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葉山奨之インタビュー『新しい楽しさを見つけて自分の感覚も変わった』

NHK朝の連続テレビ小説『まれ』でヒロインの弟役を好演し、幅広い世代から注目を集めている若手俳優・葉山奨之の初主演映画『夏ノ日、君ノ声』。17歳の男子高校生・哲夫の、耳が聞こえない少女とのひと夏の恋を、みずみずしく描いた本作について聞いた。朝ドラを経たいまの俳優としての心境、ハタチを迎える率直な想い、将来への志向も語ってくれた!

自然な感じでできたのがよかった

――オーディションで初めて会った瞬間、神村友征監督は“葉山さんに本作を賭けよう!”と決心されたそうですね。手応えはありましたか?
葉山芝居はしっかりやったと思うんですけど、僕のなかでは伝わっていないというか、あまりグッとくるものもなくて(苦笑)。ただ、オーディションのときって、普段はすごく緊張して固くなってしまったりするんですけど、この作品に関してはそういうのがなかったんです。自然というか、そのままの感じでできたので、逆にそれがよかったのかなと思います。

――葉山さんにとっては、初主演映画になりますが、プレッシャーは?
葉山台本の1ページ目に自分の名前が書かれていて、そこから伝わってくるものはすごくて!“うわーっ、俺の名前が書いてある! どうしよう!?”って思ったんですけど、このプレッシャーを全部、作品にぶつけてやろうと(笑)。
――最初から、監督とは全力でぶつかり合える、いい関係だったのですね。主人公の哲夫については、どんなアプローチをしましたか?
葉山哲夫として、3回くらい通しで台本を読んで、感じたことや思いついたことをメモをしました。そこから、哲夫はこうやって生活してきたんだろうか? とか、頭がパンクするくらいまで考えて、撮影現場に行ったら1回全部忘れて、芝居をする。どの作品もそういう感じなんですが、今回はとくに、哲夫の人物像に意識を集中するというより、現場で作り上げた感覚が大きかったです。

――哲夫が恋をする少女・舞子(荒川ちか)は、難病のために耳が聞こえず、声を出すこともできない設定でした。ふたりが心を通わせていく過程を、ひとりきりでイメージを作るには限界がありますよね。
葉山台本を読んでいても、相手にセリフがないことはすごく難しいと思ったのですが、やってみると本当に難しくて。普段、セリフがあって、僕たちはそれに反応して物語は進んでいくけど、表情だけで読み取っていかないといけないので。(ふたりのシーンでは)僕がストーリーを進めていかないといけないし、作品を観ている人も、たぶん僕のリアクションを観て、何かを感じるんだろうし。セリフがないって、こんなに難しいんだって思いました。監督に「セリフのタイミングがよくわからないです」と言っては「いまの感じで大丈夫だから」って励ましてもらったり。その繰り返しで、3人で作っていきました。

こんなにニヤニヤしながら観たのは初めて

――いつごろ撮影されたのですか?
葉山昨年の8月末です。ちょうど『まれ』の直前でしたね。

――印象に残っているシーンはありますか?
葉山(哲夫と舞子がデートする)海辺のシーンとかは、やっぱり印象深いですね。カメラが300メートルくらい先の、遠いところにいて。自分たちのペースで、カメラの方に近づいていくという自由な感じの撮影でした。監督にも「ふたりの世界観でいて。後は任せるから」と言われて。ちかちゃんとふたりで作り上げていく、おもしろい撮影の仕方だなと思いました。

――哲夫について、どんな男の子だと捉えましたか?
葉山少しやんちゃだけど、なんだか純粋。たぶん17歳の持っているパワーというか、無敵さがあって。10代の男の子って、無敵な感じがするんです。何でもできちゃう気がしてて。そういうわんぱくな男の子が恋をする。物語の途中に、(哲夫が気持ちを)すごい切り替える場面があって、そこをちゃんと見せられればいいなと思っていました。
――哲夫の無敵さというのは、同世代の葉山さんにとってもシンパシーを感じる部分ですか?
葉山僕はぜんぜん無敵じゃないです! 最近はもう、無敵とはまったく異なる種類の人間だと思っています(笑)。いろいろ探っている段階なんです(苦笑)。

――20歳を目前に控えて、なにか変化を感じているのですね。完成作はどうご覧になりましたか?
葉山照れますよね。こんなにニヤニヤしながら、自分の作品を観たことはなかったです。やってるときは、恥ずかしいとは思っていなかったんですけど、試写で観て、ニヤけが止まらなかったです。ドキドキして、ちゃんと作品が観れませんでした。“あぁ、こんなことやってるよ!?”って。でも泣いている人たちもたくさんいて、それはすごくうれしいなって素直に思いました。

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