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SE7EN『キャリア初のベスト盤を発売!デビューからの10年を振り返る』

 K-POPの先駆者的存在として、7年前に日本デビュー。韓国では今年でデビュー10年目に突入したSE7ENが9月5日に韓国と日本の人気曲を集めた2枚組ベストアルバム『SE7EN THE BEST』をリリース。10年を振り返りながら、今の素直な心境を語ってくれた。

この1枚で過去から現在までの僕を知ることができる

――改めてデビューからこれまでの楽曲たちが初のベストアルバム『SE7EN THE BEST』として1枚となって、SE7ENさん自身、どんな気持ちですか?
SE7EN韓国ではデビューして10年、日本では7年になりますが、ベストアルバムは韓国でも発売したことがなくて、今回が初めてだから、1つの大きな記念みたいな感じですごくうれしいですね。選曲は、ヒット曲だったり、僕が好きな曲だったり、あとは、ファンからリクエストをもらって、人気の高い曲を収録しました。

――今作は日本と韓国の代表曲がそれぞれに収録された超豪華な内容となっていますが、こうして一堂に会すとさまざまナンバーを歌われてきたんだなと感じたと同時に、楽曲によってSE7ENさんの声、表情、表現方法の違いが歴然とわかりますね。
SE7EN一気に聴くと、余計に違いがわかりますよね。韓国のデビュー曲「COME BACK TO ME」から日本の最新曲「僕が歌えなくても」まで10年、10代後半から20代後半までの僕、声も歌い方もスタイルもすべて違う。とくにリリース順に収録しているので、どんどん年齢とともにアーティストとしての実力や知識、人間としての中身も増していったのかなって。

――10代後半から20代後半って、一番アーティストとしても男性としても変化する時期ですもんね。
SE7EN僕のことをデビュー当時から知ってくれている人もいれば、そうじゃない人もたくさんいると思います。とくに再始動してから僕を知った人は、この1枚で過去から現在まで知ることができると思いますね。

――とくに日本デビュー当初は、韓国と日本とまったく楽曲のタイプが違いますよね。それはあえて意識していたんですか?
SE7EN意識していたというよりは、僕が日本でデビューしたときは、まだK-POP文化が根付いていなかったので、日本の作曲家の方にお願いしてJ-POPスタイルを僕なりに表現してみました。

――日本デビュー当時は、すごく爽やかな印象がありましたが。
SE7ENあ〜そうだったかな(照笑)まあ、若かったからね(笑)。

――10年前の韓国デビュー、7年前の日本デビューのことはいまでも覚えていますか?
SE7ENもちろん覚えています。今回改めていろいろ思い出しましたね。このアルバムを作るにあたって、久しぶりに全曲聴き返してみたんです。そのときにあ〜懐かしいなって。

――とくに韓国デビューが決まったときは、どんな気持ちだったんですか?
SE7EN5年近く練習生としてレッスンを重ねてきたとはいえ、いきなり普通の学生だったのが、一気にスターの世界に入ることになって、「えっここはどこ?私は誰?みたいな」(笑)。しかも、デビューしてからものすごく忙しくて、じっくり考えたり、実感する余裕がなくて。毎日新しいことの連続で、ずっとわけがわからないままあっという間に時間だけが過ぎていって、しばらく夢の中にいるような感覚でしたね。

――なるほど。それが夢じゃなく、現実なんだって思ったのは、いつぐらいだったんですか?
SE7EN韓国は歌番組が毎日のようにあって、お客さんが観覧できるようになっているんですけど、僕が出演するたびに僕の名前を書いたボードを持った人や歓声の数が何倍、何十倍に増えていって、あ〜僕のファンがいる〜!もしかして、僕、人気者?って(笑)。

――目に見えてわかったと。
SE7ENちょっとだけ(笑)。

日本デビュー当時を振り返ると、寂しかったけど……

――そして、韓国で瞬く間に大スターとなって、今度は日本で再び新人としてデビューすることになりますが。
SE7EN日本では2005年にデビューしたんですけど、その前に、個人的に日本に好きなストリート
ダンサーさんがいて、その人からレッスンを受けたくて2ヶ月ぐらい日本でひとり暮らしをしたんです。

――それは自分の意思で?
SE7ENはい。ダンスの勉強とともに日本語もそのときに勉強しました。

――その後、単身で渡米し、新たな環境に自分の身を置くわけじゃないですか。それってものすごく勇気がいることだと思うし、あえて険しいところに飛び込んでいくという。それこそ日本デビューした頃は、まだK-POP文化が根付いていない状態だったわけですよね。
SE7EN正直、不安がなかったわけではないけど、それよりもたくさんの人に僕のダンスや歌、音楽を聴いて、見てほしいという思いのほうが強かったんですよね。当時は、韓国の男性シンガーは僕ぐらいだったので、今とは違って、音楽番組とかに出演しても海外のアーティストを観ているような感じで、ずっとアウェイな状態だったんです。でも、いま思うと、それが僕にとっていい経験になったなって思うし、日本でひとりで活動するのは寂しかったけど、それ以上に楽しかったです。

――ちなみにボーカリストとして、改めて難しかったなと感じた曲はありましたか?
SE7EN(即座に)ないです。昔は、10年前とかはあったかもしれないけどね、今はまったくないかな。そもそも歌って、難しいものじゃないから。歌って、楽しむものだから。だから、どんな曲でも、状況下においても、僕は難しいって考えないです。


――じゃあ、パフォーマンスで大変だったのもなかった?
SE7EN(即答で)それはたくさんあります(笑)。難しいのはないけど、体力的にきついのはたくさんあります。

――あれだけハードなパフォーマンスをして、あれだけ伸びやかでパワフルな声がよく出るなって。
SE7ENそれが大変です(笑)。ダンスだけだったら、歌だけだったら、大変じゃないんですけど、両方を一気にやらなくちゃいけないから。とくに「I KNOW feat. TEDDY」(韓国曲)とか日本語の曲だったら、「ありのまま」とか「I wanna...」は、1曲やったらもう、死んじゃう〜(笑)。

――でも、ステージ上では、一切そういった姿は見せないですよね。
SE7EN見せないというか、自然とできちゃうんですよね。きっとそれは見てくれているファンの人からのパワーがあるからだと思うんだけど。でも、ステージ降りたら、「やっばい〜死ぬ〜」って(笑)。
(文:星野彩乃)

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