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Takamiyが語る40年、長く続ける秘訣とは

THE ALFEEは故郷みたいな感覚、解散は「ない!」と断言できます

――高見沢さんにとってソロとバンド(THE ALFEE)の活動の違いは?
Takamiy 一番の違いは、横に坂崎や桜井がいないこと。THE ALFEEは長年、3人でやっているから、故郷みたいな感覚でラクなんですよ。何をしても大丈夫というか、ちょっと僕がつまずいても、2人が修正してくれるし、逆に僕が修正することもある。でもソロの場合は自分で全部やらないといけないから、違う緊張感があるし、いい意味で刺激になる。僕はTHE ALFEEのクリエーターを担っているから、クリエーターとしての自分が刺激を受けるってことは、THE ALFEEのためにもなる。For THE ALFEEの精神が大事なのです。少しでも長くTHE ALFEEをやりたいですからね。

――あくまで母体はTHE ALFEEなんですね。
Takamiy THE ALFEEが基本であり、一番大事だからね。僕らは一度も休むことなく、ツアーも41年間やってきて、あと9年がんばれば前代未聞の古希バンドになれるわけですよ。そこを目指すためにも、THE ALFEEの動きを止めることはできない。だから3人とも健康に留意して頑張っているわけです(笑)。

――メンバーの誰かがソロをやると、「解散か?」って噂も出たりしますが、THE ALFEEに限ってそれはないんですね。
Takamiy ない! と断言できます。ソロは1〜2ヶ月で充分(笑)。僕的に使命感に燃えるのは、やっぱりTHE ALFEEでツアーをやることだから、やれる限り続けて行きますよ。例えば、ポール・マッカートニーがこの間来日したけど、やっぱりポールはすごいなって思うよね。彼は僕らよりずっと年上なのに今でも現役で歌って、僕らに元気を与えてくれている。これは見習うべきだと思うし、俄然やる気がみなぎって来ますよね。THE ALFEEのステージもそれと同じように観た人が元気になってくれるなら、最高ですからね。そのためにも、今回はダンスミュージックで、ソロをがんばってみようと。

――THE ALFEEでは、こういう高見沢さんのギターは聴けないですしね。そういう意味ではすごく贅沢。
Takamiy THE ALFEEは生ギター、ベースとのアンサンブルだけど、ソロはエレキだけだからね。ただ、ダンスミュージックなので、ギターが大きすぎると、キーボードのリフが聴こえづらいので、リズムギターは抑え気味にしてます(笑)。

バンドが長続きする秘訣は次男坊同士で作ることかもしれない

――先ほど、THE ALFEEは“故郷”のようなものと言っていましたが、そうなると坂崎(幸之助)さんと桜井(賢)さんは、家族ってことになるんですかね?
Takamiy 家族……って言うと、ちょっと気持ち悪いけど(笑)、なんだろうねぇ。血の繋がってない兄弟というか、一番長くいる仲間、同志かな。でも、そう考えたら不思議な関係だよね。音楽を通じて出会ったけど、昔から3人で遊んでいて、誰よりも共有した時間も長く、今も一緒にいるっていう。

――そんな3人のなかで解散の“危機”はなかったんですか?
Takamiy それはないですね。3人とも “オレがオレが”ってタイプではないんですよ。そこが良かったのかもしれない。あと、全員次男坊なんです。兄貴がちゃんといて家を継いでくれているし、案外甘やかされて育っているっていう。特に僕の場合、8つ離れているからほぼひとりっ子状態で、世界は自分中心に回っているような感じだった。だから、こんなことになっちゃったんですかね?

――自由だったと(笑)。
Takamiy 僕だけ体育会系で、あとの2人は文科系っていうのもいいのかも。まぁバンドには運動部みたいな熱血漢はひとりいればいいのかもね。とにかく3人は、いい具合にバランスが取れている。そう考えると、バンドが長続きする秘訣は次男坊同士で作ることかもしれないね。

――新説ですね。次男坊バンドはエゴがぶつからず解散しない(笑)。
Takamiy 僕らは、お互いに譲り合っちゃうしね。例えば、曲ができました、“誰が歌う?”ってなっても、誰も手を挙げない。「お前歌えよ」「え、歌ってよ」って、だからあるときから、これは桜井の歌、これは坂崎、これは僕って決めるようになった。そうしないと決まらないから。でも、それでも決まらないときはオーディションをします。全員が歌って誰がいいかなって多数決で決めるっていう、そんなこともありました。

――そういえば昔、ラジオか何かで坂崎さんが「自分は脇役に向いてる」みたいなことをおっしゃっていた覚えがあります。
Takamiy リードボーカルがいてもコーラスが入るから、休めるのはAメロの8小節ぐらいで、脇役でも忙しいと言えば忙しいんだけどね(笑)。とにかく、みんなコーラス好きってことは間違いないですね。

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