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(更新: ORICON NEWS

事前に1000枚予約でDVD発売!! 孤高の芸人・永野が遂に“カルト”の殻を破る!!

ラッセン本人の前でネタやったら普通に感謝されました(笑)

――でも、20年間カルト芸人として活動してきて、同期もどんどん辞めていく状況で、永野さん自身辞めようと思ったことはなかったんですか?
永野それがですね……実はないんですよ。これは何も芸人としてのプライドうんぬんとかではないんです。ずっとバイトをしてたんですけど、ホリプロを辞めた際に本格的にバイトの量を増やした時があったんですけど、その時に「あぁ、おれはここまで社会に順応できないのか…」と愕然としまして。バイトにも社会があって、上下関係や派閥もある……どのコミュニティにも全く入ることが出来なかったんです。だからもう「芸人しかないわ!!」っていう考えになったんですね。

――なるほど〜。でも、その鬱屈とした毒っ気が、少なからず芸にも反映されてますよね。例えば永野さんのヒットネタである「ピカソより普通にラッセンが好き〜」も、聞きようによっては凄く毒っ気がありますよね(笑)。
永野いや……それはどうでしょう(笑)。なぜってこの間、ラッセン本人の前でそのネタやったら、通訳の人が直訳してラッセンさんに伝えたら普通に「ありがとう!!」って(笑)。涙を流さんばかりの勢いで感謝されましたよ。

――なんの笑いにもなってないじゃないですか(笑)。
永野ただ、褒めただけという(笑)。

今回のDVDに込めたかったのが、“プリンス”感なんです

――でも、永野さんのネタって「バカな奴だな〜」っていう人に対するアンチテーゼが凄く効いてますよね。
永野ありがとうございます! ただ、今後もし売れるようなことがあって金を持ちだしたら、変わるかもしれないですね。

――あぁ〜自分が忌み嫌っていたような、勘違い男になりかねませんか?
永野僕ね……簡単になるような気がするんですよ。実際今まで東京のライブシーンとかで「テレビでは出来ない表現を!」なんて言ってきましたけど、テレビに出始めたら全くライブ出なくなりましたからね(笑)。

――ヒドイ(笑)。ラッパーで言うところの“セルアウト”じゃないですか。
永野そうです! 完全なセルアウトです!! でも、デカくなるためにはしょうがないですし、実際に今聴いてるのはプリンスですから。

――ちょっと、孤高のカルト芸人がプリンス聴いちゃまずいんじゃないんですか〜?
永野いや、でもですね! 今回発売予定のDVDに込めたかったのが、この“プリンス感”なんですよ!! 孤高のカルト芸人が世の中にアンチテーゼを投げかけるというネタは、実は7年前に出したDVDに十分込めたんですよ。もちろん撃沈しましたけど。

僕はカルト芸人なんて呼ばれたくない!!

――(笑)。でも、その気持ち、なんとなくわかりますよ。“孤高”とか“カルト”って凄く響きは心地いいけど、そこにカテゴライズされちゃうと、それ以上前に進めませんよね。
永野そこに座り続けちゃダメなんです! 若い時ってそういう風に言われていい気になるんですけど、そこでずっとはやれないよ!って。そもそも僕、カルト芸人なんて呼ばれたくなかったですからね(笑)。

――そもそも、芸風うんぬんの前に、売れてなくて顔も知れてない芸人さんは全員“カルト”ですよね。
永野その通り! なんかこっ恥ずかしいですよね!

――アハハハハ! でも、昔から天才芸人なんて呼ばれていて、20年の芸歴の中で幾つかの分岐点、岐路もあったと思うんです。「あのとき、こうしていれば…」みたいな思いってありました?
永野いや、それが不思議とないんですよ。リアルな話、昔はカルト芸人って呼ばれて多少は酔っていた部分もあったとは思うんですけど、それを治したら売れたというのはないですね。だから最近、満を持した感があって(笑)。

――あぁ、丁度いい塩梅になった今だからこそ飛躍のチャンスを掴んだと。だから、今まで辞めようと思わなかったのかも知れないですね
永野あ! 確かにそうですね。もし大きな挫折とかが何度かあったら田舎帰ってますよね。そう考えると、この20年何も無かったんだなぁ(笑)。でも自信だけは多少あって…。ずっと“井の中”にいたんで。すっごい大きい!

――で、20年ですっごい形の蛙に変異してしまったと(笑)。ただ、『R-1グランプリ』などを筆頭に数多くの賞レースがあるじゃないですか? そういった場所で結果が出なかったとして心が折れることも無かった?
永野そうですね(キッパリ)。決勝に行けなくて泣いてる芸人を逆に笑ってるみたいな(笑)。なんか、そこで人生終わりみたいな空気って考えすぎじゃないかなって。

――それ、なんとなくわかります。芸人さんって顔で笑って、背中で悲哀なんてよく言いますよね。基本的にそういう光景は好きなんですけど、乱発されると…。
永野そう!! カメラの前にその“背中”をガンガン出す人いますよね。ちょっと興ざめしちゃいますよね(笑)。

――そこが永野さんの強さですよね。カルトという言葉に辟易としながらも、自分の芸風を変えずにしっかりとメジャーのフィールドにも対応した。
永野なんかそういう風にいわれると……僕、カッコよくないっスか?

――自分からカルトと言ったことはない。周りが勝手にカルト扱いしたんだ……。
永野あぁ〜! なんかカッコイイ!! もっと欲しい!!

――で、“カルト”から抜け出してプリンス的趣向となる今回の最新DVD。その内容が気になりますね。発売されるかどうかわかりませんが(笑)。
永野とりあえず皆さん、1000枚予約お願いします!! 内容としてはですね。お笑いでもジャンルってあると思うんですよ。バナナマンさんしかり同じ事務所のサンドウィッチマンしかり。じゃあ、僕のDVDはどうするか? お店に置かれた時に、永野だから“ナ行”に置かれるのではなく、“ハ行”に置かれたいんです。

――“ハ行”ですか?
永野ええ。なぜならファンクだから。これからの永野のジャンルは“ファンク”です!!

――なるほど。プリンスだけに(笑)。
永野ファンクってジャンルに僕の新しいDVDとエドはるみさんの『グーグー体操』を置いて欲しいですね。グーグー体操は僕の中でファンクなので(笑)。今後はプリンスとエドはるみさんを融合させた形でいきたいですね。とにかく皆さん、予約のほど宜しくお願い致します!!

Information

『永野』オリジナルDVD(発売未定)
\4,000(本体)+税
※永野DVD特設サイトよりDVDを予約した総数が2015年12月31日までに1,000枚に達した場合DVD発売が決定!!
永野DVD発売の特設サイトはコチラ(外部サイト)

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