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(更新: ORICON NEWS

バッシングもどこ吹く風、“ひな壇ジェンヌ”紫吹淳のポジティブ天然っぷり

 最近、やたらバラエティ番組で見かけることの多い、元タカラジェンヌの紫吹淳(しぶきじゅん)。2004年に宝塚歌劇団を退団してからは、“女優”として活躍してきたが、『しくじり先生』(テレビ朝日系)の「カップラーメンを食べたことがない」「マネージャーがいないと生活できない」といった発言が反響、バッシングを呼ぶもどこ吹く風、その後も様々な番組に出演しもはや“ひな壇ジェンヌ”ともいうべき存在になってきている。紫吹淳のある種ポジティブもいえるその“ズレ”っぷりに、白旗をあげる視聴者も多いようだ。

宝塚という閉鎖した空間が生んだ世間との“ズレ”

  • 元宝塚らしからぬ“ポジティブで天然”の紫吹淳(C)ORICON NewS inc.

    元宝塚らしからぬ“ポジティブで天然”の紫吹淳(C)ORICON NewS inc.

 紫吹は1984年に宝塚音楽学校に入学、86年に宝塚歌劇団に入団し、男役として活躍。2001年以降、星組、月組のトップスターへとなっていくのだが、こうした“元宝塚”女優・タレントは、これまでにも多く誕生している。男役でいえば、大地真央、真矢みき、涼風真世、真琴つばさ、天海祐希など、娘役だと八千草薫、朝丘雪路、浜木綿子、小柳ルミ子、黒木瞳、檀れい、はいだしょうこなど、みな宝塚出身だ。

 そもそも宝塚といえば、世間では、男役も女役(娘役)もすべて女が演じる特殊な世界であり、どことなく秘密のヴェールにも包まれた“女の園”である。古くからの熱狂的なファンを多く持ち、俗世間とは遠く離れた、一般人には侵すことのできない聖域であり、もはや伝統芸能のひとつになったといってもいいだろう。こうした一般社会と隔絶した世界は日本人の興味の対象でもあり、皇族を筆頭に大相撲や歌舞伎界など、それぞれが持つ特殊な慣習や、俗世間との“ズレ”によるゴシップやスキャンダルがしばしば話題にもなってきた。

 歌舞伎役者がみな、なんとなく同じ系統の顔立ちになるのは不思議ではないが、宝塚の男役たちも、赤の他人同士のはずなのに、なぜかみな同じ“宝塚顔”になるのも面白い。紫吹もそうした典型的な宝塚の男顔だが、46歳(未婚)にしていまだに保つその美貌、元宝塚トップスターに裏打ちされた抜群の演技力を誇りながら、反面、バラエティ番組や自身のブログで繰り出される数々の発言――「結婚相手は年収8000万・身長180センチ以上の玉木宏顔。家事はすべてお手伝いさんがやるのが条件」「コンビニに行ったことがない」「先日、初めて居酒屋に行った」などなど、どこか“浮世離れ”した、世間と“ズレ”まくった言動が、紫吹の最大の“ウリ”にもなっている。

時に批判の対象になるも、その天然っぷりで“叩きがいのない”存在に?

 実際、バラエティに出演した当初は、「宝塚関係者や一部ファンから批判を受け、世間の風当たりが強かった」(本人談)という。もともとバラエティには出演したくなかった紫吹は、それをマネージャーのせいにし、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)では、自分が結婚できないことまでもマネージャーのせいにして、マツコ・デラックスをあ然とさせている。にもかかわらず紫吹は、周囲の批判もどこ吹く風とやり過ごし、次々と「掃除機を使ったことがない」「料理をしたことがない」「ひとりで外食したことがない」など、世間知らずな自分を包み隠さず明かしていく。そんな紫吹の発言に対して、当初はバッシングしていたネットユーザーたちもしだいに根負けしてきたのか、叩かれても響かない紫吹のあまりの“天然ぶり”に、もはや“叩きがいのない”存在にさえなっているようなのだ。

 今後は四十路も後半に入っていく紫吹淳。その美貌と演技力に磨きをかけるのはもちろんのこと、これからも持ち前の“天然ぶり”や“お嬢様ぶり”を発揮し、周囲を気にすることなく突き進んでいってほしいものである。

(文:五目舎)
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