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清純派女優、新境地・ギャル役の好印象 リスクが少ないオイシイ挑戦?

幕末の志士・武市半平太(錦戸亮)が150年後の現代にタイムスリップして、学習塾の先生になる『サムライせんせい』(テレビ朝日系)。半平太が現代で目覚めて初めて会ったカップルのギャル・赤城サチコを黒島結菜が演じていた(4話で実はギャルでなかったことが明かされた)。茶髪のロングヘアでメッシュが入り、半平太に「山賊? いや、異人か?」と驚かれ、「ちょり〜す」とチャラく挨拶する姿は、これまで清楚な女子高生の印象が強かった黒島の新境地として話題になっていた。

清純派とギャルを続けて演じた有村架純、黒島結菜

 黒島といえば『カルピスウォーター』CMでさわやかな印象を残すショートカットの美少女。ドラマでも『ごめんね青春!』(TBS系)の学級委員役など清純派イメージが強い。『サムライせんせい』では真逆。ギャルメイクに「〜じゃね?」などとギャル語を話して、知らなければ彼女と気づかないほどだった。だが、「ギャルでも可愛い」「妙に引きつけられる」といった声がネットに上がり、評判は上々だ。

 清純派女優のギャル役といえば、今年5月公開の有村架純の『ビリギャル』のインパクトが大きかった。朝ドラ『あまちゃん』(NHK)で注目されてから様々な作品に出てきた彼女だが、基本は真面目な子の役。『ビリギャル』では一転、成績が学年ビリのギャルで、金髪、ヘソ出し、超ミニスカ、濃いアイラインに付けまつげという出で立ち。テレビCMでも、そんな有村の姿が大量に流れて話題になった。

 結果、『ビリギャル』は興収25億円を超えるヒットに。その2ヶ月前の公開で、王道の純粋な女子高生役で主演した『ストロボ・エッジ』と、正反対の役で立て続けに興収20億円超えのヒットとなり、有村の若手トップ女優としてのステータスを確立させた。

 短期間で2本、女子高生役の主演映画を続けるなら、役柄で差別化する必要もあったかと思うが、清純派と対極のギャルを演じたことで役幅は大きく広がった。本人の演技の引き出しプラス、“清楚系でない役もできる”と業界的なアピールにもなった。オンエア中の『KDDI』CMの“鬼嫁”に繋がった面もあるだろう。

普段と180度違う見た目のインパクト

 ギャル役をバネにした女優は意外と多い。新垣結衣は『二コラ』モデルを卒業して、プライムタイムの連ドラ初レギュラーだった『ドラゴン桜』(TBS系)で茶髪でケバいメイクのギャル生徒役。ギャルのサークルが舞台の『ギャルサー』(日本テレビ系)にも出演していた。そして、このドラマのヒロインの下っ端ギャルは戸田恵梨香だった。

 今年3月放送のスペシャルドラマ『佐知とマユ』(NHK)では、広瀬アリスが家出している巻き髪のギャルに。トリビア的には『斉藤さん』(日本テレビ系)で若手時代の高橋みなみ(AKB48)と石橋杏奈、『斉藤さん2』では松岡茉優と早見あかりが、斉藤さん(観月ありさ)と絡むギャルを演じた。松岡は高校生で子持ちとなり、早見は派手な金髪にしていた。松岡はその前に映画『桐島、部活やめるってよ』でもギャルっぽい役をやっている。

 清純派女優のファンにギャル役は多少反発も呼ぶが、ずっと金髪や茶髪にするわけでもなく、ひとつの挑戦として興味を持たれる。ヌードになるほどリスクもない。それでいて普段と180度違う見た目からインパクトはあり、女優として新境地にステップアップできる。ギャル役は女優にとってオイシイと言える。

 とはいえ、有村は『ビリギャル』出演に当たり、ギャルの動画をたくさん見てしゃべり方や生態を研究したという。『サムライせんせい』で弾けている黒島も「ギャルの言葉づかいや精神を猛勉強したい」と話していた。自身のイメージと違うギャル役を、ただ演じるだけでなく評価されるには、より役をまっとうしきらなければならないのも当然のことだ。
(文:斉藤貴志)

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