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藍井エイル『独自の世界観を持つ期待の新人シンガーが登場!』

 2011年10月、テレビアニメ『Fate/Zero』のエンディングテーマ「MEMORIA」でデビューを果たした実力派シンガー、藍井エイルの1stフルアルバム『BLAU』が完成。ドラマティックと憂いを秘めた藍井エイルの世界に、ぜひとも浸ってほしい!

納得がいかないと全部やり直した

――エネルギーに満ちたアルバムですね。歌声に生命力があって、聴いていてドキドキします。
藍井エイルありがとうございます。いろんな藍井エイルの表情や感情を見せられるような1枚になればいいなと思っていたので、まさに思い描いていたとおりのアルバムが出来上がりました。

――「BLAU」とはドイツ語で“青”の意味ですが、最初は青い色が好きなのかな?って思ったんですけど、よく考えたら名字がアオイですもんね。
藍井どちらも合ってます(笑)。藍色の藍であり、自分のイメージカラーでもあるんですよ。なので名刺代わりとなるアルバムにピッタリなタイトルだなと思ってつけました。

――アルバムを作るにあたっての、自分のテーマはなんでしたか?
藍井すべて経験してきて感じたこと、私自身がテーマです。それと、ひとつ課題がありまして、シングル「AURORA」と「INNOCENCE」のあたりで、表現の仕方で苦悩したんですよ。レコーディングしたときは100%の力を出せてすごく納得してたんですが、2曲を聴き比べてみると、表現がすごく似ているような気がして。だからこそアルバムでは藍井エイルのいろんな表情を見せたいと思ったんです。それで声色だったりブレスまで細かく気を配り、表情をつけることに重点を置きました。納得がいかないと全部やり直したりしましたね。

――それはどの曲?
藍井「空を歩く」は全部歌い直しました!

――すごくいい曲ですね。アルバム収録曲の中ではわりと淡々としているんですけれど、キュッと切なくなります。
藍井この歌は、自分の目標を見失って自分なんてどうせダメだと思ってしまっているんですが、上手くいかないのは心の中に(陽に対して)陰の存在がいるからだという言い訳をして、目標が見えなくなったことから逃げていることを書いていて。

――なるほど……。
藍井でも陰と陽はひとつのものなのだから、お互いに認め合って歩いていこうという想いを込めて、包み込むようなやさしさを意識した歌い方にしたんですよ。でも、私の声にはヒステリックな成分があって、やわらかく歌うことが難しかったんです。それで試行錯誤しながら何度も録り直しました。

――「空を歩く」もそうですけど、空や宇宙にまつわる曲が多いのかな?と思ったんですよ。「AURORA」もそうだし「INNOCENCE」も“目の前にあるこの空を超えてゆく”と歌っているし、「サテライト」は衛星で……。そして今の陰と陽の話を聞いて思ったのが、「アヴァロン・ブルー」と「frozen eyez」は月ですよね。太陽と月だったら、エイルさんは月なのかな?と。
藍井そうですね。歌声的にも暗く聴こえるって言われるんですよ。藍井エイルは太陽と月だったら月で、光と影だったら影寄りな楽曲が多いと思うんです。そのなかでも光を求める……というような歌詞を、デビュー前から意識しているんです。「アヴァロン・ブルー」と「frozen eyez」は、デビュー前に『リスアニ!』というアニメソング専門誌のCDに収録されていた曲なんですよ。両方とも月で、陰のほうにいる自分が光に向かって歩いていくというようなことを歌っています。

少しでも身近に感じられる心の声を歌詞で表現できたら

  • アルバム『BLAU』ジャケット

    アルバム『BLAU』ジャケット

――そんななか、ロックアプローチの「HIGH & HIGH」が光ってますね。しかも“HIGH & LOW”ではなく、“HIGH & HIGH”ってすごい。
藍井もう上がっていくしかないと(笑)。

――歌詞の“自己否定の癖は今も直ってはいないけど”って、エイルさん自身のことなのかな?と。
藍井完全にそうです(笑)!私、昔からマイナス思考なことが多かったので。でも、私の音楽を聴いてくださる方のなかにはそういう部分を持っている方も多いと思うので、少しでも身近に感じられる心の声を歌詞で表現できたらなと思っていました。

――「MEMORIA」がラストソングですが、温かい歌ですね。
藍井アルバムの曲順は、夢を追い求めてがんばるぞ!というところからスタートして、今の自分じゃダメだと感じて落ちたり上がったりしながら進んできた自分のストーリーっぽくなっているんですよ。なので、(守りたい)誰かと一緒に前に向かって進んでいく強さを手に入れたということを歌った「MEMORIA」を、このアルバムの最後にしたかったんです。

――YUIさんの「GLORIA」のカバーはボーナストラックということですね。
藍井ハイ。この曲を歌うキッカケとなったのはYUIさんのカバーアルバムに参加させていただいたことなんですけれど、その曲が「GLORIA」だったんですよ。実は私、歌を一度あきらめて看護師になろうと思って受験勉強をしていたんですよ。そのときに自分に喝を入れるために聴いてたのが「GLORIA」で、よし、まだがんばれる!夢に辿りつける!ってがんばっていたという思い出の曲であり、すごく思い入れもあるんですよね。

――そんなエピソードがあったんですね。ところでエイルさんはBLAUという色を、どんなふうに捉えているんですか?
藍井私が感じているのは、わりとクールで悲しさや憂いもあって、まさに自分に近いなって。ま、クールではないんですけどね(笑)。私の声ってちょっと悲しい声質と言われたりもするので、私らしい色じゃないかな?って思っています。

――1stアルバムまで辿りついて思うことは?
藍井あまりにも楽しくて幸せなので、2012年が一瞬で終わっちゃったんですよ。1年がこんなに早くて、こないだのクリスマスにライブをやったんですけれど、たとえばクリスマスにあと何回ライブができるんだろう?とか考えると、時間って限りなく少ないなぁって思うんですよね。なのでもっと時間を有意義にいろんなことに使っていきたいなって思うようになりました。

――では最後に、今年の目標は?
藍井デビューからずっと顔の半分を隠してきて、2012年にようやく顔だし(口元を解禁)してからイベントやライブをやれるようになり、ワンマンライブの夢も叶ったので、今年はツアーをしたいですね。“BLAU”ツアーが3本決まっているんですけれど、もっといろんなところでライブをして、もっともっとがんばっていきたいです。
(文:三沢千晶)

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