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(更新: ORICON NEWS

“声優界のバイプレイヤー”高木渉、大河きっかけに男版・戸田恵子となるか?

 初回平均視聴率が19.9%、第2回目以降も一定の水準を保っている大河ドラマ『真田丸』(NHK総合)。主人公・真田信繁(堺雅人)の父・真田昌幸(草刈正雄)の“ザ・二枚舌”の熱演が話題になっているが、一方で信繁の義理の兄である小山田茂誠役・高木渉の“号泣演技”も大評判だった。とは言え、「この俳優さん、ほとんど見たことないし、けっこうおじさん(49歳)だけど、何者?」と思う人も多いはず。実は国民的アニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)の高木刑事役を務める(コナンの仲間の小嶋元太も兼任)名声優。声優兼俳優の大御所と言えば戸田恵子(※同じく三谷作品で脚光)がいるが、今作がドラマ初出演となる高木は、第二の戸田恵子になれるのだろうか?

一人二役も三役も演じる、声優界のバイプレイヤー

  • 大河ドラマ『真田丸』主人公・真田信繁の義兄・小山田茂誠(おやまだ・しげまさ)役で出演する高木渉(C)NHK

    大河ドラマ『真田丸』主人公・真田信繁の義兄・小山田茂誠(おやまだ・しげまさ)役で出演する高木渉(C)NHK

 高木は1988年、アニメ『ミスター味っ子』(テレビ東京系)で声優デビュー後、『ゲゲゲの鬼太郎』(ねずみ男/フジテレビ系)、『はなかっぱ』(黒羽屋蝶兵衛、獅子じゅうろく博士)、『忍たま乱太郎』(平滝夜叉丸/NHK)、『ONE PIECE』(ベラミー、ラルゴ、バンダー・デッケン9世/フジテレビ系)等で活躍。主役では、アニメ版『GTO』(フジテレビ系)の鬼塚英吉、『機動新世紀ガンダムX』(テレビ朝日系)のガロード・ランなどを務めているが、先述の『コナン』をはじめ、どちらかと言えば、一人二役以上を演じるバイプレイヤーの印象が強い。そして役者としても舞台を中心に活躍してきたが、『真田丸』の脚本を担当する三谷幸喜の人形劇『シャーロックホームズ』(NHK Eテレ)でワトソンの声を務めた際、三谷から高く評価されたことがきっかけとなり、今回のドラマ初出演となった。

 大河ドラマの高木は、第1回で武田家の家臣でありながら主君の武田勝頼を涙ながらに追い返したり、第3話ではヘロヘロになりながら妻の松(木村佳乃、信繁の姉)を頼って真田家に助けを求めるなど、悲哀に満ちた戦国武将っぷりを遺憾なく好演している。そのヒゲ面やインパクトのある“顔芸”も相まって、ベテラン俳優の貫禄が十分あるだけに、“いったいこの人は誰だ?”という視聴者の疑問も相当あったようで、番組ホームページ内の登場人物別アクセス数ではダントツの1位を記録しているという。

 ブレイク寸前と言ってもいい高木だが、本人は「僕を観てね、と言うよりは、『真田丸』を観てねと。“あそこに高木渉がいたんだ”と、気づかれないくらいになじんでいきたいと思います」とコメントし、気負いはまったく感じられない。今後の『真田丸』でもしばらくは高木の活躍が観られるようだが、次回のドラマ出演も気になるところだ。

 「そもそも声優さんは“声で演技をするプロ”だから、俳優との親和性は高い。本人もすんなりドラマや映画に入り込めるんです。『タッチ』浅倉南役の日高(のり子)さんぐらい声にキャラが強すぎると難しいでしょうが(笑)。声優兼俳優の代名詞とも言える戸田(恵子)さんも演技力には定評がありますが、何よりも『実はあの女優さん、アンパンマンの声の人なんだよ』『へぇ〜』と視聴者に語ってもらうことが一番のウリなんです。その点から言えば、高木さんも十分ウンチク話をされる資格があります。“男版・戸田恵子”になる日も遠くないんじゃないですか?」(アニメ制作プロダクションスタッフ)

一人二役も三役も演じる、声優界のバイプレイヤー

 高木は1988年、アニメ『ミスター味っ子』(テレビ東京系)で声優デビュー後、『ゲゲゲの鬼太郎』(ねずみ男/フジテレビ系)、『はなかっぱ』(黒羽屋蝶兵衛、獅子じゅうろく博士)、『忍たま乱太郎』(平滝夜叉丸/NHK)、『ONE PIECE』(ベラミー、ラルゴ、バンダー・デッケン9世/フジテレビ系)等で活躍。主役では、アニメ版『GTO』(フジテレビ系)の鬼塚英吉、『機動新世紀ガンダムX』(テレビ朝日系)のガロード・ランなどを務めているが、先述の『コナン』をはじめ、どちらかと言えば、一人二役以上を演じるバイプレイヤーの印象が強い。そして役者としても舞台を中心に活躍してきたが、『真田丸』の脚本を担当する三谷幸喜の人形劇『シャーロックホームズ』(NHK Eテレ)でワトソンの声を務めた際、三谷から高く評価されたことがきっかけとなり、今回のドラマ初出演となった。

 大河ドラマの高木は、第1回で武田家の家臣でありながら主君の武田勝頼を涙ながらに追い返したり、第3話ではヘロヘロになりながら妻の松(木村佳乃、信繁の姉)を頼って真田家に助けを求めるなど、悲哀に満ちた戦国武将っぷりを遺憾なく好演している。そのヒゲ面やインパクトのある“顔芸”も相まって、ベテラン俳優の貫禄が十分あるだけに、“いったいこの人は誰だ?”という視聴者の疑問も相当あったようで、番組ホームページ内の登場人物別アクセス数ではダントツの1位を記録しているという。

 ブレイク寸前と言ってもいい高木だが、本人は「僕を観てね、と言うよりは、『真田丸』を観てねと。“あそこに高木渉がいたんだ”と、気づかれないくらいになじんでいきたいと思います」とコメントし、気負いはまったく感じられない。今後の『真田丸』でもしばらくは高木の活躍が観られるようだが、次回のドラマ出演も気になるところだ。

 「そもそも声優さんは“声で演技をするプロ”だから、俳優との親和性は高い。本人もすんなりドラマや映画に入り込めるんです。『タッチ』浅倉南役の日高(のり子)さんぐらい声にキャラが強すぎると難しいでしょうが(笑)。声優兼俳優の代名詞とも言える戸田(恵子)さんも演技力には定評がありますが、何よりも『実はあの女優さん、アンパンマンの声の人なんだよ』『へぇ〜』と視聴者に語ってもらうことが一番のウリなんです。その点から言えば、高木さんも十分ウンチク話をされる資格があります。“男版・戸田恵子”になる日も遠くないんじゃないですか?」(アニメ制作プロダクションスタッフ)

戸田と同じ三谷幸喜作品で初ドラマ出演、大河をきっかけに全国区へ

 戸田恵子が女優としてドラマデビューしたのも三谷幸喜脚本作品『総理と呼ばないで』(フジテレビ系)だった。その後、『ショムニ』(同系)のOL役でブレイクし、NHKの連続ドラマに3作出演、2時間ドラマで主役を張るなど、今ではすっかり女優として認知され、アンパンマンをはじめ、海外映画の吹き替えやナレーターの声優業は、女優でありながら兼業してるとまで思われているほどだ。

 もともと劇団出身の戸田が声優業を経て演技力を培ったように、高木も劇団あかぺら倶楽部に1990年の旗揚げ当初から参加。国内外を問わず、シリアスからコメディまで数多くの作品に出演してきている。声優としても、同一作品で複数の役をバイプレイヤー的にこなして“演技力”を磨き、今回のNHK大河ドラマに49歳にして初出演、いきなり全国区で認知されたのである。声優から役者へと進出し、大成功をおさめたのは先述の女優・戸田恵子が唯一無二と言われてきたが、ここにきて戸田恵子の男版として、“俳優”高木渉が誕生する日も近くなってきたようである。

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