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『妖怪ウォッチ』大ヒットの裏にある、ラッキィ池田の“存在感”

 ゲームやアニメを中心に社会現象になるほどの爆発的ブームとなった『妖怪ウォッチ』。同アニメのテーマソングも先ごろ発表された『年間シングルランキング2014』(オリコン調べ)のTOP100位に3作がランクイン。週間シングルランキングに初登場した際は、同テーマソングが1位、2位を独占した。これまでにヒットの要因は様々な視点で語られてきたが、今回はダンス目線、とりわけキャッチーな振り付けを考案したラッキィ池田の功績について考察してみよう。

2014年 年間音楽&映像ランキング特集

“ヒットの裏に人気の“振り付け師”!シーンを牽引してきたラッキィ池田

  • ラッキィ池田(写真:(C)ORICON NewS inc./『ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2014』表彰式 2014年11月20日撮影)

    ラッキィ池田(写真:(C)ORICON NewS inc./『ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2014』表彰式 2014年11月20日撮影)

 これまでも“ポケモン”ブームなど、子どもたちを中心にモンスター級の人気となったアニメ作品はあるが、『妖怪ウォッチ』の場合、作品やキャラクター人気はもちろん、その主題歌も“子ども向けの”というジャンルの枠を超えてヒットしているところが大きな特色だろう。Dream5が歌うエンディング曲「ようかい体操第一」、<ゲラゲラポ〜>と誰もが口ずさんでしまう、キング・クリームソーダのオープニング曲「ゲラゲラポー」と、両者とも歌詞&メロディの覚えやすさで『妖怪ウォッチ』を知らなかった人たちにも次々と飛び火、それが空前のブームへと繋がった。そして、そんな楽曲ヒットの起爆剤のひとつとなったのは「ようかい体操第一」の独特なダンス=体操で、<ヨ〜デル ヨ〜デル>の歌詞に合わせて踊るおかしな動きが、子どもだけでなく大人も巻き込んでの大ウケ。現在、ようかい体操の振り付師・ラッキィ池田が再注目されているが、彼の斬新かつ、親しみやすい振り付けが楽曲の面白さや楽しさをさらに浸透させ、“妖怪現象”を盛り上げたのは間違いない。ヒットの裏に振り付け師の存在あり、である。

 そもそも裏方の存在だった振り付け師たちが次々とクローズアップされ始めたのは、90年代あたりから。当時から活躍する重鎮として、AKB48の「恋するフォーチュンクッッキー」の振り付けを手掛け、自身もタレントとして活躍するパパイヤ鈴木、モーニング娘。の「LOVEマシーン」など、インパクトのある踊りが話題となった夏まゆみ、少女時代の“美脚ダンス”を生み出した仲宗根梨乃など、一般の人も名前が思い浮かぶ振り付け師たちも少なくない。彼らが振り付けを手掛けた曲は、“振り”とワンセットで大ヒットしているものがほとんどで、今や楽曲人気と振り付けは切っても切れない関係。つまり“歌って踊る”スタイルの定着と共に、振り付け師たちの存在も認知されてきたわけだが、その元祖といえるのがラッキィ池田だ。

 彼が表舞台に登場し、いわゆる“振り付け師”という職業が世間に知られたのは1980年代。当時、カップラーメンのCMの振り付けで注目されたラッキィ池田が、子ども用のじょうろを頭上にくくりつけて踊る姿は衝撃的だったのだが、“振りを付け師”の存在が最初に広まったのはこの瞬間から。歌詞の世界観に合わせた特徴のあるダンス、誰もがマネできる覚えやすいポーズ、意表をつく予想外の動きなど、曲と一体化できるキャッチーで覚えやすい振り付けは、この頃からラッキィ池田の得意芸でありルーツ。ヒットを生み出す大事な要素=振り付け師ブームもここから始まったといえる。

TRF超えなるか!? 2015年はエクササイズでの『妖怪ウォッチ』ブームの到来!?

  • (左から)『妖怪ウォッチ』の人気キャラ・ジバニャン、加藤憲史郎、ラッキィ池田、『妖怪ウォッチ』の主人公・ケータ(天野景太)(写真:(C)ORICON NewS inc./『ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2014』表彰式 2014年11月20日撮影)

    (左から)『妖怪ウォッチ』の人気キャラ・ジバニャン、加藤憲史郎、ラッキィ池田、『妖怪ウォッチ』の主人公・ケータ(天野景太)(写真:(C)ORICON NewS inc./『ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2014』表彰式 2014年11月20日撮影)

 そんなラッキィ池田が新たに振り付けをした『妖怪ウォッチ』のエンディング曲でDream5が歌う「ダン・ダン ドゥビ・ズバー!」が、週間シングルランキング(2014/11/10付)で1位を記録。これは、10代の男女グループとしてはフィンガー5以来、40年10ヶ月ぶりとなる快挙で、楽曲ヒットと共にその振り付けも人気が加速中。今回は『妖怪ウォッチ』の新キャラクター・ブリー隊長とコラボレーションした、エクササイズダンスなのだが、70年代風のアフロヘア&ファッションでテンポよく動く踊りは、見ているだけで体がムズムズしてくる振り付けマジックが満載。しかも本気でやると、おなか周りや下半身の引き締め効果を期待できる“副産物”付きということで、子どもが『妖怪ウォッチ』で観ているそばで、お母さんたちが必死でダンスに励むという現象も起きているとか。

 また、12月29日には、エクササイズDVD『TRF イージー・ドゥ・ダンササイズ』シリーズを大ヒットさせたavex dancercizeレーベルよりDVD『ゲラゲラポーのうた ダンササイズ』とDVD BOOK(「情熱の赤ニャン」と「魅惑の青ニャン」2冊同時発売/宝島社)が発売される。DVD内では、キング・クリームソーダが歌う「ゲラゲラポーのうた」の振り付けをしたラッキィ池田が、エクササイズ用に振り付け、わかりやすく指導している。年末は、Dream5&キング・クリームソーダの妖怪チームが2014年の顔として『紅白』出場も果たすが、2015年も同テーマソングがエクササイズとして、引き続き『妖怪ウォッチ』ブームを牽引してくれそうだ。

(文:若松正子)

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