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2014年 年間音楽&映像ランキング発表

激動のエンタメシーンを賑わした音楽&映像作品を紹介!社会現象化したあの作品やアーティストたち、この1年を席巻した歌は……果たして頂点に立ったのは?!

【シングル】 1位〜25位26位〜50位51位〜100位
【アルバム】 1位〜25位26位〜50位51位〜100位
【アーティストトータルセールス】 1位〜5位
【DVD】 1位〜25位26位〜50位
【ミュージックDVD】 1位〜25位26位〜50位
【Blu-ray】 1位〜30位
【ミュージックBlu-ray】 1位〜10位
【総合ミュージックDVD・Blu-ray】 1位〜20位
嵐から喜びのコメントが到着!

デビュー15周年の嵐、アーティストトータルセールスで1位に!

 ジャニーズ・アーティストにとっての2014年は、それぞれが確かな手ごたえを感じることができた1年だったのではないだろうか。デビュー15年を迎えた嵐は、思い出の地ハワイで初のライブを開催し、年末には『NHK紅白歌合戦』でトリを担当するほか、アナウンサー以外では初の5年連続司会という大役を果たすなど、記念年に自ら華を添えた。年間ランキングでは、2013年のライブを収録した2作品が総合ミュージックDVD・BDの1、2位を独占した。

 SMAPの2014年最大のトピックは、フジテレビ系『FNS27時間テレビ』の総合司会を務めたことだろう。さまざまな企画に体当たりで挑んだ「エンターテイナー」としての姿勢に多くの称賛が集まった。8作連続でアルバムランキングの首位を獲得した『Mr.S』(22.3万枚)が年間でも18位にランクイン。

 一方、関ジャニ∞は日本テレビ系『24時間テレビ』のメインパーソナリティーとして活躍。国民的な存在へと成長を遂げた彼らはDVD『KANJANI∞ LIVE TOUR JUKE BOX』がミュージックDVD3位にランクイン(23.1万枚)。その歩みは力強い。

AKB48がシングル&アルバム1位独占!ライバル・乃木坂46も大躍進

 2013年の大みそかに発表された大島優子の「卒業」の余波に始まり、グループの象徴である高橋みなみの「1年前」卒業発表で10年目への扉を開けることとなったAKB48激動の2014年。渡辺麻友という新たな「エース」の確立の一方で、握手会での事件勃発などファンの心を揺さぶる出来事に明け暮れた1年だった。2011年、2012年に続いてシングルの年間TOP5を独占しただけでなく、アルバム『次の足跡』(104.1万枚)が自身初の年間1位に輝くなど無類の強さは健在だ。

 関連グループに目を向けると、公式ライバル乃木坂46(シングル10位「気づいたら片想い」54.7万枚/11位「夏のFree&Easy」52.7万枚)の台頭、国内グループでは末っ子となるHKT48(シングル19位「桜、みんなで食べた」32.8万枚/21位「控えめI love you!」30.8万枚)の飛躍など、新たな顔ぶれ、新たな動きがメディアを賑わし、世間をも巻き込んで拡散していった。シングルTOP20内に国内の全てのグループの名前が並んだことがその勢いの凄さを物語っている。

『アナ雪』空前の大ヒット! サントラは累積98.0万枚を記録

 2014年のエンタメ界を代表する作品となった『アナと雪の女王』。これまでにも幾多の名作を輩出してきたディズニーアニメだが、女性層・若年層にとどまらない人気の広がりを背景に爆発的なヒットを記録。映像ディスク商品も『アナと雪の女王 MovieNEX』が初動だけで151.4万枚を売り上げるなど、圧倒的な強さを見せた。

 ミュージカル映画である同作は劇中歌への支持も高く、とりわけ“雪の女王”エルサが歌う「Let It Go〜ありのままで〜」が作品の代名詞的なクローズアップとともに、配信、有線リクエストなどで軒並みヒット。エルサの声を吹き替えた松たか子バージョンを収録した『アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック』は映画サントラとしては久しぶりの特大セールスとなり、年間アルバムランキングの2位を記録(98.0万枚)。エンディングテーマを歌ったMay.Jの同曲収録アルバム『Heartful Song Covers』も年間16位(24.1万枚)と自己最高の売り上げを後押しした。

書籍・音楽と多岐にわたるヒットを記録した『妖怪ウォッチ』

 海外からの大ヒットアニメが『アナと雪の女王』なら、国産の2014年の大ヒットアニメは『妖怪ウォッチ』だ。個性的かつかわいい妖怪キャラクターに対する子ども人気が爆発、主人公のアイテム「妖怪ウォッチ」を模した玩具がレア化するほどの品切れを起こし、セットして楽しむ「妖怪メダル」も億単位の枚数が市場を席巻、ゲーム攻略本もBOOKランキングの年間1位に輝いた。

 その人気はテーマ曲にも飛び火し、キング・クリームソーダの歌う「ゲラゲラポーのうた」(50位/13.6万枚)、「祭り囃子でゲラゲラポー/初恋峠でゲラゲラポー」(69位/8.9万枚)。Dream5+ブリー隊長による「ダン・ダン ドゥビ・ズバー!」が年間シングルランキング入り。年末の『紅白』への出演も決まっている。さらに、“本家”であるアニメの映像アイテムにおいても『妖怪ウォッチ DVD-BOX1』が累積3万枚を超えるセールスを記録するなど、その人気沸騰ぶりは多岐にわたっている。

JSBやE-girlsら、EXILEファミリーも健闘!

 近年の年間上位争いをAKB48グループやジャニーズ・アーティストと供に賑わせているEXILE関連からは、EXILE TRIBEというユニットの総称を表すカテゴリーが広がりを見せた。EXILE TAKAHIROをはじめとするメンバー26人が参加したアルバム『EXILE TRIBE REVOLUTION』が年間8位(33.4万枚)を獲得。この作品にも加わった三代目J Soul Brothersが一段階成長を遂げたのも2014年のポイントだろう。7月7日付ランキングでは、シングル「R.Y.U.S.E.I.」、DVDおよびBD『三代目J Soul Brothers LIVE TOUR 2014「BLUE IMPACT」』の3アイテムが1位に初登場。史上3組目となるシングル・DVD・BDランキングの同時制覇を達成した。これらの作品はいずれも年間の上位に顔を出しており、アルバム年間5位(34.7万枚)を獲得した『THE BEST/BLUE IMPACT』と併せて大きな成果を残した。

 このほかには新メンバーが加入し、19人体制でのシングル「NEW HORIZON」を首位に送りこんだEXILEや、アルバム『COLORFUL POP』で2作連続首位獲得を記録したE-girlsなどが年間ランキングでも高位にランクイン。そのE-girlsのメンバーでもあるFlowerが、年間アルバム41位(10.4万枚)と健闘した。

セカオワはじめ、2014年に飛躍した新世代バンド

 2010年以降にメジャーシーンに進出したバンドの活躍が目立った2014年。その中心に位置したのはSEKAI NO OWARIだ。2014年は「スノーマジックファンタジー」(49位/14.0万枚)で初の1位を獲得した後も「炎と森のカーニバル」(60位/11.2万枚)、「Dragon Night」(57位/11.9万枚)というシングルを相次いでTOP5入りさせ、ポテンシャルの高さを見せた。初出場となる『NHK紅白歌合戦』でのパフォーマンスも期待されるが、2015年1月には上記のシングルを全て収めたニューアルバムのリリースを控えており、ここでさらなる飛躍が望めそうだ。

 このほか、オオカミの頭を有する生命体というコンセプトで活動を続けるMAN WITH A MISSIONはレーベル移籍後初のアルバム『Tales of Purefly』が週間TOP3入りを果たし、年間でも37位(11.5万枚)を記録。海外での評価も高く、2015年は世界レベルでの活動にも注目が集まる。back numer、ゲスの極み乙女。等、新世代バンドの動向から目が離せない。

洋楽若手アーティストが健闘

 洋楽では、アルバム年間TOP100内に15作品がランクインした(コンピレーション、サントラ等を除く)。ファン層を拡大させたワン・ダイレクションはドキュメンタリー映画を商品化した『ワン・ダイレクションTHIS IS US<劇場公開バージョン>』がDVD、BDともに好セールスを記録し、2015年も大きな注目を集めそうだ。

 アリアナ・グランデやテイラー・スウィフトは、効果的な来日キャンペーンもあり、日頃洋楽に接する機会の少ない層にも強力にアピール、アルバムを上位に送り込んだ。YouTubeでの配信映像が世界中で話題になったのはファレル・ウィリアムスとペンタトニックス。収録曲「ハッピー」のMV再生回数が驚異的な数字を記録したファレル・ウィリアムスの『ガール』(27位/16.2万枚)がTOP30入りと健闘を見せれば、14年のグラミー賞を総なめしたダフト・パンクのナンバーを卓越したコーラスワークで再現し驚かせたアカペラ5人組ペンタトニックスのデビュー作が年間の100位内に。

 世界最大級の音楽フェス「ULTRA」が日本でも行われ、EDMがクローズアップされたのも2014年の特徴。EDMシーンの代表的DJアヴィーチーの『トゥルー』(89位/5.9万枚)もランクインを果たした。

『紅白』出場を機に飛躍した福田こうへい

  • 福田こうへいのシングル「南部蝉しぐれ」

    福田こうへいのシングル「南部蝉しぐれ」

 初出場を果たした2013年の『NHK紅白歌合戦』効果も手伝ってロングセラーとなっている福田こうへいの「南部蝉しぐれ」が、2012年の発売にもかかわらず、14年の売り上げだけで年間シングルランキング57位にランクイン(11.5万枚)。加えて、14年に発表した新曲「峠越え」も63位(10.4万枚)と揃って好結果を残し、やや元気のなかった演歌・歌謡界を引っ張った。楽曲の完成度の高さはもちろんだが、透明感のある突き抜けるような高音を生かした歌唱力と、誠実で純朴な親しみやすい彼のキャラクターもこの躍進を支えた要因と言える。2年連続出場となった『紅白』でもその魅力が全開となって視聴者を引き付け、2015年の飛躍へとつながっていくことだろう。

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