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【大学探検シリーズVol.7】「カワイイ!」が海外に進出してるってホント!?
中国では日本文化がステイタス?
日本のアニメはグローバルスタンダードで、中国も例外ではない、ということだけど、アニメだけじゃない。日本で、中国から来た観光客が日本の有名メーカーの化粧品を山ほど買っている、とか、空港で炊飯器を4つも5つも託送している、といった光景もよく見られる。日本のモノを持っていることは、ひとつのステイタスになるようだ。
まあ、考えてみれば何の不思議もない。中国と日本はこんな距離が近くて、人とモノが盛んに行き来している。中国には、むかしから「海の向こうに夢の国がある」という伝説もあったし、それに、いままで「日本に追いつけ!」でやってきたから、日本への憧れも強い。日本のアイドルが中国に行って、過剰な熱狂に迎えられてコンサート中止になったこともある。中国の多くの人たち、とくに若者は、いいものはいい、面白いものは面白いと素直に楽しむ。中国には「クールジャパン」ファンがじつはたくさんいるのだ。
「マジ、ヤバイ、カワイイ! 大丈夫で〜す」が、中国で飛び交うかも?
中国では「先生」と生徒・学生とは、日本よりもっと距離があった、はず。それが、最近では大学院生が80歳をすぎた学界の偉い教授のことを、「カワイイ!」って言ったりしているそう。そういえば少し前、日本では女子たちがなんでも「カワイイ」って言ってたかも…。『カワイイ』がどこまで浸透しているのか、興味シンシンです。
日本文化が専門の永吉雅夫教授(国際教養学部アジア学科)は、「村上春樹の作品もそう。多用されるセリフ『やれやれ』に象徴されるような、脱力しながら時間に流されて生きる主人公がウケている。激しく自己主張してぶつかることを避け、曖昧に表現する日本の風潮が、世界に広がっているのかもしれません」。
ちなみにそんな永吉先生は、松家先生から「この前、女子学生からカワイイって言われてましたよね」と指摘され、頬染めてタジタジに。中国で若者が「先生、ヤバイ!」「大丈夫で〜す」と言いだす日も近いかもしれない。
探れば探るほど面白い、アジアと日本の文化を学ぶ
■追手門学院大学
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