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BEYOND2020『訪日外国人と国内旅行者、どちらも取り込む』

 日本政府観光局が先ごろ発表した、2014年の訪日外国人観光客の数は、前年比29.4%増の1341.4 万人。2003 年に始まった「ビジットジャパン事業」に、いよいよ加速度がついてきた。ホテル業界も当然活気づく。ホテルにとって最大の顧客は国内旅行者だが、東京のように訪日外国人が多い場所では、国内外双方から等しく評価を得るのが望ましく、その戦略の取り方にホテルの個性を見ることができる。

 たとえば現在、全260 室を段階的に改装しているホテル椿山荘東京では、部屋のなかに西陣織や洛中洛外図など「和のディテール」を上手に取り入れ、日本人にとっては我が家のようなくつろぎを、外国人には視覚的に日本を味わえる空間の提供を始めた。さらに興味深い取り組みとして、ハイレゾ音源による空間音響システム「KooNe」の導入がある。ビクター(※)の技術が生み出す自然な音場は、眼下に広がる同ホテルの庭園にいるような錯覚をもたらす。耳元で小鳥のさえずりが聞こえると、部屋の中であることを忘れ、思わず振り返ってしまうほどだ。

 一説に日本人は自然音を左脳、つまり論理的思考を司る側で聞くと言う。虫の音、せせらぎなど意味を認識し心地よさを得るのだそうだ。それは日本人特有のもの。では外国人は「KooNe」をどう聞くのだろうか。日本人と同じように、自然の音に身をゆだねるのか。いずれにせよ東京のホテルは、そんな見えない心遣いで競う時代に向かっているようだ。

※ JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント

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