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デビュー1年でブレイク急先鋒、特異な存在感の村上虹郎とは

先日放送され、泣けるストーリーとカロリーの高い俳優陣による熱演の連続で話題となった実写ドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』(フジテレビ系)で、主要キャラのひとりであるじんたん役を演じた村上虹郎。『あの花』は絶大な人気を誇るアニメとあって、実写では誰が演じるか放送前から世間を騒がせていた。そんななか、ほぼドラマ出演経験のない村上が主役に抜擢されていた。その理由のひとつは、村上が放つ唯一無二の圧倒的存在感にあったのではないだろうか。

父・村上淳と母・UAの“七光り感”がない

 昨年、河瀬直美監督の『2つ目の窓』でスクリーンデビューを果たし、第29回高崎映画祭の最優秀新人男優賞を受賞。その後は、三池崇史監督の『神さまの言うとおり』や、本田翼や広瀬すずらを排出したJR東日本『JR SKISKI』CMに出演したり、『忘れないと誓ったぼくがいた』で早見あかりと共演するなど、まだデビューからわずか1年足らずだというのに順調に映画やCMの話題作への出演が続いている。

 実は彼は俳優・村上淳と歌手・UAの息子なのだが、両方の良いところをしっかり受け継いでいるのが、その人間性とビジュアルからうかがえる。憂いのあるイケメンという雰囲気で、やさぐれ感にも近いオーラをまとう村上は、どこかミステリアスで影のある独特な存在感を放っている。また、親が有名人だとどうしても七光り感が出てしまうのだが、それをいっさい感じさせない稀なケースでもある。

 『2つ目の窓』では村上淳と親子共演しているが、それがかえって作品にリアリティをもたらし良い効果を与えていた。河瀬の演出力も大きいのだろうが、作品自体は海外でも評価されており、素晴らしいものであることは間違いない。そういったことからも、村上は新人ながら観客の心をしっかりと掴む演技力を持っていることがわかる。

柳楽優弥を思い起こさせる立ち位置と雰囲気

 いまのところ番宣などのバラエティやトーク番組などの出演はほぼないが、Twitterやインスタグラムなどでは村上の素顔を少しだけ知ることができる。自身が撮影した風景写真から可愛いラテアートの写真、さらには「日本急に涼しい 気持ちいい 好きです 付き合ってください」というお茶目な発言なども話題に。

 ファッションセンスも抜群で、アーティスティックな雰囲気だだ漏れの個性的な洋服もさらりと着こなしてしまう。また、単館系の映画館への出没率も高く、そのせいか彼のファンにはアート系の映画を観る層も多い。そんな村上は、イケメン俳優という枠とは異なる、ちょっと不思議感のあるハイセンスでおシャレな存在となって、いまの中高生ら若い世代を惹きつけている。

 俳優としての村上は、カナダでの留学経験があるため、語学力という武器を活かした国際的な活躍も期待できる。立ち位置や雰囲気としては、かつて『誰も知らない』でセンセーショナルな映画デビューを果たした柳楽優弥を思い起こさせるが、いずれ唯一無二の個性派俳優として確固たるポジションを確立しそうな予感を抱かせる。来年公開の『ディストラクション・ベイビーズ』では柳楽や菅田将暉、小松菜奈と共演。いままさに旬の実力派若手俳優たちとの共演は、いまの村上への関係者の期待を感じさせるとともに、この先さらに開花していくだろうポテンシャルを楽しみにさせられる。いままさに村上は、ブレイク俳優の急先鋒に立っている。
(文:奥村百恵)

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