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イケメン5人組の新世代ボーイズグループ・XOXとは

 人気読者モデルとして活躍する志村禎雄、とまん、バトシンの3人に、オーディションで選ばれた田中理来と木津つばさが加わり、結成された新世代ボーイズグループのXOX(キス ハグ キス)。男女の性別を越えた中性的なファッション、化粧やネイルを楽しむリーダーのとまんは、“ジェンダーレス(性別なし)男子”とも呼ばれ、ファッション業界での新たなトレンドとして大注目! 12月9日には、シングル「XXX(キスキスキス)」でCDデビューも果たした彼らを探ってみた。

XOXにしかできない見て楽しめる独自の世界を作り出していきたい

――12月9日にCDデビューを迎えますが、今の心境はいかがですか?
とまん 先日静岡のCD工場で、自分たちのCDが出来上がっていくところを見てきたんですよ。それまでは本当にデビューするのかな? って現実味がなかったんですけど、本当にこれが世に出ちゃうんだ! って感動しましたね。

――デビュー曲「XXX」は、キャッチーなダンスチューンとなっていますね。
とまん 一度聴いたただけで覚えられるメロディですし、僕らもこの曲を聴いた瞬間、カッコいい曲だなって、すぐに気に入りました。
バトシン 海外の作家さんが制作に参加しているだけに、洋楽テイストのアップテンポのナンバーで、なおかつキャッチーでみんなが盛り上がれる曲だなって。

――レコーディングはいかがでしたか?
とまん とくに緊張することもなく、リラックスしてレコーディングできましたね。
田中 楽しかったです。
とまん 曲自体がワイワイ盛り上がれる曲ですし、歌詞も僕たちらしい内容で、感情移入しやすかったですね。もともと読モ出身のメンバーが集まって作られたグループなので、ファッションのキーワードが散りばめられていますし。カップリングの「Ice Cream」はカッコいいのに、歌詞はポップで可愛いんです。
志村 ギャップですね!
木津 XOXだからこそ歌える楽曲だと思います。
とまん カッコいいと可愛いの両面を持ち合わせているのがXOXの魅力だと思うし、これからも楽曲だけでなく、ミュージックビデオやライブなど、様々なところで表現していきたいと思います。パフォーマンスで魅せるのも重要だけど、全員がモデル出身者だから、ファッションとか、ショー的な要素も取り入れつつ、XOXにしかできない見て楽しめる独自の世界を作り出していきたいです。
田中 音楽のジャンルに固執しないグループになりたいですね。1人ひとり聴いてきた音楽も個性もまったくバラバラなので、それをこれからいろんな楽曲で表現していきたいです!

それぞれコンプレックスを抱えている

――みなさんに対して「可愛い」と称賛する人たちが多いと思うのですが、そこに対してはどう思いますか?
志村 素直に嬉しいですね。「カッコいい」と言われるよりも、「可愛い」と言われるほうが嬉しいです。
とまん 僕は小さいころから「可愛い」と言われることが多かったのですが、「可愛い」も「カッコいい」も「綺麗」も褒め言葉は全部嬉しいです! 自分で思ってないから。

――自分で思っていない!? その見た目で信じられないのですが。
一同 (大きく頷く)
志村 僕たちは、それぞれコンプレックスを抱えているんです。
とまん 特に僕はコンプレックスの塊なので、鏡を見るたびに落ち込んでいるんです。

――鏡を見て、思わず見とれてしまうのではなく?
バトシン 僕はたまにあります。
一同 (笑)
とまん 僕はその反対。周りからナルシストと思われがちですが、自分の見た目で好きなところはひとつもないんです。だから、少しでもよくなりたくて、ファッションや美容(メイク)に気を遣っているんです。

――いつ頃からファッションや美容(メイク)に興味をいだくようになったんですか?
とまん 僕は、もともと両親がデザイナーをやっていたこともあって、子供の頃から当たり前のようにファッションに興味を持っていました。メイクをするようになったのは、高1のときにジェジュンさん(JYJ)を見て、ジェジュンさんに憧れて、真似してメイクをするようになったのがきっかけですね。

――そうだったんですね。意外な返答でした。
バトシン 正直、とまんは自分のことが大好きなんだろうなって思ってたから、最初は信じられなかったんですけど、一緒にいるうちに、あっ本当にそうなんだって。
とまん って、よく言われます(苦笑)。僕はモデルなのに身長も小さいし、自分の嫌なところを全部わかってるから、自分をいかによく見せるか、魅せ方がわかるんです。

――嫌なところも含めて、ちゃんと自分を知ることが大事であると。
とまん 嫌だからこそ、それをどうカバーしたらいいか研究したんです。

――つい、私なんて、僕なんて……と諦めてしまいがちだけど。
とまん 諦めたらそこですべて終わりだけど、自分の見せ方次第で変わるから。自分で言うのもなんですが、僕は自己プロデュースが得意といいますか。だから、自撮りは誰にも負ける気がしないですね。

ジェンダーレス男子=恋愛しないわけではない

――なるほど。巷ではとまん君のような男性を絶食系(肉食→ロールキャベツ→草食→絶食)ジェンダー(ジェンダーレス)男子と言われていますが、そこに対しはいかがですか?
とまん 自分たちではそんな風に思ったことはないし、今まで普通にしていたことに対して勝手につけられた言葉なんで、正直、よくわからない部分があるのですが、その反対にやっと確立したなっていうのはあります。ジェンダーレスっていうファッションのカテゴリーのひとつになったといいますか。これまでモデルをやりながら、自分は何系なんだろう? 原宿系でもないし……ずっとどこにも属せない宙ぶらりんな状態だったので、カテゴライズされたという意味では嬉しいです。

――やっぱりお友達も中性的な柔らかい雰囲気の人が多い?
一同 そうですね。
とまん 逆に男男した人って周りにいないですね。だから、特にそこに触れられることもないですし、女々しいとか言われたことも一切ないです。

――恋愛も消極的な若い男の子たちが多いと聞きますが、実際はどうですか?
バトシン 僕らは違います(笑)。
とまん 人によるんじゃないかな。世間ではいろいろ言われてますが、ジェンダーレス男子=(イコール)恋愛しないわけではないです。
志村 あと、見た目が中性的だから、相手も中性的な人とか思われがちだけど、それもまた違うし。
とまん 勘違いされることもあります。僕らは純粋にファッションを楽しんでいて、美容に関してもそうだけど、頭からつま先まで全身でファッションを楽しんでるだけなんです。だから、当たり前にネイルもするし。逆に男だからネイルとかをするのは変とか、男らしくないとか言われるほうが信じられないって感じですね。

(文:星野彩乃/写真:ウチダアキヤ)
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