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実写ドラマ『あの花』“めんま”役で話題の浜辺美波「めんまに少しは近づけたかなって思います」
アニメ『あの花』のファン だからこそ難しさも実感
浜辺美波 すごく幸せでした! 私自身もアニメのファンで、めんまが大好きだったんです。可愛くて、憎めなくて、みんなに愛されてて、うらやましいなって。でも、いざ演じるとなったら、すごく難しい役だってことに気づいて不安になりました。だって幽霊ですし、ものすごくテンションが高いし…。
――実際に演じてみて、やっぱり難しさを感じましたか。
浜辺 難しかったです。普段の自分とは全然違うテンションなので、なかなか維持できなくて、監督から毎回「テンションを高く!」って言われていました。気持ち的にも、最初はなかなか理解できずに悩んでしまって。めんまって幼い時に亡くなってますよね。だから精神年齢は小学生なんですけど、もっと幼く感じるところがあったんです。テンションの高さもそうですけど、ちょっとしたことで泣いちゃうイメージ。でも、演じているうちに、それくらい感情の起伏の激しい子なんだと感じて、だんだん理解できるようになっていきました。
――アニメは演技の参考にされましたか?
浜辺 すっごくたくさん見て、参考にしました。特に参考にしたのは、動きのメリハリです。跳んだりはねたり、止まったり。
――でも、結構アニメならではの動きですよね。実写で違和感なく演じるのは大変だったのでは?
浜辺 監督からは、まずはオーバーすぎるくらいにやってみてって言われました。そこから、実写でもおかしくないように、少しずつ控えめにしてみようって。幽霊の役ということで、歩くときも軽やかに歩くことを意識しましたけど、やっぱりアニメより一歩一歩の重みはあると思います。最初は心配だったけど、めんまに少しは近づけたかなって思います。
オーディションでは絶対落ちると思ってました
浜辺 みなさん年上のお兄さんお姉さんだったんですけど、すごくワイワイしていて楽しかったです。特に高畑裕太さんがムードメーカーで、いつもトークで笑わせてくれました。たまにイジられたりもしたんですけど、私はうまく返せなくてキョトンとしちゃうタイプなので(笑)、他の人たちがフォローしてくれました。
――実写化に期待している原作ファンの人がたくさんいると思いますが、放送に向けてどんなお気持ちですか?
浜辺 絶対にいい作品になっていると思うので、楽しみな気持ちでいっぱいです! 私はアニメのラストシーンが大好きだったんですが、実写でもそのシーンは本当にオススメなので、ぜひハンカチとティッシュを用意して見てほしいです。
――ご自身にとってはどんな作品になりました?
浜辺 今までで一番大変でしたけど、すごく度胸がつきました。今までは泣くお芝居があると、ちゃんと泣けるかどうか心配で、前日は眠れないことも多かったんです。でも、今回はそこまで構えずに挑むことができました。泣くシーンが多すぎて、そんなことを気にしていられなかったんです(笑)。
――なるほど(笑)。浜辺さんは2011年の『東宝「シンデレラ」オーディション』が女優デビューのきっかけですが、もともと女優になりたかったんですか?
浜辺 素敵だなとは思っていましたけど、自分がなろうと考えたことはなくて、オーディションもお母さんに言われて受けたんですよ。絶対に落ちると思っていたので、特技をアピールするときも、他の人はダンスや歌を発表していたのに、私は何もやらなかったんです。だから受かったときはビックリしました。
――そうなんですか! じゃあ今は?
浜辺 女優をやっていきたいです! 最初はわからないことだらけだったけど、一生懸命お芝居をしているうちに、すごく楽しくなりました。台本を読んだり、役のことを考えたりするのも楽しいなって。