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熱い男子フィギュア?羽生結弦選手に続く次世代スターたちが続々

羽生結弦選手の復帰でより熱い視線が注がれているフィギュアスケート。
演技での多彩な表現、勝ち方の美学、オフリンクでの言動など、トータルで選手のキャラクター性を楽しむ。
そんなファンの心理と、羽生選手に続く次世代スター候補が頭角を現している現在の男子フィギュアシーンに迫ってみる。

◆強烈な個性のぶつかり合いが生み出すドラマ

 フィギュアスケートにおけるシーズン最高の大舞台『世界フィギュアスケート選手権大会』が3月末で閉幕。男子は羽生結弦選手、女子は宮原知子選手が銀メダルを獲得し、ダブルで表彰台を飾った。中継を観ていた視聴者は、羽生選手の滑走後にリンクに降り注ぐ大量の“くまのプーさん”や、すさまじい歓声に、男子フィギュアの盛り上がりを実感したのではないだろうか。

 男子フィギュアの醍醐味といえば、ダイナミックで難度の高い技術だが、伝統的に“キャラの濃い”選手が多いことも挙げられるだろう。演技での多彩な表現、勝ち方の美学、オフリンクでの言動など、トータルで選手のキャラクター性をファンは楽しみ、心打たれ、感情移入する。強烈なキャラクターが並び立ち、過酷な男同士の戦いを繰り広げる様は、まるで少年漫画のようだという声もあるようだ。

 海外選手に比べ比較的おとなしいと言われる日本男子も、かなりの個性派ぞろい。天才的な音楽センスと天然キャラが共存する高橋大輔、哲学的な名言を数多く残した芸術家・町田樹、いまやバラエティに引っ張りだこの織田信成ら、近年引退した選手たちも、演技と本人の個性の両面で愛されていた。

◆少女漫画的な容姿のスター!?羽生結弦選手

 その後を引き継ぎ、天性のスター性で数々のドラマを生み出しているのが羽生選手だ。彼の個性のポイントは“ギャップ”。中性的で優美な容姿は、どちらかといえば少女漫画的。かつては少食で体が弱く、カツ丼やステーキを見ると「肉に襲われる」と怯えていたというエピソードも。だが、その体の内側には、スポ根を地でいく闘志が燃え盛っている。

 今シーズンは練習中の衝突事故による負傷、尿膜管遺残症の手術とトラブル続きのなか、欠場せず全試合で「勝ちに行く」羽生の姿には鬼気迫るものがあった。感情の高ぶりが伝わる情熱的な演技とは裏腹に、冷静な頭脳派の一面も持つ。少年時代から、ジャンプの跳び方や問題点を理論的に分析したノートをつけていたことが、現在の圧倒的な強さの礎となっているのだろう。

 性格は、先輩の織田いわく「ドS」。「僕はドMなので相性がいい」「好きなタイプのドS」と絶賛(?)されている。“ナルシスト”とも評されがちで、仲のいい村上佳菜子選手に「カッコつけてる」と言われ、照れ笑いしていたことも。一方、連覇を逃した今回の世界選手権では、優勝したリンクメイト、ハビエル・フェルナンデス選手に抱きついて泣き、祝福の気持ちと悔しさをストレートに表現。強気なドSキャラと、無邪気な弟気質のギャップも魅力につながっている。

◆頭角を現している次世代スター選手候補たち

 世界選手権12位の小塚崇彦選手は、世界屈指のテクニカルなスケーティングで、コアなフィギュアファンに絶大な人気を誇る。派手な装飾が苦手で、衣装はほとんどシンプル系。ただ滑るだけでも人を魅了できる気品あふれる演技には、祖父と両親が元フィギュアスケート選手という育ちの良さがそのまま現れている。性格は生真面目で理知的。その半面、“忘れ物が多い”“イタズラ好き”という少年のような愛嬌もあり、トーク番組で「試合当日に衣装を忘れた」「安藤美姫選手のクロックスにじゃがりこを差した」と語ったことも。そんな小塚も26歳のベテランになり、ともにスケート界を盛り上げてきた浅田真央、高橋大輔、織田信成らが次々に休養、引退。本人も「来季の続行は未定」と話しているが、正統派の美しさで戦う姿をまだまだ観たいと願うファンは多いだろう。

 世界選手権16位につけた無良崇人選手は、豪快なジャンプと男らしい表現が魅力。元フィギュアスケーターでコーチの父・隆志氏によれば、性格は「優しい子」。ライバルの羽生選手に4回転ジャンプのアドバイスをしたというエピソードや、町田選手の引退発表後に号泣していた姿からも、その優しさが伝わる。私生活ではファッションや車が好きな今どきの若者で、一児の父でもある。27歳で迎える次の平昌オリンピックに向け、これからのチームジャパンを牽引する頼もしい存在だ。

 世界選手権に出場した3選手以外にも、続々と次代のスター選手候補が頭角を現した今シーズン。NHK杯優勝、四大陸選手権4位と大躍進した村上大介選手は、少年期からアメリカを拠点に米国選手として活躍したが、2008-2009シーズンに日本代表に籍を移した。日本語よりも英語を得意とし、一人称は「ダイス」。Twitterやインスタグラムには選手仲間と撮った写真が満載で、フレンドリーでノリのいい人柄が感じられる。

 ジュニア選手では、世界ジュニア選手権で優勝した17歳の宇野昌磨選手と、3位で表彰台に乗った15歳の山本草太選手が筆頭株。高橋に憧れ、表現力や芸術性に優れた宇野。羽生に憧れ、しなやかで華のある動きが目を引く山本。宇野はシャイで繊細、山本は負けず嫌いと、演技も性格も日本男子の2大カリスマ選手をどこか彷彿とさせるふたりが、今後の台風の目となることは間違いない。

 4月16日からは、いよいよ今シーズン最後の戦いとなる『世界フィギュアスケート国別対抗戦』が開幕。日本男子は羽生と無良が出場する。国別のチームで成績を競う団体戦は、選手同士の絆や和気あいあいとしたチーム感が伝わるのが楽しみのひとつでもある。さらに春から夏にかけては、アイスショーで“エンタメとしてのフィギュアスケート”を楽しめるチャンスが多いシーズン。しばらくこの熱気が収まることはないだろう。

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