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BoA『作詞・作曲を手がけた約1年2ヶ月ぶりの新曲!』

 デビュー10周年を迎えたBoAが、約1年2ヶ月ぶりとなる新曲「Only One」を2月27日にリリース。昨年8月に韓国でリリースされ話題を呼んだ同作は、自身が作詞・作曲を手がけた意欲作。

今の年齢になって、もうちょっとナチュラルなイメージの方がいいかな

日本での作品リリースは、デビュー10周年を記念したDVDシングル「Milestone」以来、約1年2ヶ月ぶりとなるBoA。その新曲「Only One」は、自らドラムパターンやエレピ、ストリングスを打ち込んで簡単なデモトラックを作ったという本人作詞・作曲のナンバー。全体をしっとりエレガントな風合いにまとめながらビートはしっかり感じられる作りで、伸びやかなメロディーに柔らかタッチの美声がグルーヴィーに泳ぐ、エヴァーグリーンな輝きを放つ名曲だ。

「メロディーのきれいな曲を自分で作ってみたいとずっと思っていて。最初は踊るイメージはなく、気持ちよく聴ける曲が作りたいと思ってたんです。あとコーラスがきれいに乗るイメージ。いろんなコーラスのラインがかぶって、ふわっとする感じが欲しいなって」

この曲は、昨年8月に韓国でリリースされたアルバム『Only One』のタイトル曲にBoAが日本語詞をつけたもの。実はそのアルバム『Only One』こそ、彼女のターニングポイントとなる1枚だった。実際、前作『Hurricane Venus』からヴィジュアルイメージは180度方向転換。楽曲の方向性も「ポップというジャンルにフォーカスして、“いい曲を作りましょう”が合い言葉」だったそうで、派手さや流行に縛られない、普遍的な楽曲を作ることをめざしたという。そうした意識の変化は、2011年末から昨年4月まで審査員として出演したオーディション番組『K-POP STAR』の影響が大きいと語る彼女。韓国ではデビュー以来、いわゆるトーク・バラエティー番組への出演をしてこなかっただけに、自然体でテレビに映るBoAの姿や発言は視聴者に大きなインパクトを与え、関心を集めたという。

「私がすごくシンプルなメイクで座って喋るところを韓国の人は初めて見たと思うんです。そういうBoAを見て新鮮に思ってくれる方も多かったし、自分も今の年齢になって、もうちょっとナチュラルなイメージの方がいいかなと思って。かっこよさというのはパフォーマンスを見る人が決めることだなって思ったし、かっこよく見えるために無理やりメイクをしたり、必要以上に着飾ったりすることは今はしない方がいいかなって」

客観的にBoAを見る力が付いてきたように思う

そんなBoAが「Only One」で切り取ったのは、それぞれの道を歩むことを決めた男女の別れのシーン。悲しみと愛しさが交差する胸の内をセンチメンタルな筆致で描いている。特に印象的なのは<いつの日か今が思い出になって>から始まる歌詞の最後のブロック。ひとつの恋のアフターストーリーを描くことで、恋を重ねていく女性像が表現されており、等身大のラブソングになっている。

「そこの歌詞は好きだし、絶対入れたかったところ。別れてすぐは大変かもしれないけど、いいことも悪いことも時間が経てばいい思い出になってると思うんですよ。だから、私も違う恋をするだろうし、あなたも私の記憶が薄まっていくんだろうけど、この恋は素敵でしたねっていう終わり方にしようと。私も20何年間生きてきて、悪い思い出もあったし、いい思い出もあったけど、悪い思い出の方が長く残るし、意外と笑える話になるんですよね。あんなバカなことあったよなぁ、みたいな(笑)」

この楽曲のミュージックビデオ(MV)では、マドンナやジェニファー・ロペスなどの振り付けを手掛ける2人組の振付師ユニット、ナッピー・タブスがダンスパートのコレオグラフを担当。歌詞のストーリーや情感をダンスで表現するリリカルヒップホップという手法が取り入れられており、途中のカップルダンスも含め、日本のMVではまだあまり見かけないパフォーマンスが楽しめる。

「この曲を振り付けるんだったら、映画(『COBU 3D』)で一緒に仕事をしたナッピー・タブスにリリカルヒップホップをやってもらいたいなっていうイメージがあったし、別れの曲なので曲の途中でカップルダンスを入れたいなって。今回のMVは自分が一番上手なことをナッピー・タブスに引き出してもらえた感じ。でも、(リスナーは)そういう風に踊る私を見たことがないだろうから、新鮮じゃないかと思います」

カップリング曲「The Shadow」は少し80'sファンクを感じさせるナンバー。こちらもアルバム『Only One』収録曲に、BoAが日本語詞をつけたものだ。「The Shadow」は自分を取り巻くファンをはじめとする人間を指していて、スターが抱える喜びとプレッシャーをシリアスに綴った奥深い曲になっている。この曲のMVではセクシー系からストリート系まで計6ポーズもの衣装をまとったBoAが拝めるが、スリットが入ったメインの衣装は彼女のアイディアを元に特製したもの。楽曲にしても映像にしても、自らの内側から湧き出る言葉と感性を研ぎ澄ませ、理想像を探求していく彼女だが、セルフプロデュースの目線は初めてそれを行った『IDENTITY』のときから変化が生じてきたという。

「『IDENTITY』はかっこいい音を作りたいっていう、自分がやりたいことを頑張って形にしようとしてたころ。今は自分が好きなものをやるよりも、曲に合わせてどうやればBoAらしさが入った新しいチャレンジができるかを考えてます。“今これが流行ってます”とか言われても、私は流行ってることを理由にしてやりたくない。『IDENTITY』をスタート地点にして、『K-POP STAR』の経験もありながら、客観的にBoAを見る力が付いてきたように思います」

10周年を経て、26歳の女性へと成長し、「自分らしさ」のナチュラルな表現手法を身につけたBoA。「The Shadow」には、今の彼女の矜持(きょうじ)を表すようなこんなフレーズが出てくる。<君の描いたすべてはここにあるわ 何一つ変わらずに ここに>今回のシングルを機に日本での活動を再開するというBoA。彼女が今後ファンにとってどんなOnly One=かけがえのない曲を届けてくれるのか楽しみだ。
(文:猪又 孝[DO THE MONKEY])

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