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Dragon Ash『デビュー15周年で迎えたスタートライン、彼らの歩む道とは?』

 今年デビュー15周年を迎えたDragon Ash。4月に急逝したベーシスト・IKUZONEこと馬場育三の最期のレコーディング作であり、彼への追悼盤として発表される新曲「Run to the Sun/Walk with Dreams」に込めた彼らの想い、とは?

かなりきつめに帯を締め直して挑んだ

――ダブルA面シングル「Run to the Sun/Walk with Dreams」は、8月に発売された企画ベスト盤『LOUD&PEACE』のコンセプト(※注:15年分の選りすぐりの楽曲をラウドなロックナンバーとピースな名曲群に分けてコンパイル)からヒントを得て制作されたそうですね。
【Kj】 そういうのもアリだなってとこから、俺も「Walk with Dreams」という包容力のある曲を作ったので、「Walk…」の対極は「Run to the Sun」だなと思って、ラウドな「Run to the Sun」を作った感じですね。今年はデビュー15周年ですし、レコーディング自体も久々だったので、「よし!」みたいな、かなりきつめに帯を締め直して挑みました。

――そんな今回のシングルは、IKUZONEこと馬場育三さんの最期のレコーディング作品にもなってしまったわけですが……。DVD付きのパッケージには、全国5都市で行われた追悼ツアー『Dragon Ash Live 〜REST IN PEACE IKUZONE〜』の冒頭でも上映された約40分の映像も収録。デビュー前の若くて可愛いい馬場さんも目撃できたりと、15年のDragon Ashの軌跡を振り返る意味でも、かなり貴重な映像集だと思うんです。
【Kj】 あの頃の馬場さんの年齢って、今の俺らのいっこ下ぐらいだよね。圧倒的に若いよね、馬場さん。そう思うとすごいよ。
【桜井誠】 今の俺らで言うとOKAMOTO’Sとか、あの辺のヤツらと一緒にバンドやる、みたいな感じだよね。だからまぁなくはないけど……でもすごいよね。
【Kj】 HIROKIさんもそうだけど、(Dragon Ashを)やってない時期からバンドマンをやってるわけだから、俺らが見てない景色とかも見てるだろうからね。

――HIROKIさんは馬場さんとそういう、バンドマンの苦労話みたいな話をしたことは?
【HIROKI】 そういう話はしてないけど、ツアーで俺の地元の岡山に行ったとき、うちの両親がライブを見に来てて。そこにばーっと馬場さんが来て、「行方不明になったと思ってたような息子さんだったでしょうけど、結構この人有名でしたよ、俺らの周りでは」って、ちょっとお世辞を言ってくれて。うちの母親がすごい喜んでました。

――そういう粋なことをさらっとする人なんですよね……。『LOUD&PEACE』からも分かる通り、Dragon Ashはこの15年の間、音楽的にかなり変化してきたわけですが、どんな時も一歩でも前へという姿勢やポリシーは今回の新作にも貫かれてますよね。
【Kj】 まぁ、奥州筆頭・伊達政宗、推して参る!っていうね。悩んだら……プッシュ!(一同爆笑)。これ、This is Rock’n Rollだと俺は思ってるんだ。いい言葉じゃない?奥州治めてんだよ?民も守ってんのに“推して参る”だよ?その推して参る生き方がカッコよくない?分からない人は『戦国BASARA』を見てください。
【桜井】 そっから拾うな(笑)。

許される範囲内であれば全力でやろうって

――そんな新曲2曲は追悼ライブや夏フェスでひと足早く披露されましたが、お客さんの反応はどうでしたか?
【DRI-V】 「Run…」はもう、ストレートにイェーッ!って盛り上がる感じですね。
【ATSUSHI】 「Walk…」ではみなさんじっくり聴いてる感じでしたし、ちょっと開放的に聴いてもらってる感じの「Run…」とのバランスが、またいいんじゃないかなって思ってます。

――実際、「Walk…」では聞きながら涙してる人も見かけましたよね。
【Kj】 自分で歌って泣いてる人とかね。そうやっていろんな人にしっくりくることもあるっていうのが、音楽のいいところだったりするんでしょうね。

――今回、「Run to the Sun/Walk with Dreams」は馬場さんへの追悼盤としてリリースされるわけですが、どこか希望を感じるこのジャケット(※注:Kjのデザイン)にはどんな思いが込められているのでしょうか?
【Kj】 子どもの時の夢のまま今も走ってる……ということですね。

――今作には2曲のリミックス(「Run to the Sun“RockStar mix”」&「Walk with Dreams“Live On”」)も収録されていますが、生前の馬場さんと親交の深かったI.N.A.さん(hide with Spread Beaver)とDIR EN GREYのToshiyaさんにリミックスを依頼されたとか。
【Kj】 そうです。
【桜井】 「Run to the Sun“RockStar mix”」の方はI.N.A.さん節がしっかり出てて。で、馬場さんをしっかりフィーチャーしているところに、愛というかね、馬場さんとの関係の深さがしっかりとうかがえるいいリミックスだなって思いました。
【Kj】 ベースロック、だよね。
【HIROKI】 「Walk with Dreams“Live On”」の方は、やる人がやるとこういう感じになるんだなぁっていうか。自分じゃ絶対ああいう風にはならないだろうなっていうところも含めて、すごく面白かったです。

――いろんなことがあったこの15年間を改めて振り返ってみて、Dragon Ashで良かったなと思うことはありますか?
【桜井】 Dragon Ashで良かったというよりも、人生はほんと何があるか分からんというか。まさかこれが職業になると思って生まれてきたわけでもないからね。だから要はタイミングですよね。どんだけ努力してもどんなに頭が良くても、タイミングが悪けりゃ芽も出ないし。でも少なからず絶対人と繋がっていないと何も出来ない。Dragon Ashに入ったことで、それはだいぶ実感してるかな。もちろんそこには努力とかも必要ですけどね。
【BOTS】 俺は……ほかに仕事したこともないし、Dragon Ashじゃなかったらほかに何やってたか分かんないけど、たぶん一番笑えた現場だと思う、Dragon Ashは自分の人生で。
【Kj】 俺の場合、バンドマンとして生きて行くっていうのが人生そのものだし、夢そのものなので……。でもほんっとに手作りのイカダでサクっと海に出て、メンバーがどんどん増えて船も豪華になっていって。で、いっぱしの海賊になって、今はどこの海域を走っていても旗のマーク見れば、「あ、Dragon Ashだ」ってみんな分かってくれるだろうし。だからガキの頃から夢見たことをやれてる数少ない幸福な男だってことは、もうめちゃめちゃ自覚してる。幸福な男だからこそ、許される範囲内であれば全力でやろうって気持ちだけはあるし。あとほんと、単純に生き甲斐だから。

――多くの人がその姿に憧れたり勇気づけられたりしてきたからこそ、15年の歳月があるということなんでしょうね。
【Kj】 うん、幸せもんですよ。

――そんなDragon Ashに来年の夏もフェスで会えたらいいなと思います。Dragon Ashにはフェスが似合うし、やっぱりフェスで一番会いたいバンドですから。
【Kj】 いいですね、それ。いいですね。
(文:早川加奈子)

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