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ぽっちゃりから“激やせ”で話題 モー娘。鈴木香音のポテンシャル

 アイドルとして度を越えたぽっちゃり体型でキャラ立ちしていたモーニング娘。’15の“ズッキ”こと鈴木香音が、ダイエットに成功して“激やせ”し、「きれいになった」と話題を呼んでいる。今のモー娘。メンバーとしてはトップとも言える知名度を誇っている鈴木。前リーダーの道重さゆみが卒業前に「もう少しシュッとしたらグループの顔になる」と予見していたアイドルとしてのポテンシャルは、いよいよ全開となるだろうか。

ぽっちゃり体型を強みに変える心地よいしたたかさ

 鈴木は2011年にモーニング娘。が4年ぶりに行った新メンバーオーディションに合格し、現リーダーの譜久村聖やセンターの鞘師里保らと共に9期として加入した。デビュー時は中学生になったばかりで、普通の体型。顔立ちの整った美少女だった。だが、本人が後に語ったところによると、実は小さい頃からぽっちゃり気味で、応募してから父親と山登りをしてやせた“オーディション詐欺”だったとのこと。成長期のうえに人一倍食べることが好きで、デビュー数ヶ月後には太り始める。“関取”などと揶揄されることもあったが、それをマイナスに捉えるどころか逆に強みに変え、本人自ら“ドラえもん”と自虐するまでとなった。

 オーディション当時は美少女だった鈴木だが、もともと往年のドリフターズの『8時だョ!全員集合』のファンで、オーディションの自己PRでも1人コントを披露。メンバーになってからはカマキリや蝶のモノマネやヘン顔を見せて“NGなし”を掲げたりと、バラエティ志向があった。auのCM企画でモーニング娘。+森三中の「モリ娘。」を結成した際には、自ら「私は森三中の方々とシルエットが似ています」と妊活休業する大島美幸の代役に名乗りを上げるなど、“ぽっちゃり”をネタとして活用していた。

 かつてモー娘。メンバーだった保田圭や飯田圭織は音楽番組『うたばん』で司会の石橋貴明にイジられることでバラエティにおける才能を開花させたが、グループアイドル人気の影響でルックスが際立つアイドルが増えているなかで、ある意味異色とも言える個性は大きな武器となる。鈴木はその武器をもってバラエティでイジられたり、“ぽっちゃりアイドル”として個人でテレビ出演することも増え、ある意味おいしいポジションを得た

ぽっちゃり脱却もトータルではプラスに

 もともとのパフォーマンス力も手伝って、海外でも人気を集めるなど、すっかりぽっちゃりキャラが定着していた鈴木だが、昨年12月、レッスン中に左足首の靭帯を断裂して、年明けのハロー!プロジェクトのツアーに不参加。今年6月に上演されたモー娘。選抜メンバーによるミュージカル『TRIANGLE』のキャストにも選ばれなかった。その悔しさから、自らの意志でダイエットを宣言。6月1日のブログでは「やるべきことに直面する時がやってきました」「『鈴木香音・猛烈頑張る期』に突入した事をおしらせします」と、改めて決意を綴っていた。この間、ブログでも現状の写真を上げずにいたが、6月27日に明石家さんまのラジオ『MBSヤングタウン 土曜日』に出演。変貌に驚くさんまに「2ヶ月で9キロやせました」と話していた。過度にならない程度に食事制限して、外食や菓子は一切断っていたらしい。

 そして、7月8日に配信されたハロプロのWEB番組『ハロ!ステ』でニューシングルの告知に出演。頬のラインがデビューの頃以上にすっきりして、ぽっちゃりの面影のない美少女フェイスになっていた。ネット上では「超かわいい!」「別人のよう」などと称賛が寄せられる。タレントとしては貴重な“ぽっちゃりアイドル”キャラを手放すのはマイナスとも言えるが、本人は『ヤングタウン』で「太っている自分がイヤなんです。もう戻りたくない」とその決意は揺るぎない様子。鈴木のアイドルとしてのポテンシャルの高さを改めて感じさせられた。

 ぼっちゃりアイドルから“激やせ美少女化”で話題になり、道重卒業後のモーニング娘。’15 で、一番の知名度を持つ存在にまでなった鈴木。8月19日発売のトリプルA面シングルの1曲「Oh my wish!」では、歌い出しやサビ前で久々のソロパートを与えられるなど、アイドルとしての存在感を増している。安定のパフォーマンス力、バラエティ力の高さに加えて、知名度が上がってきたところでの秘めていたヴィジュアル力を手にすることは、トータルでは大きなプラスと出るだろう。

(文/斉藤貴志)

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