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あなたの“自転車マナー”は本当に正しい?

自転車の改正道路交通法施行から1年、6割強の主婦が認知

 自転車の「路側帯の右側通行の禁止」や「ブレーキの効かない自転車の運転を禁止」した、2013年12月1日の改正道路交通法の施行から1年が過ぎた。その後、自転車を利用する人の、ルール・マナーへの意識はどう変わったのか? 『自転車の安全利用促進委員会』は、自転車に週1回以上乗る主婦を対象に「自転車の改正道路交通法施行から1年たった現状についての意識調査」を実施した。

 「路側帯の右側通行の禁止」とは、歩道と車道の間の右側通行(車に対して逆走)を禁止すること。「ブレーキの効かない自転車の運転の禁止」は、“ピスト”と呼ばれる競輪などで使われるブレーキなしの自転車(ブレーキの代わりにペダルを逆に踏むことで制動する)がファッション的に流行したため、対歩行者もしくは本人の転倒事故が増えたことによる。

 自転車の危険運転が社会問題化していること自体、この法律改正で初めて知った人も多いと思われるが、アンケートによると、道路交通法の改正について、「知っていて内容を理解している」が9.3%、「なんとなく知っている」が51.4%と、なんと計60.3%もの主婦が改正について認知していた。

“正しく理解”はわずか1%に満たない結果に

 自転車に関する道路交通法の改正に対して多くの主婦が認知していることはわかったが、その実態はいささか心もとない。「改正道路交通法について新たに盛り込まれたと思う自転車に関する情報を教えてください」という項目では、「道路の右側にある路側帯走行禁止」の認知度は50.8%と、「携帯電話を使用しながらの運転禁止」(60.7%)や「イヤホン・ヘッドホンをしながらの運転禁止」(55・9%)を下回る結果となり、より身近なことに特化して認識している様子がうかがえる。最終的には、先の道路交通法が改正されたことを認知していると答えた主婦の6割のうち、正しく理解しているのはわずか1%にも満たなかったのだ。

 また、8割以上の主婦は、「自転車運転マナーが今年(2014年)に入ってよくなった」とは思っておらず、「携帯電話を使用しながらの運転」(56.4%)、「イヤホン・ヘッドホンをしながらの運転」(39.2%)、「夜間ライトの無点灯」(27.2%)に危険を感じているなど、自転車の運転マナーに関して少なからず危機感を抱いていることがわかる。

 しかし同時に、「あなたが今年に入って、自転車に乗っている際についついしてしまったこと」では、「歩道の走行」(57.8%)、「車道の逆走」(40.9%)のように、危機感とは裏腹に「ついつい」行なってしまう主婦も多いようだ。

 この現状について、NPO法人自転車活用推進研究会理事の疋田智さんは、「改正道路交通法施行から1年たって、自転車ルールは“ある程度”は浸透したと言えるでしょう。でも路上で見るママチャリは正反対。信号無視、夜間無灯火、左右デタラメに走る、携帯だって手にしています。これは“危ない自転車も見るけど、私だけは大丈夫”という現われではないでしょうか。ルールの理解もさることながら、まずは“自転車は車両”であるという意識を持つこと。自転車は歩行者とぶつかれば傷つける。最悪の場合、死亡事故に発展することもあります」と語る。

安全基準として参考になる『BAAマーク』

 最近では、自転車事故での高額賠償なども大きな問題となっている。24歳の男性会社員に後遺障害1級が残ったケースでは、損害額に1億7244万円(認容額は8900万円)が裁判で認定されたこともある。自転車事故で被害者になるばかりか、加害者となってしまって人生を棒に振ることさえあるのだ。そうならないためにも、まずは自分の乗る自転車の安全確保から考えるべきかもしれない。自転車自体の安全基準として参考にできるのが、車体に貼ってある“自転車マーク”。なかでももっとも交付枚数が多いのは、一般社団法人自転車協会が交付する『BAAマーク』だ。
 これは、同協会が定めるフレーム強度、ブレーキの制動性能など、約90箇所の検査項目をクリアした自転車のみに貼付されるマークで、自転車のサドルの下の縦パイプに貼られている。自転車の安全性を保証すると同時に、製品に対する責任を明確にするもので、製造上のトラブルで事故が起こった場合、製品の補償や賠償措置が受けられるという保険的な役割もある。

 自転車ジャーナリストの遠藤まさ子さんは、「自転車の安全性は見た目だけでは判断しづらいものです。そこで参考にしたいのが自転車マークです。安かろう悪かろうの自転車では、規定の安全基準をクリアできず、個人的な意見ですが、半年ほどでメンテナンスもできないほどボロボロになってしまいました。毎年、1〜2万円の自転車を購入して使い捨てるのと、3万円以上の自転車を整備しながら乗り続けるのは、どちらがお得なのでしょうか?」と語る。

 “たかが自転車”とおごることなく、自転車の運転マナーとルールをまず守る。そして自転車事故の被害者はもちろんのこと、加害者になって生涯苦しむことのないように、自分の自転車のサドル下の自転車マークのチェックから始めるべきなのかもしれない。

自転車協会公式サイト(外部サイト)

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