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BEYOND2020『モダンという原点への回帰、カプセルホテル』

【ファーストキャビン】飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテル。東京・秋葉原、羽田空港、京都、大阪、福岡などで運営しており、ビジネスホテルとカプセルホテルの間の低料金ながら、スタイリッシュなデザインや充実したサービスが好評となり、全施設平均稼働率は90%を超える。また、会員数は昨年12月時点で約40万人となっている。

【ファーストキャビン】飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテル。東京・秋葉原、羽田空港、京都、大阪、福岡などで運営しており、ビジネスホテルとカプセルホテルの間の低料金ながら、スタイリッシュなデザインや充実したサービスが好評となり、全施設平均稼働率は90%を超える。また、会員数は昨年12月時点で約40万人となっている。

 カプセルホテルの第1号はニュージャパン観光が79年、大阪・梅田に開業したカプセルホテル・イン大阪で、設計は黒川紀章が手がけていた。黒川は高度経済成長期の建築界で、「メタボリズム(新陳代謝)」を提唱。激変していく社会や人口増に、容易に対応していける建築を目指し、72年には東京・銀座に、有名な中銀カプセルタワービルを完成させている。独立したカプセルユニット型の部屋を積み重ねた構造で、各カプセル(部屋)内にはベッドやエアコン、冷蔵庫、収納庫などが作り付けで完備。今見ても極めてモダンなデザインと、カプセルごと、他のカプセルと配置し直すことも構造上は可能という設計思想が当時の建築界を驚かせた。

 これに着想を得て、施設側が黒川に依頼して生まれたのがカプセルホテルだと言われており、以降、ビジネスホテルよりも安く利用できる宿泊施設として定着。特に昨今は訪日観光客にも人気だが、そんな中、飛行機のファーストクラスをイメージしたという、「ファーストキャビン」が注目されている。現在、全国6ヶ所で営業。写真の通りのファーストクラス型や、やや小型のビジネスクラス型という、「カプセル」ならぬ「キャビン」(ブース)の設置を基本とする比較的簡易な工事で開業できるのがポイントで、フランチャイズ展開を含め、2020年までに50店舗の開業を目指すという。黒川のメタボリズムは、むしろこの領域で、今も息づいている。

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