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限られた“イス”は誰の手に……鉄タレ戦国時代に突入?
鉄道オタクが注目されたことで需要が拡大した鉄タレ
鉄オタタレントの代表格といえば、タモリや元カシオペアの向谷実をはじめ、ホリプロマネージャーの南田裕介氏、お笑いコンビ・ダーリンハニーの吉川正洋など、やはり『タモリ倶楽部』に出演しているメンバーだろう。同番組では不定期ながら長年にわたって鉄道企画を行い、車両工場など普段は入れないような様々な場所に潜入。毎日の生活に密着しているものだけあって、この一連の企画をきっかけに鉄道の裏側に興味を持った人も多いのではないだろうか。2006年には番組内の鉄道研究会「タモリ電車クラブ」も発足した。
新世代の“鉄オタタレント”が急増
そしてこの盛り上がりは、鉄道系の番組にある変化をもたらすこととなる。アイドルやモデルなど、これまで鉄道とは無縁だったような新世代の鉄道オタクを目にする機会が増えてきたのだ。もちろん、今どきの可愛らしい女性でありながら鉄道に関する幅広い知識で人気を集めた豊岡真澄のように、これまでにもいることはいた。しかし、その美貌からは想像もつかないガチ電車オタクぶりで「タモリ電車クラブ」の会員となったモデルの市川紗椰、まだ高校生ながらとてつもない電車の知識量でファンを驚かせている私立恵比寿中学の廣田あいか、『笑神様は突然に・・・』での「鉄道BIG4」との絡みでも話題のSKE48の松井玲奈など、ここにきて急増しているのだ
特定のジャンルに特化している故のパイの少なさ
ネットで検索すれば欲しい情報がすぐに手に入る現代、受け手側の趣味も多様化・細分化している。こうしたなか、「鉄道」に限らず、「家電」や「ゲーム」、「スポーツ」など、専門分野の知識が豊富なタレントが求められているし、ブレイクや再起を狙うタレントの受け皿にもなっている。また、専門分野に詳しいタレントが活躍することで、さらにその分野が盛り上がるという好循環も生む。少ない枠を巡っての戦いは、ある意味でその分野が盛り上がっているという証明なのかもしれない