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大学生が本場スペインへフラメンコ留学!? 語学だけじゃない! 最新留学トレンド

海外留学といえば、「語学を学びに行くもの」というイメージが一般的。しかし最近では、語学だけでなく、文化交流や地域貢献、技能向上などさまざまな目的で海外へ赴く大学生が増えています。大阪府の摂南大学には、大学生ながらフラメンコを極めるために本場スペインへ留学した方もいるようです。そこで、帰国して間もないご本人に直撃インタビューを行いました。

14歳でプロデビュー! 世界で活躍できるフラメンコダンサーを目指して

  • 摂南大学外国語学部3年 出水宏輝さん

    外国語学部外国語学科3年 出水宏輝さん

 話を伺ったのは、摂南大学外国語学科3年の出水宏輝(でみずこうき)さん。出水さんは幼い頃、母親の影響でフラメンコを始め、中学2年の時にプロのダンサーとしてデビューしたフラメンコ界のホープです。大学2年の時に『トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム』に応募。フラメンコとスペイン語を学ぶため、2014年9月から1年間スペインに留学しました。

 「スペイン語を学びたくて、摂南大学の外国語学部へ入学しました」と出水さん。応募のきっかけは? 「当初、大学の海外留学制度を利用し、スペインへの語学留学を考えていたのですが、大学の国際交流センターで『トビタテ!留学JAPAN』のことを知りました。奨学金や渡航費などが給付され、語学以外の技能や特技で留学できることを知り、これだ!と思い応募しました」(出水さん・以下同)。

 『トビタテ!留学JAPAN』は、文部科学省が創設した官民協働の海外留学支援制度。出水さんが応募した一期生は8.7倍という高い競争率でした。厳しい審査を勝ち抜いた秘訣は? 「本場のフラメンコを学んで技術を磨き、日本にフラメンコを浸透させたいという目的を明確にするだけでなく、摂南大学の提携校であるサラゴサ大学での8ヶ月間の語学留学と、その後4ヶ月間のフラメンコ学校のレッスンについて、具体的に留学プランを立て、面接官にアピールしました」。
 現地では、幼い頃から憧れていた現代フラメンコ界の第一人者ファルキート氏に自らコンタクトを取り、指導を受けるなど積極的に活動したそうです。「サラゴサ大学では、月曜から金曜の朝9時から午後13時30分までスペイン語の授業を受けました。語学力がアップしたおかげで、スペイン語の歌の意味が容易に理解できるようになり、踊りの表現力が高まったと感じています。また、将来に向け人脈を広げようと思っていたので、キャンパス内だけでなく、さまざまな方と交流を図り、留学中に約100人と連絡先を交換しました」。

 充実した留学生活を送った出水さん。今回の留学で得たものは? 「ステップなどの技術以外に、生活にフラメンコが浸透している本場の文化を知ることができました。留学を通じて自分のフラメンコが進化したと思います。また、現地で日本文化を広めているスペイン人と出会い、彼女の活動からフラメンコを日本へ広めるためのヒントも見つかりました。フラメンコと日本の伝統芸能である能や歌舞伎のコラボなど、色々なイベントのアイデアを練っています」。

 留学を振り返り、「大学の方々には、応募書類の作成や面接指導、留学中の報告書に対するアドバイスなど、本当に色々な面でサポートしていただきました。多くの方の支えで実現した留学だと思います」と語る出水さん。帰国後も、学生生活のかたわら、フラメンコ・ライブへの出演など精力的に活動しています。
<コラム>
知らない人も楽しめる! フラメンコ豆知識

 舞踊、歌、ギターで構成されるフラメンコ。この編成は、「諸説ありますが、もともとは歌から始まり、歌にギターの伴奏がつき、そのリズムに合わせて、ある人が踊ったことが発祥と言われています」と出水さん。

 「他のジャンルは歌や音楽に踊りを合わせますが、フラメンコでは踊りに歌とギターが合わせます」。見どころは? 「フラメンコは踊り手の足に注目が行きがちですが、顔の表情や体の使い方、歌手の歌い方、ギターの情感など、それぞれの個性や見せ場があります。そのうえで、三位一体の調和を見てほしいですね」。

トビタテ!留学JAPANって?

 「意欲と能力ある全ての日本の若者が、新しいチャレンジに自ら一歩を踏み出す気運を醸成すること」を目的として、2013年10月より官民一体となって取り組んでいる留学キャンペーン。現状は年間約6万人に留まっている大学生の海外留学を、東京オリンピックが開催される2020年までに同12万人まで増やすことを目指しています。同キャンペーンには安倍晋三内閣総理大臣も「今、活躍の舞台は世界です。日本の若者たちには、高い“志”を持って日本から飛び立ち、世界の人々と出会い、それぞれの“夢”に挑戦してほしい」とメッセージを寄せています。

最近の海外留学は多種多彩

 出水さんが通う摂南大学では、語学留学だけでなく、多様な国際交流プログラムを用意しています。国際交流センター長の齋藤安以子教授によると、アメリカやカナダ、韓国、台湾、タイ、フィリピンなどでの「文化体験」「語学研修」等のプログラムと、薬学部生向けの「ベトナム薬学研修」のように、学部の専門性を反映したメニューがあります。
  • 齋藤安以子教授(前列中央)と国際交流センタースタッフ

    齋藤安以子教授(前列中央)と国際交流センタースタッフ

 「目的やこれまでの海外体験が異なる学生のためのプログラムを用意しています。語学が多少不得意でも参加可能です。2014年度は現地で働く同窓生のネットワークの力を借りて企業訪問をする『インドネシア研修』、2015年度は『メキシコ文化体験』を初めて実施しました。現地の言語を専攻していないけれども文化に興味を抱く学生も一緒に参加しました」(齋藤教授・以下同)。

 さらに各学部で、アメリカのディズニー・ワールド・リゾートで働きながら現地の大学でも学べる「ディズニー国際カレッジ・プログラム」や、実践を通して理解を深める「ものづくり海外インターンシップ」、オーストラリアで英語と経済を学ぶ海外短期研修、そして企業や空港でのインターンシップを国内だけでなく国外でも実施。目的や興味に応じ、多くの学生が海外での学びに挑戦しています。

 「理工・医療・教育などどんな分野であれ、最先端の施設で学ぶことも重要ですが、逆に、社会インフラの整備されていない地域での研修は、専門分野の本質的な仕事の意義を知る体験となります。海外では、水道から飲める水が出るといった、日本での『あたりまえ』が通用しません。食習慣や価値観などの違う環境に身を置くと、ネットでは得られない刺激を受けて視野の広がる学生が多いです。研修中に交流した現地の学生が次の年度に留学生となって来日する、という長期の交流関係も生まれています」。

 海外での留学・研修は、今の自分を見つめ、将来の夢や目的のために総合的に成長できる契機となっているようです。

摂南大学

7学部13学科からなる総合大学。薬剤師国家試験や青年海外協力隊選考試験では、全国トップレベルの合格実績を毎年達成。心の通った少人数教育と、理論と実践を連動させたアクティブ・ラーニングなどにより、学生の可能性を伸ばしている。

〒572-8508 大阪府寝屋川市池田中町17-8
摂南大学 公式HP(外部サイト)

(取材協力:摂南大学)

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