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私立恵比寿中学、メンバーの切実な願いとは

 この夏は『氣志團万博』をはじめ、『TOWER RECORDS presents Bowline2015』など、たくさんのフェスに出演。アーティストの間での評価もぐんぐん高まっている私立恵比寿中学。最新シングル「スーパーヒーロー」はもちろん、『紅白歌合戦』出場への想いを、真山りか、柏木ひなた、中山莉子の3人に聞いた。

色んなアーティストから愛されてありがたい

――『TOWER RECORDS presents Bowline2015』に出演したときは、たくさんのバンドと記念撮影した写真がブログにアップされていて。バンドさんに愛されている印象がありますね。
真山 人見知りなのを克服しようと思って、頑張りました(笑)。みなさん私たちを妹のようにやさしく接して下さるので、私たちもお兄さんお姉さんが増えた気持ちですね。
中山 『Bowline』のときは、クリープハイプさんをはじめ、たくさんのバンドさんのステージを観させていただいて、たくさん感動しました。
柏木 初めて『氣志團万博』に呼んでくださったときは、すごい大雨の中でのライブになって。森山直太朗さんは、それを見てエビ中を好きになってくださったみたいなんです。8月に私と真山、(廣田)あいかの3人で「坂崎幸之助のももいろフォーク村デラックス」に出させてもらったときは、森山さんが(安本)彩花のソロ曲「またあえるかな」がお好きだということで、一緒に歌わせていただいて。森山さんからは、よりエビ中愛を感じました。

――いろんなアーティストさんが楽曲提供もしていますが、エビ中がアーティストから愛される理由はどんなところにあると思いますか?
真山 理由までは詳しく分かりませんが、本当にありがたいことです。すてきな曲を作ってくださって、それを私たちが歌うことで、いろんな新しい表現が生まれたらいいなと思っていて。作ってくださる方が、作って良かったなと思っていただけるパフォーマンスをしようと心がけているので、そういうところかな、と。

――自分たちでは、自分たちの魅力はどういうところだと思いますか?たとえばかわいさとか?
全員 いやいやいや(笑)。
真山 これは良いところでも悪いところでもあると思いますが、自然体なところは魅力だと思います。テレビのバラエティ番組に出させていただくと、本当にただの中学生が出ているだけみたいな素人っぽさがあるんですけど。それがライブになると、その素人っぽさを見て、みなさんが自分にもこんな初々しい時代があったなと思い出していただけたりするような。そういうやさしい目で見守ってくださるファンの方が、本当にたくさんいることも、魅力のひとつなんじゃないかなと思います。
柏木 子どもを見守るようなって言うか。

先輩のももクロ、後輩のしゃちほこ、それぞれからオイシイところ取りをしていけたら

――そういう良い意味での素人感が、「king of学芸会」との異名に繋がっているんでしょうね。
真山 私たちとしては、それはもう早く脱却したいんですけどね。次のステップの学芸会に行きたいと頑張っているところなんです。ただ、トークはまだまだだなって。
柏木 そうだね。トークがね。エビ中のトークを聞くと、トークは大事でしょう!って絶対みんな感じると思いますよ。
真山 その証拠に、ライブを重ねるごとにMCの時間がどんどん削られていってますから(笑)。
柏木 みんないっぺんにしゃべったり、内輪トークになったり、話がまったく広がらなかったりして、お客さんから「何をしゃべってるのか分からない」と言われてしまって。それが、MCが削られる原因じゃないかな〜。
中山 他のアイドルさんやタレントさんのトークを聞くと、すごく面白くて、そんな風にしゃべりたいな〜って思うんですけど、いざとなったらどうやったらいいのか分からないんです。
真山 しゃべろ!って言われると全員でしゃべりだすし、バランスを考えろ!って言われると全員黙ってしまうし。
柏木 ひどいと2ヶ所で違う話を同時にしていて、ファンの方がどっちを聞いていいか分からなくなるんです
真山 最近気づいたけど、そもそも相づちがうるさいよね。1人がしゃべって7人がうんうんってやると、うんうんの声のほうが大きくて、肝心の話が聞こえなくなる。
中山 ああ〜。

――先輩のももクロさんの存在は大きいと思いますが、同じ事務所内で下克上を起こしてやろうみたいなのは
真山 うちは、そういうのがないんです。
中山 ないね〜。
真山 こういうことを言うとやる気がないみたいに受け取られそうですけど、やる気はものすごくあるんです。でも追い越そうとかそういうことではなくて、私たちは私たちで、より良いものをお見せ出来たらと思っているんです。先輩のももクロさん、後輩のしゃちほこちゃん、それぞれに良いところがあるから、それぞれからオイシイところ取りをしていけたらなって思います。

――そんなみなさんの新曲「スーパーヒーロー」がリリースされるわけですが、今回は意表を突いてスタンダードなミディアムバラードの曲になりましたね。
真山 まともです(笑)。その代わり、カップリング曲で遊びまくっているから、シングルとしてのバランスはすごくいいんじゃないかと思います。
柏木 元気になれる曲ですね。今何かに向かって一生懸命になっている方に向けて、歌っていきたいと思っていますし、その気持ちが聴いてくれる方に伝わったらうれしいですね。本当にすてきな曲なので、今後も大切に歌っていきたいです。
中山 やっぱりこういう曲だしユニゾンで歌うところも多いから、息を吸うタイミングも合わせることが大切で。みんなで苦戦しながらレコーディングしました。

――ちなみに、みなさんそれぞれにとってのスーパーヒーローはいますか?
真山 私は、お母さんです。ヒーローと言うより悪役なんですけど(笑)。いつも私の背中を押してくれます。私が負けず嫌いなので、それを分かってけっこうなダメ出しをしてくるんです。それで悔しくて、私のスイッチが入って頑張れます。ときどき優しいけど、基本的にはまったく褒めてくれないので、お母さんが褒めてくれたときは、本当に良かったときなんだなと分かるんです。自分がくじけそうなとき、奮い立たせてくれるお母さんは、私の中でスーパーヒーローです。
柏木 私はおばあちゃん。おばあちゃんっ子だったのもあるけど、おばあちゃんは優しくて、自分のことをしっかり見てくれて、けっこう何でも言ってくれる。こういう活動を始めたときから応援してくれて、CDとかDVDも全部買って、見たり聴いたりした感想もすぐメールしてくれるんです。「良かったよ〜」とか。自分が夜遅く帰ったときでも、晩ご飯を用意して待っていてくれるし。自分にとって本当に大切な存在なので、おばあちゃんは私のスーパーヒーローですね。
中山 私は、助けてもらった恩人さんです。満員電車で押されて、ホームでケガをしたことがあって。他の人は知らんぷりして通り過ぎて行って、私はすごく心も傷ついて電車に乗ったんですけど、そんな中で1人だけ駅の清掃員の方が「大丈夫?」って走って来てくれたんです。でも、ちょうど私が電車に乗ってドアがプシューって締まっちゃって、お互いに「あっ」て(笑)。今思えば、スーパーヒーローだったな〜って。
真山 でも、間に合ってなかったんだよね?
中山 そうなんだけど、唯一助けに来てくれた人なので。
真山 優しいね。どんなおじさんだったの?
中山 おばさんです。
柏木 ずっとおじさんだと思って聞いてたよ(笑)。

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