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中川翔子『ネット発のクリエイターとの化学反応が楽しめるバラエティに富んだ新作!』

 5月にベストアルバムをリリースし第1章を締めくくった中川翔子が、ミニアルバム『nsum〜中川翔子がうたってみた!〜』をリリース。ヒャダインこと前山田健一やDECO*27、八王子Pといったネット発のクリエイターの才能と中川の持ち味とが、化学反応を起こしたバラエティに富んだ1枚になっている。

歌でも真剣にちょっとぶっ飛んだこともしたいと思った

――第2章のスタートとなる新作は、ネットから人気が爆発した新進気鋭のクリエイターとのコラボになりましたね。
中川翔子ベストアルバムを作ってみて、今まではカップリング曲やアルバム曲だと弾けた曲もあるけど、シングル曲はマジメだったなって思ったんですよ(笑)。だから、バラエティ番組で“トゥットゥル〜”とか言ってる印象と違うんだって(笑)。そこが面白くもあるとは思うんですけど、自分では、そろそろ歌でも真剣にちょっとぶっ飛んだこともしたいなって思い始めていたんです。そんなときにおじゃましたのがヒャダインさんの番組。その雑談のなかで80年代アイドルの話題になったので、私が、あの時代って宇宙をテーマにしたぶっとんだ恋の曲とかがあって憧れるんですって言ったんですね。そうしたら、まさにそういう曲を作ってくださったんですよ。

――じゃあ、ヒャダインさんの「宇宙でプロポーズ」から、この1枚は始まったんですね。
中川そうなんです。雑談のなかで内臓の部分から引きずり出してくれたものが詰まっているので、すぐ、自分の曲なんだ、“これ!”ってしっくりきて嬉しかったですね。それにレコ―ディングもヒャダインさんと一緒にやったんですけど、私の場合、曲によって全然歌い方や声が変わるので、逆に、“これが私の歌い方!”っていうのがないような気がして、ちょっと悩みでもあったんです。だから、今回はそういうツボがほしくて、わざと狙って作ってみたりしました。2人で盛り上がって、ちょっとやりすぎたところもあったんですけど(笑)、最終的にはヒャダインさんが絶妙な感じに仕上げてくれた。すごく耳に残るし、聴けば聴くほど味が出てくる曲になっているんじゃないかと思います。

MVで長年の妄想が叶って嬉しい

――80年代の歌謡曲が好きな人は、聴くと思わずニヤッとしちゃうと思いますよ。
中川こういうアイドル曲って、好きなのにシングルではやっていなかったですし、別にふざけているわけじゃなく、大人が真剣に作っている。だから、上品に歌わなくちゃなって思いました。それと今回はミュージックビデオ(MV)のなかで木星と結婚してるんですけど、これも小さい頃からの夢だったんですよ。本当は「ホロスコープ」の続きで、セイン・カミュさん扮する宇宙人と、ついに結ばれるっていうストーリーだったんですけど、私が撮影当日、木星と結婚したいって言い出して。いつもだったらそんな無茶は言わないんですけど、生涯の夢を叶えるのは、このタイミングしかない!って、思ったんです。その結果スタッフのみなさんやセイン・カミュさんには申しわけないことをしましたが、私自身は長年の妄想が叶って嬉しかったです(笑)。

――MVだからこそ可能な妄想ですもんね(笑)。
中川はい(笑)。その妄想が叶っている感じは気持ち悪いと思いますけど、曲は超かわいい。そのカオスな感じが面白いと思います(笑)。しかも「宇宙にプロポーズ」が入っている1枚なのに、ほかにも息つぎできないようなハードロックや、次元を飛んでるような爽やかできらきらした曲も入っている。昭和の音楽とアニメで育ってきた私には、ヒャダインさんの曲以外は自分のなかに全然ないメロディーで難しかったんですけど、10周年を過ぎて、ギザ20、ギザ50を目指すためには挑戦って必要じゃないですか。だから、自分自身はもちろん、ベストまでずっと追いかけてきてくれた方にとっても、新しい世界に触れられたなって感じる部分があるんじゃないかと思います。

――どの曲にも第1章とはまた違うしょこたんが出ているだけに、これが生で聴けるであろう9月に始まるツアーが楽しみです。
中川今、アジアツアーをやっているんですけど、やっぱりライブでしか得られない感動とかをたくさん感じているんですね。だから、そこで得たものをちゃんと秋のホールツアーでも生かして、カッコ良く進化できていたらいいなって思ってます。
(文:高橋栄理子)

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