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(更新: ORICON NEWS

“軽食”から“食材”へ  日々変化を遂げるインスタントラーメンの未来形

 インスタントラーメンが発売されてから、はや半世紀。スープや麺のクオリティは日進月歩の勢いで進化を遂げている。なかでも、インスタントラーメンの代名詞とも言うべく「袋麺」は、“軽食”から“食材”へと昇格し脱インスタント化の道を歩んでいる。果たして「袋麺」の“未来形”とは?

日本が誇る世紀の大発明だったインスタントラーメン 誕生からの現在までの軌跡

 「袋麺」の元祖といえば言わずと知れた『チキンラーメン』。1958年に日清食品創業者の安藤百福氏が開発した瞬間油熱乾燥法により、保存食として家庭に常備が可能に。また、 “お湯を注ぐだけ”という簡単な調理法でスピーディーに作ることが最大の利点となり、同商品の開発は日本人の「食」に大きな変化をもたらした。それまで“大人が作る食事”という位置づけにあった中華麺が、子どもでも容易に作ることができ、おやつ代わりにいつでも好きなときに食べられる新しいライフスタイルをもたらした。

 その後「袋麺」は、様々な種類の商品が続々と登場。1962年には、スープを別添にした東洋水産の『マルちゃんハイラーメン』と、明星食品の『支那筍入り明星ラーメン』が発売され、品質が更に向上。一方、エースコックの『駅前ラーメン』は従来85グラム程度だった麺の量を100グラムにし増量し、サイズで勝負するなど、各社が元祖『チキンラーメン』に対抗すべく差別化をはかった。なかには、60年代初頭に開発され“和風テイスト”の先駆けとなった東洋水産の『マルちゃんたぬきそば』や日清食品の『日清焼そば』、エースコックの『即席ワンタンメン』など、ラーメンの域を超えてインスタントの幅を大きく広げる商品が多数発売された。

 インスタントラーメンをネクストレベルに押し上げたのは、“麺製法”の革命的な技術進化だ。従来のインスタントラーメンは、油で揚げたフライ麺だったが、熱風で乾燥させたノンフライ麺が開発されたことにより、生麺に近い味わいが実現。これにより、「袋麺」は“軽食”から“食材”という品質に近づいていった。

カップ麺の登場で危機に瀕した袋麺 ピンチ救った“マルちゃんショック”とは?

  • 1年で2億食を売り上げた『マルちゃん正麺』

    1年で2億食を売り上げた『マルちゃん正麺』

 様々な種類が販売され人気を集めた「袋麺」だったが、1971年に日清食品から発泡スチロールカップに入った「カップ麺」が発売されると「袋麺」の生産量が激減、同市場は長年停滞が続くことに。大転換が起こったのは2011年、同年11月に発売された東洋水産の『マルちゃん正麺』が1年で2億食を売り上げた。リーマンショック後の内食化傾向や、東日本大震災後の非常食ブームが影響し、異例の記録を打ち出したのだ。その後、同商品の成功にならって日清食品が『ラ王』、サンヨー食品は『頂』を販売し、袋麺市場は活況を呈した。

 この出来事は“マルちゃんショック”と呼ばれ、袋麺市場にとって歴史的な出来事となった。『マルちゃん正麺』は、それまで発売されていた麺を蒸してから乾燥させるノンフライ麺と違い、蒸すことをせず、生麺をそのまま乾燥する新しい製法を用い、生麺の味わいをそのまま封じ込めることに成功。この“生麺うまいまま製法”を生み出すために、開発から発売まで約5年の年月がかかったという。

美容や健康を意識した袋麺が今後は主流に!?

 世の中の様々なヒット商品・サービスを取り上げ、連載記事を執筆していた早稲田大学社会科学総合学術院教授の野口智雄教授は、同商品について「“インスタントでありながらインスタントではない”という本格志向のラーメンです。外食の中華料理店が出すラーメンと遜色なく、昼食はもとより、夕食に出してもおかしくないくらいの品質を備えた本格ラーメンと言えます」と評価。まさに“軽食”から“食材”へと変化をもたらすエポックメイキングとなった。

 限りなく生麺に近づいた「袋麺」、今後の進化について野口教授は「味(スープ)、さらに麺に関しては、さらにブラッシュアップして、本格的な中華料理店を凌駕する価値を追求するようになると思われます」と予想。また、「高齢化社会の進展や国民の美容、健康意識の向上により、美容や健康を意識した袋麺が開発されていくことも予想されます。すでにカロリーの少ない春雨系商品や、減塩を意識した商品などが発売されておりますが、今後はこれらのベクトルを意識した袋麺が開発されることでしょう」(野口教授)

『マルちゃん正麺』初のリニューアル!! 人気モデルがガチンコ“食べ比べ”に挑戦

 そんな袋麺市場に新たな話題が舞い込んだ。『マルちゃん正麺』がさらに進化を遂げ、8月10日にリニューアルするというのだ。ORICON STYLEでは早速リニューアル後の『マルちゃん正麺』を入手し、リニューアル前の同商品とのガチンコ“食べ比べ”を実施!! 大のラーメン好きを公言する、人気モデル・佐川愛果に“利きラーメン”してもらい、どちらがリニューアルした麺なのか当ててもらうことに…。果たして佐川は麺の違いに気付くことができるのだろうか!?

ラーメン好き・佐川愛果は麺の違いがわかるのか!? 果たして結果は……?

 佐川の前に置かれた2種類のラーメン。リニューアルしたといっても見た目の違いは見られない。緊張感漂う中、佐川はAとBを順番に試食。「Bの方が味がしみ込んでる感じがするけど…」とポツリ。再びAを試食し、違いを確かめると「Aの方がツルツルしてコシがある」とコメント。確認するように、真剣な表情でもう一度2種類のラーメンを食べ比べた佐川に「リニューアルした麺はどちらでしょう!?」と問いかけると、迷わずAを選択。
 果たしてリニューアル後の麺は……Aのラーメン! 見事、“利きラーメン”を成功させた佐川は、満面の笑みを浮かべ「だって全然違う!」と絶叫。リニューアル後の『マルちゃん正麺』を食べる手は止まらない。
 食べ比べを終えた佐川は「比べると麺の弾力があって噛みごたえがありますね。スルスルって入っていくのでのど越しがいいです。麺のコシも良くて、普通のラーメン屋さんで出てきそうな感じ。美味しいし食べやすいです!! 」と絶賛し、リニューアルした麺に大満足の様子。「食べたら絶対わかる」という佐川の声に押され、佐川のマネージャーが(調理後時間が経ってしまった麺で)食べ比べに挑戦したのだが、これまたすんなり正解。「(リニューアル後の麺は)時間が経っても美味しく食べることができますね」と、その違いは時間が経ってからの方が顕著の様だ。ということで食べ比べは大成功。リニューアルを果たした麺の美味しさに一同驚かされる結果となった。

進化を遂げたリニューアル後の『マルちゃん正麺』はココが違う!!

 今回のリニューアルは『マルちゃん正麺』が販売されてから約4年で初の試み。経験値も含め技術が向上したことにより、麺の厚さをさらに厚くすることが可能となった。それにより太くしっかりとした麺になり、初代『マルちゃん正麺』と比べ、“コシ”にかなりの差があるという。さらに生麺に近づいた『マルちゃん正麺』はまさに家でいつでも食べられる本格ラーメンと言えそうだ。

 リニューアルはすべての味で実施。細麺の豚骨味は麺の配合を変え、より歯切れの良い麺に仕上げているという。また、伸びにくい麺になったこともリニューアルのポイント、多少時間が経過してもコシのある麺を堪能することができる。リニューアルした『マルちゃん正麺』は8月10日(月)から発売。

公式サイト『マルちゃん正麺』

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