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松坂桃李 SPECIAL INTERVIEW 演じることが楽しかった 恋をすることが楽しかった
隠れてふたりだけのことをするって…
【松坂】 完全につばき(武井咲)に恋をして、彼女のことしか考えていませんでしたね。作品にもよりますけど、僕は試写で自分の姿を観るのがあまり好きじゃなくて(笑)。でも“今日恋”に関しては、キスシーンとか密着しているところを見られるのは恥ずかしいけれど、この撮影期間って楽しかったなぁ、ひとつの恋愛を経験させてもらったなぁ……と、映画を観ながらそんなふうに感じました。
──松坂さん自身が(役を通じて)恋をしていたからこそ、観ている側があれだけドキドキするんですね!とくに図書館のシーンはかなりのドキドキでした。
【松坂】 あのシーンは僕も好きです。隠れてふたりだけのことをするってドキドキしますよね(笑)。
──そうそう(笑)。高校時代も思い出したりしましたか?
【松坂】 ですね。学園祭とかみんなでやる催し物とかを思い出したりしました。ただ、僕自身はすごく地味な学生で、決して自分からは前に出ることはないタイプだったんです。クラスのなかで自分からワイワイ率先して中心になるのではなく、その仲間のひとりみたいな。あ、でも告白は自分からしていました。
──そうなんですね。ということは、京汰を演じることは楽しかった?
【松坂】 自分と違う位置にいる人を演じること自体が楽しかったですし、何よりもつばきと恋をすることが楽しかったですね。
女性に対して夢を抱かない(笑)
【松坂】 武井咲の照れた顔ですね(笑)。キスをしたあとの顔とか、抱きしめたときの顔とか、照れくさいセリフを言ったあととか……つばきというキャラクターを通して見えた、武井咲の“照れ”がかわいかったです。
──ちなみに、松坂さんが惹かれる女性のタイプは?
【松坂】 自分をしっかり持っている、自分の意志がちゃんとある、ブレていないというのが僕の女性のタイプです。
──松坂さんのなかでひと目惚れは……。
【松坂】 ないです(きっぱりと)。徐々に好きになっていくことが多いです。僕にとっては、違和感がなくなる瞬間=好き、だと思うんですけど、そうなるまでにはけっこう時間はかかりますね。僕、3人きょうだいで、姉と妹にはさまれて育ってきて。普段、男性が目にしない女性の生活を見てきてしまっていることもあって、一目惚れがないのかなぁとも。女性に対して夢を抱かないというか(笑)。こうあってほしいという憧れを持っていないんです。
──なるほど(笑)。姉と妹の間で育ったということは、少女漫画の世界も身近な存在だったり?
【松坂】 女きょうだいがいても、少女漫画は読んだことがなかったので、最初に原作漫画を手にしたときは違和感ありました。
──具体的に、どんなところに違和感を感じたんですか?
【松坂】 女性って、Sキャラの男性が好きというか、上からものを言われる感じが好きなんだなぁと(笑)。たとえば、京汰のつばきに対する言葉や態度──「お前、俺のこと好きだろ?」「一度寝た女とはヤらない」とか、自信に満ちた男を女性は好きなんだなぁと。でも、一歩間違うと危ないオレ様キャラになってしまいますよね。
──女性って勝手に妄想しちゃうんですよね(笑)。
【松坂】 なるほど(笑)。
(文:新谷里映/撮り下ろし写真:逢坂 聡)
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