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新曲は映画『クレヨンしんちゃん』主題歌! ゆずの音楽の届け方とは?

人気アーティスト・ゆずが、4月15日に『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語〜サボテン大襲撃〜』主題歌の「OLA!!」とサッポロビール企業CMソング「ポケット」を収録した42ndシングル「OLA!!/ポケット」を発売した。新曲の制作秘話から『しんちゃん』エピソード、クリエイターとのコラボまで、様々な話を聞いた。

しんちゃんとメキシコで“オラ”がひらめいた

――ニューシングル「OLA!! /ポケット」の「OLA!!」は、『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語』主題歌として書き下ろされたんですね。
北川悠仁新しいプライベート・スタジオ(STUDIO HOUSE)ができたのが嬉しくて、アルバム『新世界』のツアーをやっている期間にも、そのスタジオに入って曲作りをしていたんです。制作的に自分の気分が盛り上がっていたというのもあるんでしょうけど、しんちゃんのエネルギーのおかげなのか、このお話を頂いてからあっという間に出来上がっちゃいました。

――それにしても、よくぞ“OLA”というキーワードがひらめきましたよね。
北川僕らはメキシコに行ったことがないし、お話をいただいた時は、『クレヨンしんちゃん』の映画の主題歌で、しんちゃんがメキシコに行って、どうやらサボテンが暴れるらしいってくらいのヒントしかなくて(笑)。でも、それが逆に良かったみたい。しんちゃんと言えばなんだろうって考え始めたら、しんちゃんは自分のことをいつも“おら”って言っているし、メキシコといえばラテンで、スペイン語で“こんにちは”は“オラ”って言うなとか、自分の中でヒントを膨らませていくことができた。あと、サウンド的にもラテンをPOPSに落とし込んでみようとか、ワールドミュージック的なアプローチをしてみるのも面白いかもとか、どんどんイメージが広がっていきましたね。

――もう何年間も、ゆずはSAKURA STUDIOを使っていましたけど、今作は新しいスタジオで制作したんですね。
北川『新世界』を作ったときに、SAKURA STUDIOでできる制作のひとつのやり方にやりきれた感があったんです。7、8年使っていたSAKURA STUDIOは、ゆずの2人だけで録れるものを作る秘密基地みたいな場所だったけど、新しいスタジオにはたくさんの人を呼びたかったというか。今までやったことのない楽器やミュージシャンたちが集えるような場所にしたくて、機材だけじゃなく内装にもこだわりました。
岩沢厚治自分たちのスタジオっていうだけでも気分的に落ち着きますね。なにより家から近いし(笑)。

いつもしんちゃんに緊張をほぐしてもらっています

――マリンバやケーナなど、この曲には様々な楽器が入っていますね。
北川今は打ち込みでもかなり生音に近いものを再現できるけど、ゆずの弾き語りでも打ち込みでも再現できないところ、さらにその先に行ってみたかったんです。今までゆずで使ったことのない楽器が奏でる新たな温もりや新たなスパイスを入れたくて、南アフリカ出身のマリンバ奏者やバリバリのクラシック畑のイタリア人バイオリニストなど、いろんなミュージシャンに参加してもらいました。
岩沢どの音にも人間臭さがあるというか、奏でる人の人間性までも音になってますね。
北川まるで旅をしているみたいに、1曲の中にいろんな場面が出てくるし、子供も大人も最後までワクワクする気持ちを味わい続けられるような曲にしたかったんです。たくさん楽器を入れると曲が長くなりがちだけど、3分半くらいに収めてるんですよ。

――歌詞に関しては?
北川しんちゃんの映画って笑えるんだけど、親子の絆やフレンドシップを感じられるストーリーだから、大人も泣けるんですよ。なので、親子や友達との絆を楽しく、でもキュンとくるような歌詞にしたかった。あと、2人で歌い分けができて、掛け合いもできるような歌詞にしてみました。

――『クレヨンしんちゃん』にまつわるエピソードは何かありますか?
北川『ミュージックステーション』に出演する時に楽屋で待機していると、いつもTVでアニメの『クレヨンしんちゃん』が流れているので、いつもしんちゃんに緊張をほぐしてもらってます。
岩沢TVで放送される映画版をついつい観ちゃうんですけど、いつもウルッときちゃってヤラれちゃいますね(笑)。
北川最近は会う子ども会う子どもに、「今度はサボテンの映画でしょう?」なんて、“しんちゃんのおにいさんだよね”的な勢いで言われてます(笑)。

インパクト抜群な真っ赤な衣装

――岩沢さんが作詞作曲を手がけた「ポケット」はミディアム・バラードです。
岩沢この曲はもともと作っていたフォークなバラードを一度解体して、再構築してみました。

――アレンジは蔦谷好位置さんが手がけていますが、ゆずの制作現場に蔦谷さんや今回「OLA!!」のアレンジをしたヒャダインさんを最初に呼び入れたのは北川さんでしたよね。
北川僕らは2人組なので、いろんな人と一緒にやりながら自分たちが気づいていない側面を知ったり、化学反応を起こしたいなと思って、いろんな方たちと制作をやるようになったんです。蔦谷くんと初めて組んだのは7、8年前ですけど、「ポケット」ではゆずと蔦谷くんのスタンダードが出来上がりつつあるなって思いましたね。これからもいろんな方たちとやっていきたいし、自分たちより年下の人とも果敢に組んできたいです。この真っ赤な衣装も、才能ある30代のクリエイターさんのアイデアなんですよ。
岩沢全身真っ赤って、かなりインパクトありますよね。
北川MVでは僕たちの周りに何十種類もキャラクターが出てくるから、真っ赤な僕らはアイコンや象徴みたいな感じなのかも。ゆずだけで「OLA!!」を表現するCDジャケットやMVは、この衣装も含めて、ちょっとシュールだったり、不思議な世界感になっているので、アートワークからも新鮮さを感じてもらえると思います。

――ハイレゾ配信やアナログ盤など、音楽の届け方が多様化している時代の中で、ゆずの音楽をどんな形で届けるのが最善だと思っていますか? また何をいちばん大事にして届けたいと思っていますか?
北川今はインターネットを通して映像を見るチャンスがいくつもあるので、自分たちが発信したいビジュアルをたくさんの人たちに見てもらえるから、音だけじゃなくアートワークからも新しいことを発信していきたくて。ただ、ゆずの曲が聴いてもらえる方の一部になれたらいいなっていう気持ちは昔も今も変わらないですね。捨てられちゃう曲じゃなく、ちゃんと届いて、その人の中にずっと残ってくれたら、ツールは何でもいいんです。配信だけ、映像だけ、ライブだけでもいい。今回の2曲に関してはパッケージで出した方が、より多くの人に伝わるだろうなと思ってCDで発信しました。
岩沢ゆずを発信する場所はいくつもあるけれど、自分の中ではライブを大事にしてますね。新しい曲を作ったらレコーディングをしたくなるし、レコーディングをしたらライブで演奏したくなるし、ライブが続くと曲が作りたくなってっていう感じで、気持ちのサイクルが変わっていく中で、どんな曲を作っても、この曲を歌う場所はライブなんだなっていう気持ちは強いですね。

――8月15、16日には弾き語りライブ「二人参客」が横浜スタジアムで開催されます。17日には、同じ会場でゆずファンクラブイベントがありますね。
北川『新世界』のツアーで弾き語りのコーナーをやって、改めてゆずの弾き語りっていいもんだなと思ったので、単発で弾き語りライブをやりたいんだけどってダメもとでスタッフにお願いしたんですが、2日間もやらせてもらえることになって。嬉しいですね。
岩沢今までやってきた弾き語りとはまた違うやり方や見せ方ができるといいですね。とにかくステージには2人だけしかいないので、まな板の上の鯉の気分で覚悟を決めつつ、3日間楽しみたいです。
北川17日はFCイベントになるので、巨大な会場を使った内輪ウケなライブになる可能性が大ですね(笑)。最終日は歌少なめで企画盛りだくさんかも!? 

(文/松浦靖恵、写真/尾鷲陽介)

『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語〜サボテン大襲撃〜』

 シリーズ23作目となる今作では、おなじみの野原家が何と春日部からメキシコに“引越し”。父・ひろしが南米メキシコの町に生息するサボテンの実を集めるため、転勤を命じられ、一家揃って引越しすることを決意した野原一家。メキシコの町「マダクエルヨバカ」で待っていた人喰いキラーサボテンから町の平和を守るため、個性豊かな隣人たちと力を合わせて奮闘していく。

原作:臼井儀人(らくだ社) 『月刊まんがタウン』(双葉社)連載中
監督:橋本昌和
声の出演:しんのすけ/矢島晶子、みさえ/ならはしみき、ひろし/藤原啓治、ひまわり/こおろぎさとみ
声の特別出演:指原莉乃、日本エレキテル連合
2015年4月18日(土)全国公開
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2015
公式サイト(外部サイト)

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