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ポスト・マツコは誰? “新世代オネエ”の台頭

 マツコ・デラックス、ミッツ・マングローブ、はるな愛、KABA.ちゃんに、“大御所枠”の美川憲一……いわゆる“オネエ”タレントがテレビを席巻して久しい。特にマツコ・デラックスは、2009年ごろからテレビで活躍しはじめ、今年になってさらに各局で冠番組を持つなど、今がまさに全盛期といった状況。元モデルのIVANも最近オネエであることを告白するなどして、ますます勢いを増しそうな“オネエ界”だが、その限られた“枠”をめぐって、新たな“椅子取り合戦”がはじまっている。そのなかでも頭角を現すGENKINGやピカ子といった“新世代オネエ”とは、いったいどんな人物なのだろうか。

安定したポジションのオネエとその亜流に対抗するニューフェイスが続々登場

 視聴率男(!?)の異名を持つマツコや、同じく御意見番的な立ち位置で活躍するミッツといったすでに安定したポジションを獲得した既存のオネエらが第一線で活躍するなか、独自のキャラや路線を開拓する新しい若い世代が注目されている。彼ら“新世代オネエ”は、これまでのオネエたちとはいったいどこが違うのか。最近メディアで注目されている“新世代オネエ”を順番に見ていきたい。

 いまや月に30本以上のテレビ番組に出演しているGENKINGは、一見すると、ビジュアル系バンドのボーカリスト風の美少年で、Instagramでは13万人以上のフォロワーを持つ“ユニセックス・オネエ”だ。ファッションデザイナーでありスタイリストでヘアメイク、若者の間では“GENKINGファッション”ともいわれているが、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)でテレビに初登場すると、いきなりオネエであることをカミングアウト。イケメンのルックスながら、オネエ言葉を話すギャップもウケて、『スッキリ!!』や『ぐるぐるナインティナイン』(ともに日本テレビ系)などのバラエティに引っ張りだこ。

 GENKING同様、メイクアップアーティストとして活躍するのが、ピカ子(本田ヒカル)だ。普通にしていれば、こちらも爽やかなイケメン風なのだが、やはり話しだすと“ブヒィ”などと言いながら、わかりやすいオネエに変身。オリジナルのコスメブランドや美容室を経営する実業家の面も持ち、マンションの最上階ペントハウスに住むという、“新セレブオネエ”のキャラを確立した。女性からの支持は絶大で、テレビの通販番組では1時間に1億円を売り上げ、時給2,000万円を稼ぎ出している。

本業でも活躍、美意識が高くルックスも良い“新世代オネエ”たち

 緑の妖精風衣装で現われ、新ジャンルの“不思議ちゃん系オネエ”とでもいうべき存在が、トシ子ちゃん。もともとは造花アーティストで、ももいろクローバーZの衣装をデザインするほか、造花でデコレーションした手鏡の「楽屋ミラー」も作っていて、芸能人にも愛用者が多いという。

 はるな愛がニューハーフ世界大会で優勝した翌年に、同大会で準優勝したというのが、たけうち亜美。体は完全に“工事済み”だというが、「いじってない」(本人談)という顔のほうは、美女以上の美女で、多くのテレビ番組にも出演。『週刊プレイボーイ』では、同誌初の“オネエグラビア”を飾ったこともあるという“ニューハーフグラドルオネエ”。

 そして、ネオ+オネエ+エンターテナーを合わせた造語、“ネオネエンターテイナー”を自称するHIDEKiSMも“ミュージシャンオネエ”だ。こちらも端正なルックスで、男ではなかなか出せない高音域を軽々と発声する圧倒的な歌唱力とダンスが最大の魅力。『ナイナイアンサー』(日本テレビ)に出演したり、鎌倉・小田原へのバスツアーを主催するなど、マルチな活躍を見せている。

 こうしてみると、新世代のオネエタレントたちは、全員ルックスが綺麗で、かつての日出郎のような強烈な“不細工”キャラは皆無。そしてそれぞれ、本業を持っているのが特徴だ。昔から、中性的な人間は芸術的な感性に優れていると言われてきたが、やはりそれは真実なのかもしれない。“オネエ口調”だけでは、もはや“椅子取り合戦”への参加すらできなくなってきた現在、“新世代オネエ”たちは、それぞれが独自のアプローチを模索し、新しいジャンルを開拓しはじめている。彼ら新世代には、“今”を生かしつつ、同時にオネエの“したたかさ”をも発揮して、今後のさらなる活躍に期待したいものだ。

(文:五目舎)

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