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設楽統、仕事ができる“中間管理職”としての魅力

 情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)の司会を2012年より務め、今や“お昼前の顔”ともいうべき存在になった、お笑いコンビ・バナナマンの設楽統。某週刊誌が発表した2014年有名人高額所得ランキングでは、3億5000万円で8位にランクインする(本人は、同金額を否定)ほど活躍しているが、そのたたずまいは、至って普通であり、大物感を感じさせない。バラエティ番組から司会業まで、なぜ設楽は多岐に渡りテレビ界で重宝されるのか? その理由について、改めて検証してみた。

イジり役もイジられ役もできる器用な設楽、コント師としての評価も高い

  • バナナマンの設楽統

    バナナマンの設楽統

 1993年、バナナマン結成当初は、かなり過激でブラックなネタを披露。1994年には、今でいうセクシー女優たちがストリップを披露し(モザイクあり)、その合間に若手芸人たちがネタをやるという、とんでもない深夜番組『Mars TV』(フジテレビ系)にも出演するなど、デビュー当初からかなりとんがったお笑いをやっていた。バナナマンでは、ボケ役・突っ込み役がはっきり決まっているわけではないが、設楽は基本的にはボケ担当であり、ネタ作り担当。そのコント師としての才能は、一部、熱狂的なマニアのファンをもつラーメンズなどにも影響を与え、2008年の『キングオブコント』(TBS系)では決勝まで進むなど、評価は高い。

 テレビで売れはじめてからも、バナナマンは単独ライブを欠かさず行っている。設楽がバラエティ番組にピンで出演した際には、ハードに突っ込むイジり役で“ドSキャラ”ともいわれる。コント師のみならず、司会業としての実力も高く評価され、放送作家の高須光聖氏(『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』や『めちゃ×2イケてるッ!』などを手がける)は「MCもできるし、設楽は本当にすごい」と発言しているほどだが、基本的には、兄貴分ともいえるとんねるずにイジられている姿の印象のほうが強いだろう。イジり役もできるし、イジられ役もできる。また設楽は、先輩・後輩のわけへだてなく敬意を持ってつき合うといわれ、芸人仲間から慕われていることも、番組によく起用される一因となっているかもしれない。

仕事ができる中間管理職的なポジションと好感を与える“普通っぽさ”が魅力

 また『ノンストップ!』をはじめ、各番組で“ドSキャラ”といわれながらも、試食コーナーで後輩やアナウンサーに皿を配ってあげるなど、さりげない気配りを見せるというギャップも、視聴者に好感をもたれているようだ。さらに、ときおり出てくる愛妻家・家族思いの一面から主婦層の好感度も高い。その司会進行ぶりも、決して出しゃばることなく、ゲストの長所を引き出す能力に長けていて、安定感も非常に高い。設楽はお笑いやMCの仕事以外にも、1997年ぐらいからドラマにも端役として出演し、東野圭吾原作のドラマ『流星の絆』(TBS系)ではその演技力が高く評価されるなど、役者としての一面も持っている。

 こうしてみると、設楽の才能・実力にはあきらかに突出したものがあるのだが、それを感じさせない、嫌味に思わせない“普通っぽさ”こそが、設楽の一番の魅力なのかもしれない。そもそも設楽は、西武鉄道に就職して駅員として働いていたり、コント赤信号の渡辺正行の付き人をやっていたというから、彼の人柄も、若いころのサラリーマン時代や下積み時代の中で培われてきたのかもしれない。

 あるコラムニストが、お笑い業界を会社組織に例えるなら、たけし・さんま・タモリは社長、とんねるず・ダウンタウン・ナインティナインは重役、ネプチューン・さまぁ〜ず・くりぃむしちゅーは部長クラスだと評していたが、そうすると設楽統は課長クラスといったところだろうか。上司にも部下にも気を遣うことができ、しかも仕事ができる中間管理職的なポジションと、全方位に好感を与える“普通っぽさ”こそが、設楽がテレビ界で重宝される最大の理由なのかもしれない。

(文:五目舎)

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