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佐野ひなこインタビュー「挫折しかけたこともあった… やり切ったあとの達成感と寂しさの涙」

迷いもあった『デスノート』弥海砂役

――映画のクランクアップのときには、感極まって涙したそうですが。
佐野「いろいろ大変だったのを乗り切ったな」とこみ上げてきたし、毎日のように撮影していたのが終わっちゃう寂しさもあったし。でも、やっぱり過酷だったことが大きかったですね。「どうしてここまで?」と思ったことも、挫折しかけたこともあるんです。それが無事終わって、やり切ったんだな……と。

――洞窟ロケで腹痛に見舞われたりもしたとか。
佐野なぜか胃が痛くなっちゃって。やっぱり意識していた以上に過酷だったのかもしれません。歩けないぐらいで、痛みが治まったときに撮ってもらって、映らないときは休ませてもらっていました。でも、他の皆さんも大変だったのに、何も苦に感じていないように行動されていたんだと思います。

――大変といえば、ドラマ『デスノート』での弥海砂役は反響が大きかったのでは?
佐野原作も有名で9年前の映画も大作で、プレッシャーでした。終わってみれば「来週の日曜からミサミサが観られなくなるので悲しい」とか言ってもらえて、「やって良かったな」とすごく思いました。
――自分で思い描いた通りの海砂が演じられました?
佐野監督さんと同じ感覚だったときは「それでいこう」となりますけど、演出で月(ライト)に過度に抱きつくように言われたことがあって。「ここでもう1回抱きつく」「さらにもう1回」みたいな。「1、2回ならわかるけど、1シーンでそんなに抱きついたらヘンじゃない? しかも、月に離されているのに」と思ったんですけど、オンエアを観たら、めげない海砂のキャラが立っていると感じて。本当に監督さんの演出はすごいなと思いました。最初は、原作とも話が違うので、どっちにいくのか迷いもありましたけど、「こういうキャラね」とつかんでからは楽しくできました。

バラエティもグラビアも女優もやりたい

――女優として自信になりました?
佐野そこはまだまだ。もっとがんばらなきゃと思います。でも、1クールであんなにたくさん台詞があったし、シリアスなシーンもアホみたいに天真爛漫なシーンもやって、すごく勉強させていただきました。

――月役の窪田正孝さんの凄みのある演技も間近で見ていたわけですよね。
佐野平凡な大学生から最終形態のキラになるまでも、急に記憶をなくして普通に戻るのも、切り替えがすばらしくて。ただただすごいと感心していました。主演をされる方の演技はやっぱり違います。映画の竜也さんも最初と最後では熱が違って、バラバラに撮っているのに、ちゃんと変化が伝わってきたし。
――ひなこさんもそんな女優になろうと?
佐野もちろん刺激は受けました。『探検隊』では、キャストの皆さんが集まって本読みをする前に、5日ぐらい監督さんとマンツーマンのリハーサルを設けてもらったんですね。長い日は4〜5時間、台詞の言い回しや声の出し方をたっぷり教えてもらって。それもあって、その後の撮影だった『デスノート』での意気込みもより上がりました。もっといろいろな作品をやりたいです。

――目指す女優像もありますか?
佐野好きな女優さんはたくさんいますけど、私はバラエティとかグラビアとか、いろいろな方面でやっていけたらと思うんです。事務所の先輩で、それをずっと続けている優香さんはいいなーと思います。コメディもおもしろいし、司会もできるし、ドラマにも出て。私もそういうふうになりたいです。
(文:斉藤貴志/撮り下ろし写真:片山よしお)

探検隊の栄光

 すっかり落ち目となってしまった俳優・杉崎。今後の俳優人生の方向性に悩む彼のもとに新たな番組からオファーがきた。それは未確認生物(UMA)を探す“探検隊”の隊長として出演するというもの。渡された台本の薄さに不安を覚えつつも、伝説の巨獣「ヤーガ」が生息しているというベラン共和国に到着。

 待っていたのは、ノリだけで進行させるプロデューサー、とりあえず撮影を成り立たせようとするディレクター、なぜか終始無言のカメラマン、UMAオタクと無愛想なAD、さらには怪しげな現地ガイドが加わった総勢6名の“隊員”(番組スタッフ)たち。行き当たりばったりの収録に戸惑う杉崎隊長だったが、いつしか団結してモノ作りに挑む彼らの熱に巻込まれていく……。

監督:山本透
出演:藤原竜也 ユースケ・サンタマリア 小澤征悦 田中要次 川村陽介 佐野ひなこ 岡安章介(ななめ45°)
(C)2015「探検隊の栄光」製作委員会 (C)荒木源/小学館
2015年10月16日(金)全国ロードショー
【公式サイト】(外部サイト)

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