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[Alexandros]、移籍・改名についての心境を告白!

 昨年インディーズにして初の日本武道館公演を成功させた[Alexandros]が、ユニバーサルミュージックに移籍。メジャー第1弾シングルとして「ワタリドリ/Dracula La」をリリースした。移籍について、改名について、シングルについてメンバーに話を聞いた。

インディーズやメジャー関係なく、バンドが良ければどんな環境でも成功する

――「ワタリドリ/Dracula La」は、メジャー第1弾シングルということですが。
磯部寛之 俺らは昔から、世界中の人に聴いてもらえるようになりたいという気持ちを持っていて、それを実現させるために、その都度より良い環境を選びながらやって来ました。その流れのなかで、今回ユニバーサルミュージックという会社とパートナーシップを結ばせていただいたのは、単にメジャーだからということではなく、面白そうなことができそうだと思ったからです。この先、10年20年と長いスパンで、何かの旋風を巻き起こしたいとお互いに思っていたので、じゃあ一緒にやりましょうと。だから、今回のシングルはあくまでも10枚目のシングルで、メジャーからの一発目という感覚はまったくありませんね。

――世界的にも有名なレーベル・ユニバーサル ミュージックへの移籍となりましたが、これまでとの違いはありますか?
磯部 ユニバーサルは世界中に支社があって、今後海外でライブを行うことを考えたとき、ただやって記念で終わって帰ってくるのではなく、海外の優秀なプロモーターと繋がりを持つこともできるのが大きいです。
川上洋平 僕は、もともとインディーズとメジャーを区別して考えたことはなくて、バンドが良ければどんな環境でも成功すると思っているんです。ただ、単純にもっとスタッフの数を増やさないと、今後はやっていけないと思ったのはありますね。インディーズのときは、僕らとマネージャーだけで動いていたので、それで武道館クラスの会場でライブをやるとか海外でライブをやるとか、とてもじゃないけど人手が足りなくて。これは、身をもって経験した上でのことです。
庄村聡泰 これは、メジャーがどうのという話ではないかもしれないけど、良い人と出会えたことが大きいかな。事務所のUKプロジェクトは、人間味に溢れたとても温かい会社ですが、ユニバーサルにもそういう方がいらっしゃって、この人たちとならやりたいと思えた。あと、ありがたいことに、とても忙しくさせていただいているので、来て良かったなと心底思っていますよ。
白井眞輝 今の時代、仕事があるのは、ありがたいことですから(笑)。
――今回のシングルは、「ワタリドリ」が映画『明烏』の主題歌、「Dracula La」がドラマ『女くどき飯』の主題歌になっていますが、映画とドラマの主題歌は初めてだそうですね。
川上 はい。しかもそれが書き下ろしではなく、もともと自分たちがカッコイイと思って好き勝手に作った曲だということで、うれしさもより強いです。

――「ワタリドリ」は、旅立ちみたいなものもイメージとして浮かびますが、3月のリリースということも意識されて?
川上 偶然です。そもそも作ったのは去年の5月くらいで、そのときはリリース時期も決まってなくて。ただメロディと、「追いかけて届くよ」というフレーズと「ワタリドリ」という言葉だけあって。で、年末ぐらいの時期に、春ぐらいのリリースだと聞いて、季節ともぴったりだと思って自分たちでも驚いたくらいです。

――「ワタリドリ」は、スケールが大きくて、まさに飛んでいるような爽快感がある曲ですが、作曲で意識することは?
川上 僕は基本的に、日本人に聴いてもらうだけじゃなく、海外の人が聴いて日本語が分からなくても、そこに込めたものが伝わるメロディであることを意識しています。外国の方に、「何言ってるか分からないけど、カッコイイ」と言ってもらえたらうれしいし。逆に日本の人から「英語の部分は分からなかったけど、すげえかっこよかった」と言ってもらえたらうれしいですよね。それが、音楽のすごさだと思っています。

聴く相手や歌詞の解釈も特定しないのが、僕らのやり方

――歌詞は、日本語と英語が入り交じったものですが、それもメロディと同じような考え方ですか?
川上 そうですね。ただ、どこを日本語にしてどこを英語にするとかは、感覚にまかせていて。結果的にメロディが連れてくる言葉を信じて書くようにしています。あと作詞で意識するのは、自分の中では何となく伝えたいこととか書きたいことがあっても、それを100%説明はしないこと。2割くらいは余地を残して、最後の解釈は聴き手に委ねています。歌詞で最後まで説明しきってしまうと、聴き手もそういう曲なんだな〜で完結して、それ以上に広がらないと思うので。これもメロディと一緒で、聴く相手を特定しないし、歌詞の解釈も特定しないというのが、僕らのやり方です。

――もう1曲の「Dracula La」はドラマ主題歌ということで、すでに1月からテレビで流れているわけですが、ネット上とかでファンの方の反応は?
磯部 実はライブでも、「Doracula La」はここ最近、「ワタリドリ」は去年の冬からやっているのですが、ライブでの反応が未発売曲とは思えないほどの盛り上がりでした。曲の持つパワーはもちろんのこと、ドラマの影響がそれに拍車をかけているのだとしたら、すごく光栄だしうれしいことですね。
庄村 俺はネット上でとか、そういう話はよく分からなくて……言い方は悪いけど、そういう反応って知ったこっちゃないんです(笑)。俺らは、これがカッコイイと確信を持っているので、それだけで良いんじゃないかなって。そのくらいシンプルなほうが、混じりっけのない音になるし、聴く人の心に刺さるものが変わってくると思うんです。
白井 それだけ自信を持ってるんです!
磯部 でも、これでもまだ、反響が少なすぎると思ってますよ(笑)。
――楽曲に自信アリというところで、川上さんが作ってきた曲を最初に聴いた時点で、「これは名曲になるぞ」とか手応えを感じたりするものですか?
磯部 毎回感じてます。だからこそ、長年ずっと一緒にやって来られたと思うので。デビュー前とか、まだ誰にも認めてもらえていなかったときは、こいつ(川上)の曲をやっていれば、絶対に世界一になれるんだと信じることが、俺のモチベーションだった。それは今でも変わっていません。
庄村 そこはお互いの信頼関係で、もし曲を聴いて響かなかったときは、正直にそう言いますよ(笑)。
川上 「わかってねえな、こいつら」と、思った時期もありましたけどね(笑)。でも、僕以外の人間で曲を最初に聴くのがメンバーですから、まず自分を含めた4人全員が満足するものでなければ、世に出すべきではないという気持ちがあるので。

――ちなみに、移籍されて新たなスタッフとは、どのように制作を進めているのでしょうか?
川上 みなさん何か意見があるときは、「自分はこっちのほうが好きなんだよね」とか、「こっちの歌詞のほうが好きかも」って感じで、個人的な意見として言ってくれるんです。だから、会社命令みたいな感じで、こっちにしなさいと言われることはないですね。セルフプロデュースなので結局その意見を聞くか聞かないかは、自分たち次第なわけだし、ジャッジする上でいろんな意見を聞いておくことはプロとして当然なのでいろいろな意見を言ってくれるのは、すごくありがたいですよ。

――6月にはニューアルバムのリリースが控えて、7月には2度目の日本武道館公演が決定していますが、2度目の武道館はどんなものにしたいですか?
川上 前回の武道館はツアーの一貫だったので、アルバムの楽曲を中心にしたセットリストでした。今回は「プレミアムVIPパーティー」と銘打ったファン感謝祭的なものになるので、[Champagne]時代から続く[Alexandros]のすべてを惜しみなく出して、武道館がしっちゃかめっちゃかになるほど楽しむ日にしたいです。

改名は、悔しさよりも寂しさが強い!逆にバネになった

――そう言えば、ちょうど[Champagne]から[Alexandros]に改名したのが、昨年3月の武道館公演のときでした。改名したことで、自分たちの中で何か変化はありましたか?
川上 まったくないです。

――自分たちの意志とは違うところで改名を余儀なくされたわけですから、やはり悔しい気持ちも?
川上 悔しさよりも寂しさがあったかな。10数年一緒にやって来たメンバーがひとり欠けるくらいの気持ちでした。でも実際にやっているこの4人は変わらずそのままなので、名前が変わろうとも、4人がいれば4人の音だし、4人のマインドだし。そう思うしか他になかったし、すぐにそう切り替えられるポジティブな4人だったので。そういう意味で何か変わったとすれば、より強くなれたということでしょうね。きっと改名したとき、「もうこいつらダメだ」って思った方が多かったと思うんです。それが俺らとしては、逆にバネになりました。
庄村 お笑いの方で、くり〜むしちゅ〜さんとかさま〜ずさんなんか、改名してからのほうがすごくて、昔の海砂利水魚やバカルディの名前を知っている人のほうが、むしろ少ないじゃないですか。俺らも、そのくらいになりたいです。
磯部 将来的に、そうならないと絶対にダメだと思う。後々ファンの子同士で「[Alexandros]って、昔は[Champagne]だったって知ってた?」みたいに、いい意味でネタにされるくらいでないと。

――タフですね。
白井 それがウリなんで!
磯部 しぶといです(笑)。
――川上さんと磯部さんは海外生活の経験もあり、冒頭で海外の人にも聴いてもらえるようになりたいというお話がありましたが、海外での目標みたいなものは?
川上 イギリスの『グラストンベリー・フェスティバル』に出たいです。これは結成したころからずっとバカみたいに言い続けています(笑)。
磯部 やりますよ。俺個人としては、やりたいとかいう次元じゃなくて、絶対にやるんだって決めてます!
白井 単純にいろんな人の前で、いろんな国でやりたいし、そのほうが楽しいですよね。異文化と言うか、オーディエンスの反応もまったく違うし。自分らとしても、いろいろ経験することができる。日本だけでやってるバンドを下に見ているわけではないけど、日本だけだと飽きてきちゃうと思うし。

――最近は『グラミー賞』に日本人の名前が挙がることも珍しくないですが、そういうところまで考えたりしますか?
川上 もらえるならもらいますよ(笑)。でも、賞レースみたいなものって、ご褒美をもらうみたいな感覚で、と言うことはその賞よりも自分たちが下にいるみたいで嫌じゃないですか(笑)? それに、結局そのためにやってるわけではないですからね。自分たちの音楽をいろんなところでやりたい、いろんな人に聴いてほしい、より多くの人に楽しんでほしいという、純粋な想いだけです。
磯部 そういう想いでやっていれば、順位とか賞とかっていうものは、おのずとついてくるものだと思います。評価されてしかるべきものを作っている自信はあります。あとはもうやるだけなので、これ以上はもう、何も言うことはないです(笑)!!

(文:榑林史章/録り下ろし写真:草刈雅之)
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