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“視聴者も期待大”上川隆也の冴羽りょう役がバッシングされないワケ
キザでハードボイルドな役は、演じられる俳優も限られる
また、冴羽りょうのトレードマークといえば、Tシャツの上に羽織る肩パット入りのジャケット姿だが、『シティーハンター』連載当時はバブル時代。ファッション的にもイメージ的にも、若干“古臭さ”が漂うのは否めない。“粋”な演技力があって、今風にジャケットを着こなせる俳優……と考えると、たしかに“冴羽りょう=上川隆也”というキャスティングも頷けるのだ。実際、パッと見の印象も似てるといえば似てるし、原作者の北条司氏も、「上川隆也さんに演じていただけると聞いて嬉しく思いました。ドラマの内容自体がどのようになるか、まだ未知数な部分が多いですが、上川さんが演じるとどういう冴羽りょうになるか、今から楽しみ」と発言している。
声優経験や筋金入りのアニオタだからこそユーザーも支持
さらに上川は、これまたアニメファンの間では名作とされる『天元突破グレンラガン』で声優を務めた“実績”もある。主人公に立ちはだかるラスボス的な存在であるアンチスパイラル役を好演し、アニメファンからの評価も高かった。そういった意味でも今回の『エンジェル・ハート』の主役は、まさに上川が適役と言えるのかもしれない。
今回の作品にあたり上川は、「(冴羽りょうは)男女ともに好かれているし、理想の男性像という方も多いのではないでしょうか。原作にも親しんできましたし、畏れ多いという気持ちはいまだに拭いきれませんが、やるからにはやれるだけのことをやろうと思っています」というコメントしている。また、冴羽りょうのイメージに近づけるため、2日に1回のペースでトレーニングにも励んでいるという。“アニオタ”でもあり、原作へのリスペクトも持つ実力派俳優が、人気アニメの実写化に挑む。果たして原作を超えるドラマ作品になるのか、注目していきたい。
(文:五目舎)