグコミックスピリッツ』創刊35周年の記念企画として実現。当時夢中になって漫画、ドラマを楽しんだ世代を中心に注目を集めている。

 同作に限らず、すでに完結した人気漫画が長い年月が経ってから復活、という話はよくある。例えば、アニメ化、ドラマ化された藤沢とおるによる『GTO』(1997年〜2002年/講談社)は、そもそも『湘南純愛組!』の続編であるが、2009年に『GTO SHONAN 14DAYS』として再び復活し、番外編を経て2014年より『GTOパラダイス・ロスト』として『週刊ヤングマガジン』にて連載。伝説の教師・鬼塚英吉がある事件により刑務所に収監されているシーンからスタートする。また、まるでトレンディドラマのようなドロドロした恋愛模様が描かれ人気を博した少女漫画『ママレード・ボーイ』(集英社)は、13年後を舞台にした『ママレード・ボーイ little』が連載中だ(『Cocohana』/2013年〜)。

 その他にも、多くの漫画の続編が発表されてきた。続編に対して肯定的な意見も多いものの、やはり一度完結している作品ということもあって、抵抗がある人も少なくないようだ。ORICON STYLEでは、漫画ファンの本音を探るため、アンケート調査を実施。「自分が好きだった漫画の続編は賛成」という質問に対しては、【賛成】が47.4%と、まさに“賛否両論”、ほぼ半々に分かれる結果となったが、注目したいのが、それぞれの側に寄せられたコメントだ。

まさに賛否両論 思い出は美しいままがいい?

 まず【賛成】の意見としては、「主人公がどんな成長をしたのか知りたい」(兵庫県/30代/女性)、「不安も大きいけど、自分が大好きだった登場人物たちのその後が描かれるのであればぜひ見たい」(埼玉県/40代/女性)、「今の時代に合わせた続きが見てみたい」(兵庫県/40代/男性)など、多少の不安はあれど、大好きだった漫画の新作を読むことができるのは「純粋に嬉しい」という想いが大きいようだ。

 【反対】のコメントで多かったのが、「完結した先のストーリーのイメージが自分の中でできあがっているので、あとあと『こうでした』というのは知りたくない」(千葉県/20代/女性)、「自分が思い描いていた世界が壊れてしまう」(茨城県/30代/男性)など、自分なりに思い描いていたその後のストーリーのイメージが壊されてしまう、という意見だ。【賛成】と答えた人の“不安”もここにあり、自分のイメージと近いものならまだしも、「ハッピーエンドだと思っていた2人が実は別れていた」という真逆のストーリーを“公式”に示されてしまう可能性だってある。【反対】と答えた人の多くが、「思い出は美しいまま残したい」(徳島県/50代/男性)と考えているようだ。

 賛成、反対、ともに共通していたのが、“商業的な理由”で安易に続編を作らないで欲しい、ということ。もちろん、『東京ラブストーリー』のようにアニバーサリーのお祝い的なことや、当時の作品のように作り込まれたストーリーならまだ納得できるが、「きっぱり完結した作品の続編をなぜ今やる必要があるのか?」という明確な理由を提示できないと、往年のファンは戸惑ってしまうようだ。とはいえ、かつて一世を風靡した作品だからこそ、復活によるブーム再燃も期待したいところ。もしかしたら今後、映像化され、新たな世代に人気を博す作品も増えるかもしれない。

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