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狩野恵里アナ インタビュー『アナウンサーとしてギリギリのラインは保てている!?』

勉強していないとやっていけない

――『モヤさま』に関して、自分でとくに印象的な回もありますか?
狩野個人的には、ミス熱海の方とビーチフラッグ対決をして僅差で負けたのが悔しかったのと、1回目のハワイです。ハワイは、番組が始まって1ヶ月半ぐらいで、まださまぁ〜ずさんとの距離感もつかめていないなかで、フライングディスクをやることになって。大学時代にやっていたので、ダイビングキャッチを何回かしたり、すり傷を作りながらハチャメチャにやっていたら、さまぁ〜ずさんが「お前やるな」と言ってくださって、距離が1〜2ミリは近づいたように感じました。

――札幌の公園ではカンガルーにガチ泣きしていましたが、何かトラウマが?
狩野大きくて顔が細い動物が苦手なんです。小学生のとき、鹿のはく製がたくさんある古い旅館に泊まって。ごはんを食べるところにも顔が何頭もドドドドとあって、じっとこちらを向いているんです。廊下にも2頭ドンといて。その目が怖すぎて鹿が恐怖と繋がったのか……。カンガルーも鹿と似ているので、ああなってしまうんですよねぇ。

――『半熟アナ』では、バラエティ出演の一方で、スポーツ番組や報道番組のための勉強もされている話も出ていました。
狩野アナウンサーという職業は、広く深くなんです。幅広い分野でインタビューさせていただくのですが、内容は深くないといけない。いろいろな専門的知識が求められるので、勉強していないとやっていけないんです。自動車も競輪もいちからの勉強でしたし、今は重点的にスポーツの本を読んでいますけど、参院選の特番に起用されたときに備えて、政治の分野も押さえておかないといけない。1日24時間では足りないですね(笑)。

バラエティイメージ脱却の時期も!?

――29歳での出版となりますが、アナウンサーとして30代で成し遂げたいことは何ですか?
狩野もともとやりたかったスポーツ番組に就いたのが昨年の1月で、7年目でようやくでした。通常は新人の頃に就いてそのままということが多くて、異例なんです。本当にうれしくて、ここはもうスポーツをより深く掘り下げていきたいと思っています。オリンピック、世界選手権、ワールドカップ……とにかく世界の祭典の現場に行きたいです。東京オリンピックもまだまだ先のようで、たぶんあっという間に来るので。

――『モヤさま』でのイメージから抜けないといけない時期が来るかもしれませんね。
狩野その通りです。いまはたまに2〜3分のニュースを読むと、ツイッターで「狩野アナがニュースを読んでる!」「笑ってしまって内容が入ってこない」と書いてくださって(笑)。色が付くのはありがたいことですが、ニュースの内容を聴いてもらえなかったら困ってしまうので。

――視聴者としては、ついオチを期待してしまうところはありますね。
狩野ただ昔、大江さんに言われたのが「バラエティではこう、報道ではこう、スポーツではこうと分けないほうがいい」と。そうすると、視聴者の方は作っているように感じてしまう。だったら、どこでも自然体でいたほうが内容も伝わりやすいし、逆に内容が変われば自然と場面ごとの顔になる。そのお話が、いますごく自分にしっくりくるんです。

――では、今後も自然体でいろいろな番組に臨んでいくと。
狩野自分が普段やっていることが画面に出ると思いますし、やっていないことはできない。日ごろの積み重ねがすべて自分に返ってくるので、いかにプロ意識を育んで行動に移すかで、将来に繋げていきたいです。

ここからは…インタビュー後の裏話!!

「こっ恥ずかしくなってしまった(笑)」
――(『女性アナランキング』の)ああいう順位は気になるものですか?
狩野気にならないと言ったらウソになりますけど、私に入れてくださったということは何かしらテレビ東京の番組を観ていただいていると思うので「ありがとうございます」に尽きます。そういう意味では、もうちょっと視聴率が上がってもいいはずですけど(笑)。

――『モヤさま』の衣裳は自分で選んでいるんですか? わりと短パンのイメージがありますけど。
狩野はじめは大江さんのスタイリストさんが付いてくださって、何となく系統を受け継いでいましたけど、今はもう「動きやすい服を」ということでお願いしていますね。

――短パンで透明な机の上に座って下から煽るカットもありましたが(笑)、テレビ東京の女性アナウンサーはわりとその手の撮られ方をされることも多いですよね。
狩野他局さんと比べてアナウンサーの人数も少ないですし、振り切ってタガを外してやっていると思います。私も『ゴッドタン』で先輩の松丸(友紀)さんを観て、たまに「そこまでやって大丈夫ですか?」と聞くんです。そうすると「あの編集は愛があるんだよね」とおっしゃいます。制作陣との信頼関係があるからああいう演出もできるし、アナウンサーも本気で応えようとして、相乗効果を生んでいると思います。

――松丸アナは『ゴッドタン』で狩野さんについて「舎弟に抜かれた」と話していましたが(笑)。
狩野舎弟であるのは間違いないですが、抜いてはいないです(笑)。松丸さん、秋元(玲奈)さんと3人でカラオケに行くことが多いんですけど、それぞれのキャラクターが炸裂して、いつも誰ひとり、他の人の歌は聴いていません(笑)。松丸さんは前口上から歌って踊って、秋元さんは尾崎豊さんを愛しつつパラパラ好きで妙にダンスがうまいという(笑)。私はQueenが大好きで「Don't Stop Me Now」や「Bicycle Race」を絶叫しています。

――今回のエッセイには写真も収録されていますが、撮影のほうも気合いが入りました?
狩野スタジオのプールサイドで水しぶきをバシャバシャさせたり、ソファーに寝そべって撮っていただいたり。貴重な経験でした。普段の映像とは違って最初は恥ずかしかったんですけど、途中からは女優さん気分(笑)。リラックスした表情を撮っていただきました。

――セレクトもご自分で?
狩野1000枚ぐらいから30枚ぐらいに厳選させていただきました。普段あまりしない凛とした表情も撮っていただいたんですが、やっぱりこっ恥ずかしくなってしまったのと、自分っぽくないかと思って。普段通りガハガハと口を開けて笑っているものが多くなっています。
(文:斉藤貴志/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

半熟アナ

 テレビ東京の狩野恵里アナウンサーが綴った初のエッセイ。幼少期の話からアメリカ生活を経て、大学、会社に入って、アナウンサーとしてどう振る舞ってきたか。アナウンサーという職業に向き合ういまの想いを自らの言葉で綴る。撮り下ろし写真も収録。
 2月21日(日)には、狩野アナに会える『出版記念イベント』を紀伊國屋書店・新宿南店で開催。詳細は、紀伊國屋書店サイトにて。
※公式サイトはこちら(外部サイト)

■タイトル:『半熟アナ』
■著者:狩野恵里
■定価:1,200円+税
■発売日:2月20日
■発行:KADOKAWA

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