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黒島結菜、初舞台の稽古場密着『成長したい 自分の変化を感じたい』

いま異例とも言えるほど各メディアがこぞってその光り輝く資質を取り上げている若手女優・黒島結菜。ドラマ『アオイホノオ』(テレビ東京系)『ごめんね青春!』(TBS系)、『カルピス カルピスウォーター』CM、『一番電車が走った』『花燃ゆ』(NHK総合)とメジャーシーンの話題作ど真ん中を駆け抜けるなか、女優としての本格デビューからわずか1年にして、初舞台『虹とマーブル』に挑戦する。二階堂ふみ、橋本愛、土屋太鳳ら演技派女優が所属する芸能事務所の新鋭は、さっそく千尋の谷に落とされるようだ。そんな黒島のいまの率直な気持ちに迫る。

自分にはまだ早いかな…でもやりたい

 ドラマ、映画など映像作品への出演を重ね、共演者やスタッフとの現場を通して鍛えられ、場数をこなしながら女優としての経験値を積み上げていく。この春、高校を卒業したばかりの18歳であり、本格的な女優デビューから1年。いままさにいろいろなことを吸収しながら、スターダムへの階段を駆け上がる黒島は、映像作品への出演を重ねながらも、そことは演技の技術も勝手も異なる、舞台という未踏のステージへ足を踏み入れた。

「最初にお話を受けたときは、自分がこんなに早く舞台をやるとは思っていなかったので『大丈夫かな』って。25歳くらいになったらやるものと漠然と思っていたくらいです。映像作品もやっと慣れてきたくらいなのに、『え、もう舞台ですか』って。でも、舞台は好きですし、やってみたいと思っていた部分もあって、どこか自分のなかで、おもしろそう! っていう感覚も湧いていました。自分にはまだ早いのかな、でもやりたい、という気持ちのはざまで複雑でした(笑)」
 くったくなく笑う姿からはプレッシャーや不安を感じさせない。稽古場を訪れたのは、本番が1週間後に迫り、セットを組んだスタジオでの通し稽古がはじまるタイミング。その稽古前に、ほどよい緊張がありながらのリラックスした様子で、元気いっぱいの声を聞かせてくれた。

「はじめは、映像と舞台との違いもあまりわからないまま、『どうしよう』って(笑)。そこから、台本をいただいて稽古がはじまって、演出をつけていただいて、感覚としてはあまり映像作品のときと変わらない感じでした。稽古も最初はどう動いていいのかもわからなくて、演出をつけられるまでじっとして動かないこともありました(笑)。一つひとつ勉強しながら進んできています」

あまり得意ではない、舞台ならではの難しさ

 カットを割ってシーンを少しずつ撮影していく映像作品とは異なり、観客の目の前で物語の世界の役柄になりきり、ひと作品を一気に演じきる。稽古場に入ってからは、その違いを身をもって理解してきている。そこで感じたこととは?

「映像はカット割りやアップの表情などで表現できるところが、舞台では表情もありますけど動きで表現することが多いんです。私は動くのがあまり得意ではないので、そこは難しいんですけど、とてもたのしいです。舞台ならではというところでは、同じシーンを何十回も繰り返し稽古するので、毎回相手の反応が違かったり、何回も重ねていくことでちょっとずつお芝居に違いが出てきたりして、シーンを深められるというか、完成度を高めていくところがおもしろいです。私、演技レッスンを受けていたころ、同じシーンを繰り返すのが好きでした。私にとっては初めてお芝居に触れたときだったので、その感覚に戻れたのもうれしかったです。それが慣れになっていくのは怖いですけど(笑)」
 舞台は、十分な経験を積んでからその門をたたく女優も少なくない。それだけ難しい世界であり、初舞台の経験はその先の役者としての道に影響を与えることもある。女優キャリアをスタートさせたばかりの成長過程で、黒島は自らそこに足を踏み入れることを選んだ。

「初舞台を終えたあと、もう舞台はやりたくないっておっしゃる方もいらっしゃると聞きます。人によって、好きになるか、そうでないかにわかれるそうなんですけど、私の場合は、共演のともさかりえさんが初舞台で嫌いにならないようにと、心配して気にかけてくださっていたそうで。演劇の世界って、上下関係も厳しくて稽古もピリピリしているイメージがあったんですけど、この作品は楽しんでやれています。初めてなのでわからないんですけど、これは普通なんですか?(笑) でも厳しい現場も経験しておきたいので、できれば舞台経験をある程度積んだ3作目くらいで(笑)」

 同作で黒島は、1960年代から80年代まで、戦後から高度経済成長期を経て現代に生きた女性の14歳から32歳までの人生を演じる。そこも黒島にとっての初挑戦であり、女優としての見せ場になる。

「年齢を経た変化をはっきりと見せられるかというのが、不安といえば不安ですし、いまの課題です。14歳のころはわかりますけど、32歳は勉強して想像するしかないので。衣装とメイクで精一杯変えて、しゃべり方や声のトーンにも変化をつけてしっかり演じたいと思っています。声のトーンについては、舞台をやりたいと思った1年前から発声のレッスンを受けていて、その先生と今回の若いころと大人になってからの声の幅を練習しました」

いい経験になって次につながっていく

 本番が間近に迫ったいま、黒島からあふれているのは緊張感というよりも、楽しいことを前にしたうれしさのようだ。18歳の女子らしい素顔もチラチラとのぞかせる。

「時間の流れがすごく速くて、稽古があっという間に過ぎていって……。もっともっと稽古したいなって、だんだん焦ってきています。演技でももっとできるかなっていうことも出てきたりして。でもその一方で、衣装やカツラができて見た目も完成してきて、本番に近づいている感じにワクワクしています! 楽しみな感じがどんどんふくらんでいっています! そんな本番への意識が大きくなっていくのも舞台のおもしろさなんですね」

 どちらかというと繊細で大人しそうな黒島だが、そんな印象とは裏腹に意外に度胸が座っていて、その愛らしさのなかにしっかりとした芯が貫いている。初めての生の舞台で見せる姿と、新たな挑戦を経たそのあとの姿を、だれもが楽しみにしていることだろう。

「本番も楽しみですし、終わったあとの自分の変化を自分自身で感じられたらって思っています。変化があるかないかはわからないですけど、自分ではあるだろうって信じていて、それもいまから楽しみなんです(笑)。次の作品では、これまでとは違う部分が見せられるんじゃないかなって気がしていて。成長できたらいいなって思うし、成長したいです。きっとこの舞台がいい経験になって次につながっていくんだろうなって思います」

虹とマーブル

 1960−1980年代。男は貿易で荒稼ぎした金を興行に注ぎ込み成功する。「持てる女」の力を借りて、「持たざる男女」を政界と銀幕に送り込み、さらなる急斜面に挑むのだが……。我に返ることに怯える男たちと、我を忘れることに慣れゆく女たち。あらゆる高嶺の花に手を伸ばした男の、青春から始まる20年。

作・演出:倉持 裕
出演:小出恵介 黒島結菜 木村 了/小松和重 ともさかりえ ほか
<<公演スケジュール>>
東京公演:8/22(土)〜 9/6(日)世田谷パブリックシアター
島根公演:9/8(火)島根県民会館 大ホール
広島公演:9/10(木)広島アステールプラザ 大ホール
福岡公演:9/12(土)そぴあしんぐう
宮城公演:9/17(木)電力ホール
大阪公演:9/20(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
愛知公演:9/22(火祝)9/23(水祝)刈谷市総合文化センター 大ホール
静岡公演:9/25(金)アクトシティ浜松 大ホール
※公演詳細は公式サイトへ:http://mo-plays.com/nijimarble/(外部サイト)

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