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ORICON NEWS
アイドル以上にアイドル!? 現役女子大生らによる『UNIDOL』って何?
大会を足がかりにアイドルになろうと考える子は出てきている
勝村 私はあくまでいちアイドルファンとして、アイドルコピーをしているというふうに捉えています。自分自身がガチなアイドルヲタなので(笑)。
河上 私もそうですね。アイドルをリスペクトしているからこそ、自分がアイドルだとは思ったことはないです。
浜川 そもそもCopiaはダンスサークルなので、自分たちをアイドルとはもちろん思ってないし、なんならアイドルというふうに見られるのもちょっと抵抗があるというか……。ダンスサークルにもいろいろあって、HIP HIPとか激しい系のダンスを踊るところもあるけど、うちはたまたま踊る曲がアイドルのダンスサークルです、という認識ですね。
はるち 私もそうですけど、たぶん今日集まった4人はアイドルファンというところから始まってるんですよね。ただ、たしかに「アイドルになりたい」という動機からでアイドルコピー活動を始める子は増えてる気はします。
河上 そうですね。早稲田も私が入学した頃はアイドルコピーするグループは1つもなかったけど、今は本当に増えましたし。
はるち 『UNIDOL』の初回大会は本当に小さい大会で、7グループしか出場しなかったんですよ。でも今年はエントリーだけで51チーム。しかも新聞社やテレビ局からも後援をいただくようになったことから、注目も拡大してきましたし、この大会を足がかりにアイドルになろうと考える子は出てきていると思います。
アイドルと一般人の垣根がなくなってきている
河上 たぶんご当地アイドルとか、カフェで働くアイドルとかが増えたこともあって、アイドルと一般人の垣根がなくなってきてるんだと思います。また社会自体も、たとえ自称でも「私は◯◯アイドルです」と宣言すれば、認めてくれるようになりましたよね。
勝村 私は幼稚園の頃から今もずっとハロプロひと筋なんですが、昔と今とではアイドルというものの認識が変わってきてると思います。当時のアイドルといったら、松浦亜弥さんや後藤真希さんとか、それこそ手が届かない存在でしたが、今は握手会とかでいくらでも触れ合うことができます。
浜川 それと、今はどんなパフォーマンスをしていても女の子グループだとアイドルって言われますよね。昔はアイドルといえば可愛い歌と振り、みたいな認識があったけど、私が今注目してる大阪春夏秋冬みたいに、ぱっと見ぜんぜんアイドルっぽくない音楽ジャンルでバッキバキに踊るグループもけっこう増えてます。
はるち “アイドル=女の子が大勢で歌って踊る”という形態そのものが、日本文化の1つになったんだと思うんですよ。私は外国人の多い職場でバイトをしてるんですが、SPHを見にきてくれたときも「日本文化として面白い」って言ってましたね。
──社会的な認識はどうあれ、みなさん自身は「アイドルではない」との認識ですが、そう言い切れる理由は?
浜川 やっぱり大学時代の期間限定の活動だというところが大きいですね。Copiaは3年生の学園祭で引退するのが伝統になってます。
河上 わせよばもこの秋の学園祭で解散します。でも終わりが見えているからこそ、目標に向かって頑張ろうという意識も生まれるんです。
はるち 公認、非公認いろいろあるけど、体育会系サークルみたいな感覚に近いんですよね。甲子園じゃないけど、UNIDOLの大会を目指してグループ一丸となる、という。
勝村 私はまだ来年もありますが、最後の『UNIDOL』の大会では絶対に泣いちゃうと思います。私たちにとって『UNIDOL』というのは、大学時代に一番熱くなれたものと仲間たちです。
(文:児玉澄子/撮り下ろし写真:西田周平)
UNIDOLとは?
UNIDOL オフィシャルサイト(外部サイト)
プロフィール
『UNIDOL2015 Summer』関東予選1日目1位
勝村桃子さん(19歳) 大妻女子大学 社会情報学部社会情報学科 2年生
【わせ女なんて呼ばないで】
『UNIDOL2015 Summer』関東予選2日目1位
河上茉莉奈さん(20歳) 早稲田大学 文化構想学部文化構想学科 3年生
【Copia】
『UNIDOL2014-15 Winter』優勝
浜川遥さん(21歳) 文京学院大学 経営学部経営学科 3年生
【SPH mellmuse】
『UNIDOL2014 Summer』優勝
『UNIDOL2015 Summer』関東予選1日目2位
はるちさん(19歳) 上智大学