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サザンオールスターズ、9年半ぶりの東京ドーム! 初日公演の模様をレポート☆

 サザンオールスターズが東京ドームに戻ってきた! 4月に愛媛県武道館から始まった約10年ぶりの全国ツアー「サザンオールスターズLIVE TOUR 2015 『おいしい葡萄の旅』」(全11ヶ所23公演)の東京公演は、東京ドーム3days。サザンが東京ドームでライブを行うのは、1999年の「サザンオールスターズ 1999 Se o no Luja na Quites セオーノ・ルーハ・ナ・キテス〜素敵な春の逢瀬〜」、2005年の「SOUTHERN ALL STARS Live Tour 2005 みんなが好きです!」に続いて、9年半ぶり、3度目。ツアーの折り返し地点となったこの日は約5万人の観客が集まり、“2015年のサザンオールスターズ”を思い切り堪能した。

桑田は「初日だから体力が余ってます!」とハイキックするも…

 開演時間の18時になると、まずは舞台上のスクリーンに「みなさん本日はようこそお越しくださいました 季節は巡り、希望の苗から『葡萄』へ、たわわに実ったその一粒一粒を共に味わう旅 さあ出掛けましょう」という言葉が映し出される。そして、最新アルバム『葡萄』のアートワークともリンクした和風でモダンな雰囲気のステージにメンバーが登場。オープニングから人気曲を連発し、幅広い年齢層のオーディエンスの高揚感も一気に上がっていく。桑田佳祐のテンションも最初から最高潮。満面の笑顔で観客に手を振り、「端のほうの客席の方、見づらくてごめんなさいね」と気を使い、「『おいしい葡萄の旅』、東京ドーム公演に突入することができました。初日だから体力が余ってます!」とハイキックを披露、すぐに腰を押さえるポーズを見せて観客を沸かせる。言うまでもなく、このサービス精神もまた、桑田佳祐の大きな魅力だ。

 今回のツアーの中心はもちろん、アルバム『葡萄』の楽曲。金原千恵子ストリングスによるクラシカルなサウンドとともに真摯なメッセージが広がった「平和の鐘が鳴る」、ゆったりしたグルーヴのバンドサウンド、ロマンティックなメロディ、<歌うことしかない 人生だけど/イカす仲間が奏でるはLove Song(「愛の歌」)>というフレーズがひとつになったポップチューン「はっぴいえんど」など、豊かな成熟を感じさせるナンバーが次々と披露される。また、原由子(Key)がステージの真ん中でメインボーカルを取る「ワイングラスに消えた恋」では、男性ダンサーとともに社交ダンス風のパフォーマンスを披露。抒情的でノスタルジックな楽曲とともに昭和の歌謡ショーを想起させるステージを繰り広げた。

冒頭から大合唱となった「東京VICTORY」

 MCコーナーでは原が「一度でいいから見てみたい。亭主が最後まで歌詞を間違えずに歌うとこ」というコメントで笑わせ、桑田も「はい、気を付けます」と小声で返すなど息の合ったやり取りを見せる。続いて「37年やらせていただいてますから、曲だけはたくさんありまして。懐かしい曲を聴いてください」(桑田)という言葉とともに「栞(しおり)のテーマ」をはじめとするヒット曲を演奏。さらにシングル曲以外のレアなナンバーが次々と披露される。個人的にライブで初めて聴く曲も多かったが、ハードロック、フュージョン、レゲエ、エレクトロなど驚くほど多彩なサウンドを網羅しつつ、心地よい“ノリ”を感じさせる歌詞とボーカルを軸にした“誰もが楽しめる日本語のポップソング”へと導くセンスには改めて感心させられた。

 そして、この日もっとも強烈な一体感を生み出したのは、やはりアルバム『葡萄』の収録曲「東京VICTORY」だった。ドーム全体をきらびやかな光が覆うなか、<Wow...>という冒頭のコーラスで大合唱が起こり、サビのパートではオーディエンスが拳を突き上げる。その光景からは、この曲がサザンオールスターズの新たなアンセムになっていることをはっきりと示していたと思う。4つ打ちのビートを軸にした「アロエ」ではアロエをあしらった衣装のダンサーが観客を煽り、会場がダンスフロアへと変貌。さらにサザンのキャリアを象徴するナンバーのひとつである「ボディ・スペシャルII (BODY SPECIAL)」が放たれ、ライブの興奮はピークへと達した。お約束の(?)セクシー美女のパフォーマンスと桑田の絡みもめちゃくちゃ楽しい。

「また東京ドームに帰ってきていいですか? また会おうね!」と宣言

 ライブ終盤には桑田が時代の変化について語りつつ、「いつまでやっていられるかわからないですけど、命の続く限りやらせていただこうと思っています」「これからも皆さんとできるだけあがく、楽しく、希望を持って歌い続けていきたいと思います。また東京ドームに帰ってきていいですか? また会おうね!」と宣言。大きな歓声と温かい拍手のなか、全36曲・約3時間半に及んだライブはエンディングを迎えた。

 ツアーはこの後、8月17日、18日の東京・日本武道館公演まで続き、約50万人を動員予定。アルバム『葡萄』を中心とした今回のツアーでサザンオールスターズは、国民的ポップミュージックバンドとしての魅力を改めて示すことになるはずだ。

(文/森朋之,写真/三吉ツカサ)

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