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「残念な兄」が秘めた規格外の“人間力” 千原せいじの魅力とは?

 先日、結婚したお笑いタレント・千原ジュニアの実兄・千原せいじ。ジュニアいわく“残念な兄”ということで長年ダメキャラかと思われてきたが、『世界の村で発見!こんなところに日本人』(テレビ朝日系)や『千原せいじ漫遊記』(読売テレビ系)などで見られるように、世界各国で現地人たちと自由きまま(自分勝手?)に付き合い、いつしか現地人からも尊敬されるという不思議な魅力の持ち主だ。もはやタモリにも通じるような融通無碍ぶりを発揮しているらしい千原せいじの“規格外の人間力”について検証してみよう。

言語の違いにも動じない せいじのコミュニケーション能力

 千原せいじはこれまでの海外ロケ番組で、数々の伝説を生み出したてきた。マサイ族の村を訪問した際には、いきなり村人に「オイ!自分の子どもはどれや?」と聞き、「ここにいるのは全部、私の子どもです」との返事に「めっちゃヤルやんけ、お前」と村人の肩を抱いて褒めたたえると、翌日にはすっかり村に溶け込み、いつしかせいじの歩く後ろをマサイ族がゾロゾロと付いて行くまでになった。ベトナムを訪れたときには、つかまえたバイクタクシーの運転手が、指定した場所の道をよく知らずモゴモゴしていると、さっさと運転手を押しのけて自分で運転してしまうなど、常に自分の思い通りに行動する。基本的に現地語はしゃべらず日本語しかしゃべらないのだが、何だか知らないうちに現地人に自分の言うことわからせてしまうという、ある種強引な“理解させる能力”を見せつけたのである。

 その他、新大阪駅から新幹線に乗り、車内で仲よくなった一般の中年女性と名古屋駅で大ゲンカをしたとか、「初対面のカメラマンとふたりきりになったらどうするか」という番組企画では、開始数秒で積極的に話しかけて打ち解けてしまうなど、せいじのコミュニケーション能力の高さを伝える伝説には事欠かない。

“芸人殺し”『徹子の部屋』出演は神回に

 ただ、せいじによる周囲を気にしない振る舞いは、ときとして誤解を招くこともあり、そこがジュニアの言う“残念な兄”につながるのだが、実際はそんなKYぶりがいい結果を生む場合が多い。かつて、相方の騒動もあり、事務所を移籍した元・オセロの松嶋尚美が番組に登場した際、司会のジュニアは騒動には触れないように気を遣っていたが、せいじがいきなり「おう! 何や、お前、松竹辞めたんやて〜?」と言い放つと、それまでの妙に緊張した、重苦しいスタジオの雰囲気が一気に解放されたという。

 現地ロケでも、普通なら躊躇するような怪しい料理をあっさりと食べたかと思うと、すぐさま「不味い!」と言ってしまうなど、基本的には思ったことをそのまま行動に移しているだけだと思われるが、数々の芸人が何も面白いことが言えず、ズタボロにされてきた歴史を持つ『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際も、いっさい黒柳徹子のペースに惑わされず、自分の思い通りにトーク。一部ネットなどでは、その回は“神回”扱いにされているという。

計算なしの“人間力”で周囲を魅了

 コンビの活動はあまりなく、それぞれピンとして全国区で活躍している千原兄弟だが、学生時代に引き籠っていたジュニアを無理やり外に連れ出し、お笑いの世界に引きずり込んだのは千原せいじだ。ジュニアにしても“残念な兄”とさんざんイジリながらも、理想の女性像を“千原せいじ女版”と言うあたり、“人間”としてのせいじへのリスペクトが感じられる。

 せいじの表裏がなく真っすぐで嘘をつかない言動は、もはや言語や国境、人種までも超えており、なかなか本音を見せない現代人の中でも稀有な存在。多くの芸能人を観ている視聴者にとっても、あまりにもありのままの姿にハラハラもするが、逆にスガスガしくもあり、過剰な気配りや迎合が見られないぶん、好感が持たれているようである。そうした、いっさいの計算がないように思われる(実際、何も考えてないだろうが)一連の言動こそが、ほかの芸能人にはない千原せいじの魅力であり、ひいては周囲からも信頼されることにつながる“人間力”なのであろう。

(文/五目舎)

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