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(更新: ORICON NEWS

BEYOND2020『こころのビタミン剤「泣ける」児童書』

 『アナと雪の女王』、『妖怪ウォッチ』旋風が吹き荒れた2014年のエンタテインメント業界。音楽、映像商品同様、書籍でも関連作が上位を占めるなかにあって、それらと肩を並べる好調なセールスを上げた児童書がある。『こころのふしぎ なぜ?どうして?』(村山哲哉 監修/高橋書店)がそれだ。

 「心って、どこにあるの?」「かなしみは、いつきえるの?」「どうしたら、やさしくなれるの?」など、簡単には説明しづらい人間の感情や人との付き合い方など、心にまつわる疑問にわかりやすく答えた「こども向け心の教科書」として発売されたが、大人も学べるうえに、「泣ける」と話題になり幅広い層に訴求した。その結果、年間を通して売上を伸ばし、今年の児童書ジャンル躍進のけん引役となった。

 本書の魅力は、子どもが持つさまざまな疑問に答えつつも、自身で考え、判断し、実行させるように促している点であろうか。そして、その根底に流れているのは、他者に対して決して無関心であってはならないという、監修者の強いメッセージである。

 『楽しかった日は、夕方になるとちょっとなきたくなります。どうして?』――『そういう気もちを「せつない」とよぶのです。』 子どもに問われたとき、そんな言葉を返せる大人でありたい。本書のヒットには、大人たちのそういった願望も含まれているのだろう。

BUCK NUMBAR

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