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『サラリーマン山崎シゲル』でブレイク!! 田中光とは何者か!?

“第二の鉄拳”?並べて頂くのもおこがましいくらい

――今回、新刊として発売される『ドクター中島の世界征服』は『サラリーマン山崎シゲル』とは真逆を行こうとしたのかな?って個人的に思うんですよ。『山崎シゲル』って日常の中にある異質感が前面に出ているし、だからこそちょっと怖い(笑)。対して、ドクター中島はマッドサイエンティストとロボットに掛けあいという設定自体が非日常ですよね。でも、言動が凄く庶民じみていることが逆におかしい(笑)。
田中そうですね。どちらかというとロボットの方が世界征服に前向きなんですけど、その創造者であるドクター中島はただの人の良いオッサンなんですね。テーマが世界征服なのに(笑)。だから、仰るように山崎シゲルとは真逆の設定ですね。

――顔と高笑いだけはマッドサイエンティストなのに、優しい心を持っている(笑)。
田中ファッションでマッドサイエンティストやってるんですよ。ファッションでBボーイやってるのと同じ感覚ですね(笑)。

――アハハハハ! 確かに(笑)。
田中あと、サラリーマン山崎シゲルはツイッター上で載せてたんですけど、ドクター中島はテレ朝さんのサイトで連載という形だったので、被せていけるということはありましたね。

――あぁ〜無理に完結しないで、良い意味で引っぱりながら新たな笑いを生めると。
田中そうです、そうです! ツイッターではどうしても1枚を見せたら、一度リセットせざるを得ないんですけど、サイトでの連載なら続きを描ける。だから僕の中では、『山崎シゲル』が大喜利で、『ドクター中島』はコントに近いかもしれません。

――巷では、同じく漫画で表現ということから“第二の鉄拳”さんという見られ方もされてますよね?
田中いやいや。そういう風に言われることもたまにあるんですけど、僕はあんな風に感動させることなんて出来ない。並べて頂くのもおこがましいくらい鉄拳さんはヤバいです。絶対僕のマンガだとミューズに公認なんてされないでしょうし(笑)。

芸人の本分は忘れないにしようかなと(笑)

――ちょっと意地悪な質問なんですけど、漫画家・田中光という名前が先行してしまうと、芸人・タナカダファミリアにとっては、もしかしたら足かせになる可能性もあるのかなって思うんです。
田中それはどこかで何かを決断しないといけないなとは思ってるんですけど…。ただ、今は先ほども言ったように芸人としてもフリップに絵を書いてネタやってるので、そこまでやってることに差は無いんですね。ですから、漫画も書ける芸人さんとして隅っこの方に居させて頂ければいいなと(笑)。

――もうひとつ、イジワルな質問していいですか?
田中あまりイジメないでください(笑)。

――漫画家・田中光の知名度がどんどん上がっていくと、もう『R−1』三回戦落ちは許されないと思うんですけど…。
田中めちゃくちゃイジワルじゃないですか(笑)。ただ、これだけはご理解いただきたいんですけど、漫画のネタは舞台でやって面白い内容ではないんです。舞台は舞台でまた別のネタで臨んでいくので。ただ、もうお笑い芸人って言わない方がいいのかなって……。

――いやいや!独自の道を歩んでる感じは出てるんで問題ないと思いますよ!
田中そうですかねぇ? 「お笑い表現の1つです」って言うとちょっとカッコイイかなって(笑)。

――では、最後に来年以降のビジョンをお聞かせください!
田中今はちょっと芸人としてライブに出る機会が減ってしまったんですけど、今年いっぱいは色々な分野で漫画を描くと決めたので、来年からは芸人としての部分を厚めにしていこうかなって考えてます。芸人の本分は忘れないにしようかなと(笑)。

――芸人だろうが漫画家だろうが、表現の仕方が異なるだけで、田中さんの魅力が伝わればどちらでも構わないですよね。
田中あぁ〜そういうイメージだと随分カッコイイ感じになりますね(笑)。ありがとうございます!
  • 『ドクター中島の世界征服』

    『ドクター中島の世界征服』

『ドクター中島の世界征服』
田中光 著

 世界征服を目論む気の優しい天才(?)科学者“ドクター中島”と、彼が開発した助手ロボット“ワルンガー1号”の奮闘を描いた、脱力ほのぼの系1コママンガ作品。世界征服とは程遠い画期的発明品の数々と、世界征服を目論む割に、誰より心優しいドクター中島。マトモなやつが1人もいない!続々登場するポンコツキャラクター達にじわじわハマる!そして、なんとあの“山崎シゲル”も登場!驚きの秘密が明らかになる!?

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