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『サザンオールスターズ 年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」』レポート★

 サザンオールスターズが2014年12月27日(土)、28日(日)、30日(火)、31日(水)の4日間にわたり横浜アリーナで『サザンオールスターズ 年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」』を開催した。ORICON STYLEでは、実に9年ぶりの年越しライブとなった4日目をレポート! 約1万5000人の観客を沸かせた白熱の一夜の模様をお届けする。

凍えるような寒さのなか、開場前から長蛇の列!

 2014年は「進撃のサザン」と銘打ち、3つの“進撃”を発表していたサザンオールスターズ。シングル「東京VICTORY」(9月10日発売)に続く第2弾として発表された9年ぶりの年越しライブは、各地で実施されたライブビューイングまでほぼ完売するほどの人気ぶり。低気圧の影響で凍えるような強風が吹きつけるなか、横浜アリーナには早い時間から開場を今か今かと待ちわびるファンが長蛇の列をなし、その期待の高さが窺えた。センター席からアリーナ席、スタンド席、さらにステージバック席や立見席まで約1万5000人のファンで埋め尽くされたなか、場内が暗転し、ステージを照らすブルーの照明とともに「東京VICTORY」が流れ始めると客席からは歓声と手拍子。楽しそうにリズムに乗りながらメンバーが登場すると、怒号にも似た大歓声が起こった。

 ステージに立ったメンバーは、ファン同様、待ちに待った“ホーム”での年越しライブを心底楽しんでいる様子だった。初っ端から「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」、「フリフリ’65」、「希望の轍」とアップテンポな曲が続き、ノリノリで身体を揺らしているファンを嬉しそうな表情で見ている。手拍子とたくさんの歌声が響く客席に桑田が呼びかければ、ファンも大声で応える。最初のMCでは、「みなさんどうもありがとう! DREAMS COME TRUEです」とユーモアを交えて自己紹介(?)しつつ、「9年ぶりの横浜アリーナにサザンオールスターズ、帰ってまいりました! もうすぐ年が明けちゃうよ〜。みんな今年はいろんなことあったと思うけど、サザンに会いに来てくれてありがとう!」とあいさつした。

 この日のライブは、テーマが設けられたいくつかのパートに分かれて進行。まずは「ちょっと懐かしの選曲コーナー」と題して、「気分しだいで責めないで」「メロディ(Melody)」「あっという間の夢のTONIGHT」「Computer Children」など、1970〜1980年代を中心にファン垂涎のナンバーが続く。コーナー最後の「鎌倉物語」では、鎌倉の街の映像と原由子の柔らかな歌声が郷愁を誘った。

紫綬褒章受章をファンに生報告

 次のMCでは、桑田が「今日年越しもあるじゃない?その前にNHKもありますから。“年越しの儀”は計算してて大変なのよ。最後に「勝手にシンドバッド」やります。ジャーン!! ここで年越しを迎えたい!」と、何とサプライズでの『NHK紅白歌合戦』出場、年越しの瞬間の内容をネタばらし。そこに向けた秒単位での時間の制約に、「時間ないのでもろもろカットです」と駆け足でメンバー紹介を済ませ、驚きと喜びに沸いている観客をしり目にそそくさと「ちょっとだけ新しめの選曲コーナー」に突入した。

 水色のライトに照らされるなか「BLUE HEAVEN」でスタートしたコーナーは、1990年代後半〜2000年代の楽曲を中心に披露。腕を組んで一緒に身体を揺らす母娘、寄り添いながらうっとり聴き入るカップルなど、観客はゆったりと切ないメロディに身を任せている。ラストの「ごめんよ僕が馬鹿だった」では手拍子をするファンに応えるように、桑田もポーズを取りながら楽しそうに歌っていた。その後、2014年秋の紫綬褒章を受章したことを生報告。黒沢明とロス・プリモスの名曲「ラブユー東京」の替え歌「ラブユー褒章」でファンやスタッフ、メンバーに改めて感謝の気持ちを伝えた。

 続いては「とある港町の物語コーナー」。「涙のアベニュー」、桑田と原のデュエット「シャ・ラ・ラ」など、甘く切ない歌と合間に聞こえる汽笛の音が観客を港町へと誘う。懐かしい名曲が続くなか、「LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜」では、桑田がステージバック席の女性客を呼び込み、“秘密のデート”を楽しむ場面も。後方のスクリーンには「素敵な横浜の逢瀬をありがとう!!」というメッセージが映し出された。

「勝手にシンドバッド」終了とともにみんなでカウントダウン!

 ここで『紅白』の中継が入ることになり、桑田は「みんな盛り上がってね。俺たち長年やってる見栄があるから!」と笑わせつつ“ちょびヒゲ”をつけて神妙な面持ちで待機。会場と中継がつながるとファンは精一杯の声援でエールを送ったが、サザンオールスターズとしての『紅白』出場は31年ぶりという情報にはどよめきが起こった。SMAPの中居正広に出場を決断した理由を問われると、「そろそろメンバーで還暦を超えた奴もいますので、もう1回、チームワークを高めてやってみようかと。来年はこれを機会に元気に外に出て行ってみようかな」と桑田。2013年発売の「ピースとハイライト」のイントロが流れ始めると観客の腕に巻かれた腕時計型のLEDライトが一斉に光り出し、2曲目の「東京VICTORY」では天井のLEDライトのカラーとリンクして会場全体が光の海に包まれたような感覚に。メンバー、ファンが一体となって特別な時間を盛り上げた。

 『紅白』中継が終わると2014年の終わりまで30分ほどとなり、その名も「時間調整のコーナー」を実施。数日前、歌詞の一部を替えたことで話題を集めた「爆笑アイランド」に始まり、ハイテンションな曲が続く。桑田とセクシーダンサーとの賑やかな絡みでも沸かせた「BOHBO No.5」、会場が一体となった掛け声で盛り上がりを見せた「ボディ・スペシャルII(BODY SPECIAL)」と続き、「勝手にシンドバッド」で一気にクライマックスへ。あとわずか数分という緊張の時間帯、<今何時 そうねだいたいね><今何時 まだ早い>というおなじみの歌詞のコール&レスポンスがより一層真実味を帯びる。スクリーンに「SAYONARA 2014 今年もありがとう!」の文字が浮かぶなか、約20秒前に楽曲が終了し、絶妙のタイミングにメンバーも満足げな顔をしながら、待ちに待ったカウントダウン! 最高潮の盛り上がりで2015年の始まりを迎えた。

繰り返し伝える多くの人への感謝の気持ち

 アンコールのMCで桑田は、「こうやって来てくださる皆さんがいるから、2014年もやってこれました。2015年は恩返しができたらと思っています」と、感慨深い様子であいさつ。『紅白』出場については「みんながいてくれるから何と心強いことか。今でもテレビに出ると緊張して心臓がバクバクしてるんですよ。みんながいてくれたから、やり遂げることができました」と振り返った。そしてここで、3月31日に約10年ぶりのオリジナルアルバムを発売すること、さらに4月からは5大ドームを含む大規模な全国ツアーを開催することを発表。会場は歓喜の渦に包まれ、高揚感冷めやらぬなか、「栄光の男」「Oh!クラウディア」で締めくくった。

 この日、ファンやスタッフ、メンバーに繰り返し感謝の気持ちを伝えていた桑田。アンコールの最後でも「みんなと会えるのがこんなに幸せって気づかなかったね。30年くらい何やってたのかな(笑)。助けてもらって生かされてるって、しみじみ感じました」と話していた。サザンオールスターズが1978年に「勝手にシンドバッド」でデビューしてから36年。1970年代、1980年代、1990年代、2000年代、そして2010年代と、5年代にわたり第一線で活躍し、日本を代表する国民的バンドとしての揺るぎない地位を確立したが、それも多くの人との強い絆があってこそだ。「進撃」を続ける2015年、どのようにファンを楽しませてくれるのか、大いに期待したい。

サザンオールスターズ 2015年全国ツアー日程

●4月11日(土)・12日(日)  愛媛県武道館
●4月18日(土)・19日(日)  宮城・セキスイハイム・スーパーアリーナ
●4月25日(土)・26日(日)  広島グリーンアリーナ
●5月2日(土)・3日(日)  朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
●5月16日(土)・17日(日)  京セラドーム大阪
●5月23日(土)・24日(日)・26日(火)  東京ドーム
●6月6日(土)・7日(日)  札幌ドーム
●6月13日(土)・14日(日)  ナゴヤドーム
●7月4日(土)・5日(日)  福岡・ヤフオク!ドーム
●7月19日(日)・20日(月・祝)  沖縄コンベンションセンター
『サザンオールスターズ 年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」』
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