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デビュー10周年のJUJU、感謝のひと言

10周年を記念した『ジュジュ苑』史上最大規模のライブを開催!

 10月12日にさいたまスーパーアリーナで開催された『ジュジュ苑 10th』のスペシャルなステージをレポート!この日かぎりの特別な夜を飾った、怒濤の名カバー&名曲の数々、そして何より女主(あるじ)・JUJUが創り出す、時間を忘れる心地よい最高の空間。今回の選曲のテーマでもある、まさに“TIMELESS”な宴に酔いしれた極上ライブのようすをお届けします。

JUJUのWOWOW番組詳細(外部サイト)

歌声でひとつの世界観=ストーリーに――

 懐かしい昭和の名曲、洋楽のヒットナンバーのカバーから、珠玉のバラードまで、時代もジャンルも飛び越えた多彩なラインナップ。それをひとつの物語に紡いでいく卓越した歌声と心地よいラフな語り。200人のキャパからスタートした「ジュジュ苑」は、収容数2万5000人のさいたまスーパーアリーナという大舞台でも「カラオケ好きが集まるスナック」という当初のコンセプトを踏襲、かつエンターテインメントな極上の“宴”となって大きく花開いた。

 今回のジュジュ苑はデビュー10周年の記念ライブということで、オープニングから大編成のマーチングバンド・ロビンズと、ストリングス隊による壮大な演奏でゴージャスな幕開け。その後、センターステージから現れたJUJUは「Voice」「Dreamer」「やさしさで溢れるように」と、オリジナルナンバーを立て続けに熱唱。三方に長く延びる花道の中心に立つその姿は、女神のような神々しさを放っていたが、歌い終わりMCになると一転。「センターステージはどこを向いていいかわからない。人さまにお尻を向けるのは失礼だって、おばあちゃんからずっと言われてたので(笑)」と、いつものユルくて落ち着いた口調で場を和ますトークテクは、さすがジュジュ苑の“ママ”(笑)。

 今回は“TIMELESS”をテーマに、ファンからのリクエストで選曲されたカバー曲10曲、オリジナル曲10曲を織り交ぜながら聴かせるという構成。カバーは原曲とはアレンジを変えたスペシャルバージョンで、前半はブルージーなサザン・オール・スターズの「真夏の果実」や重厚なストリングスで聴かせる竹内まりやの「駅」など、“JUJU風味”に味付けされた名曲で陶酔させる。なかでもボサノバアレンジのテレサ・テン「つぐない」は秀逸で、原曲の“THE歌謡曲”な昭和ワールドと、洒落たラテンジャズが見事に融合。どんな曲でもどんなアレンジでも、その歌声でひとつの世界観=ストーリーにしてしまう「歌の語り部・JUJU」の本領を見せつけてくれた。

絶妙な距離感で2万5000人の心を鷲づかみ!

 また『ジュジュ苑』恒例、会場からひとり選んでJUJUと歌う、即興デュエットのコーナーも健在で、今回はかなりキャラの濃い(笑)女性がジャンケンで勝ち抜き、EXILEの「Lovers Again」を歌うことに。笑いを誘う“相方”のキャラに「私、完全にペースを持っていかれました(笑)」と苦笑しつつ、絶妙なリードで引っ張っていくステージは、“JUJUと一緒にカラオケを楽しめる”今ライブならではのお楽しみ。さらに後半にはイベント出演権を賭けたカラオケ・オーディション優勝者と、オリジナル曲「明日がくるなら」を熱唱。こちらはかなりハイレベルなハーモニーを聴かせ、JUJUが「最後はハモられると思わなくて、ゾクッとしました」と、誉め称える場面も。そんな、いつもとはひと味違うJUJUに客席からは「お姉サンもうまいよ?」とジョークが飛び、それを聞いたJUJUが「カラオケしたい気分になってきた?」と返す。その軽妙なやりとりでグッと引き寄せた観客の心を、さらに歌で掴んで包み込んでいく。この絶妙な距離感に身を委ね、いつまでもくつろいでいたくなるのは、誰よりもこの宴の女主(あるじ)が楽しそうだからだろう。歌うことを心から歓ぶJUJUの歌声は時間が立つほどツヤを帯び、終盤に向けたコールド・プレイの「Viva La Vida」、アン・ルイスの「六本木心中」と、まったくジャンルの違う、だが共にハイテンションなナンバーを立て続けに繰り出すクライマックスでもグイグイ熱量を上げていく。さらにラストの「Hot Stuff」ではミニスカでキックするというお茶目なアクトも披露。熱狂モードの会場を飲み込み、本編は終了した。

 変わってアンコールでは10周年の新章スタートを飾る新曲「ラストシーン」、続いて「初めて聴いたとき心を鷲掴みにされた」という松任谷由実の「ANNIVERSARY」で、観客と共にじっくりと記念イヤーを分かち合う。そして「デビューしたときは怖くてどうしていいかわからず、10年続くとは思っていなかった。でもこの曲があったから今がある。怖がっていたあの頃の私に送ります」と、名曲「奇跡をのぞむなら…」を熱唱。2万5000人を“鷲掴み”にしたまま、スペシャルな夜を締めくくった。

 12月には空前のヒットとなったカバーアルバム『Request』の第2弾リリースが決定。さらにライブ後のインタビューで「原点に戻ってまた、200人のキャパから『ジュジュ苑』をやりたい」と語っていたJUJU。ジャンルも世代も、ときには国境も超え、歌でもてなし、歌で酔わせ続ける希有な歌姫の物語はまだまだ終りそうにない。

(文:若松正子)

JUJUのライブは、WOWOWで観よう!!

『JUJU SUPER LIVE 2014
 -ジュジュ苑 10th Anniversary Special-』
【初回放送日】11月22日(土)午後3時45分〜 [WOWOWライブ]
【放送日】11月30日(日)午前11時〜[WOWOWライブ]


『JUJU JAZZ LIVE 2014 with TAKUYA KURODA QUINTET from NY』
【放送日】11月30日(日)午後2時〜 [WOWOWライブ]

★新規加入の方、現在加入の方で11月まで継続して頂いた方に、先着200名様にJUJU×WOWOWのオリジナルTシャツをプレゼント!

 JUJUの人気カバーライブイベントを『TOUCH!WOWOW 2014』で放送。総合司会を務める菊川怜が、その魅力を直撃!
 WOWOWでは、11月22日に『TOUCH!WOWOW 2014』を開催。今年はWOWOWの3チャンネルで午前10時から午後10時までの12時間にわたり、スポーツや映画、音楽、ステージなど多彩なプログラムを放送。イメージキャラクターは、全米オープンテニス男子シングルス準優勝を果たし、日本中を熱狂させた錦織圭。総合司会を川平慈英と菊川怜が担当する。
 また、音楽番組の目玉のひとつである『JUJU SUPER LIVE 2014-ジュジュ苑 10th Anniversary Special-』。ライブ放送の前には、JUJUと菊川怜の対談が実現。過去にもJUJUのライブに足を運んでいる菊川が、『ジュジュ苑』をナビゲート!

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JUJUNOこれまでの活動がまるわかり!過去のインタビュー(外部サイト)
JUJUのオフィシャルサイト(外部サイト)

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