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TOKYO IDOL FESTIVAL 2012『111組732人が参加!国内最大級のアイドルイベントに密着レポート』

 国内最大のアイドルイベントとして3回目の開催となった『TOKYO IDOL FESTIVAL 2012』。全国から総勢111組732人のアイドルが集まり、東京・お台場の10会場で同時多発でライブやイベントを行った。トップアイドルたちのステージを中心にレポートする。

8月5日(日) <2日目>

ご当地アイドルも続々と参戦!!

 TIF2日目。前日深夜にトークライブをしていた川村梅子ことアイドリング!!!の河村唯が、なんと朝6時からSMILE GARDENで『モーニング歌謡ショー』を。観客を前に、1人で12曲を歌った。彼女はこの日が23歳の誕生日。10時からは13年前に解散したチェキッ娘の元メンバーたちのライブが行われ、矢作美樹や甲斐田聡美ら引退組も懐かしい顔を見せていた。

 そして、湾岸スタジオ屋上のSKY STAGEでは、西日本の地方アイドルによる『WEST JAPAN IDOL LIVE』が始まる。大阪のNEP She☆Stars(ネップシスターズ)、名古屋のチームしゃちほこ、前日HOT STAGEにも出演した福岡のLinQ(リンク)など10組が登場。直射日光がカンカンに照りつけ、かなり暑いが、フジテレビやレインボーブリッジ、大観覧車などが見渡せて開放感たっぷり。フェスらしさを味わえるスペースだ。ステージからアイドルたちがシャワーで放水し、水びたしになるのを楽しむ観客も多かった。

 3年連続で名古屋からTIFにやって来たのが、しず風&絆〜KIZUNA〜。2人組アイドル・しず風と、お姉さん格の4人組・絆〜KIZUNA〜のコラボユニットだ。「○○.しず風にのって.○○」は、しず風の2人が可愛らしい声でフワフワ歌い、絆〜KIZUNA〜の4人がダンス。しず風単独の「ぶたマルUPっぷう」はロックサウンドに乗りながら、2人が頬を膨らませて“アップップ”をするユニークなナンバー。絆〜KIZUNA〜による「交〜majiwari〜」は打ち込みサウンドにクラブっぽいダンスと、バリエーションを見せた。

 地方アイドルのトップランナーの一角、広島のまなみのりさはTIF初出演。アクターズスクール広島でPerfumeの後輩にあたり、地元ではすでに大人気。メジャー1stシングル「BLISTER」などを歌い、温もりのあるボーカルとダンス、きれいに決まるハーモニーなどで地力を発揮した。「ポラリス」では<♪回る回る〜>の歌詞に合わせて観客がグルグル円を描いて回る、定番の“ポラリスサークル”もできて盛り上がった。

 一方、HOT STAGEではこの日も、トップアイドルたちが相次ぎ登場。上昇気流に乗るSUPER☆GiRLSは、田中美麗と後藤彩が先頭で大きなフラッグを掲げ、行進風にステージへ。ヘソ出し・ミニスカと露出の多い衣裳で「女子力←パラダイス」からノリノリ。11人がみんな可愛くてスタイルも良くて、しかも流れるように踊るので、どこを見ればいいか困るほど。最年少でセンターに立つことの多い前島亜美は、大きい動きで思い切り良く弾けていた。“お尻プリプリダンス”が見せ場の「プリプリSUMMERキッス」などで夏気分もいっぱい。今が旬の輝きに溢れていた。

 グループが相次ぐなか、貴重なソロアイドルとして活躍中の吉川友はTIFに初登場。『ハロー!プロジェクト』育ちだけにボーカルは安定感があり、「ここから始まるんだ!」ではファルセットをきれいに響かせた。パントマイムのような振りも見せたり、歌とダンス込みで楽曲に表情をつける。1人だと広く見えるステージも、左右に動きながら巧みに使い、止まらず歌い続けて観客を乗せていた。

 続くぱすぽ☆は「当機はただ今より離陸態勢に……」と、お馴染みの搭乗アナウンスからの“フライト”。「穏やかな空の旅を過ごせるなんて大間違いです」とも流れた通り、息もつかせぬ攻めのステージを展開した。1曲目「LALA LOVE TRAIN」からCA衣裳のスカーフを回しまくり、「もっと盛り上がって行きます!」と「ViVi夏」でさらに煽る。こぶしを突き上げる「Pock☆Star」は最後に全員が倒れる振りから、起き上がってまた歌い出し、3回繰り返した。持ち前のロックチューンが冴えわたる。ボーカルを取るメンバーが変わるたびに「あーいぽん!」、「みーお!」などとコールが掛かったり、ファンの盛り上がりも一番か。

“アイドル戦国時代”のパワーが炸裂した2日間

 大詰めが近づくなか、次はbump.y(バンピー)。桜庭ななみら若手女優のユニットだけに、ほかのグループと雰囲気が違う。私服っぽい衣裳は5人バラバラ。全員が直立不動で歌い始めたり、「トマトを育てていたのにカラスに食べられた」などとのんびりトークをしたり、いい意味でのユルさが持ち味。とはいえ、KARAのプロデュースチームが手掛けたK-POP風の「Kiss!」はアイドルファンの人気が高く、盛り上がった。ラストの「ガラゲッチャ」で、「We are〜 bump.y!」とコール&レスポンスも。

 いよいよ2日間のトリをメインステージで飾るのは、アイドリング!!!。21人が横1列に並び、「残りの力を全部振り絞って盛り上げて行きましょう!」(三宅ひとみ)と、メッセージソング「MAMORE!!!」を力強く歌い出す。鳥肌ものの迫力で会場を熱くさせた。7人による「サラサラ★キューティコー」では、横山ルリカの抜けのいい声が際立つ。盛り上げ曲「恋の20連鎖!!!」まで立て続けで、ジェットコースターのよう。

 バラエティ力が評価されるアイドリング!!!だが、パフォーマンスもグングン磨きをかけている。新曲で両A面の「One Up!!!」では前向きなカッコよさを見せ、「苺牛乳」は青春の甘酸っぱさにホロリ。初披露のカップリング曲「女神のパルス」もノリノリで勢いがあって、詞にある<強く凛々しく美しく>が体現されていた。

 MCでの大川藍の「2日間が本当にあっという間でした」との言葉は、観客も同じ気持ち。祭りが終わる寂しさを感じさせる。最後は「パーッと盛り上がって」と「やらかいはぁと」。歌いながら三宅ひとみが、客席に下りてハイタッチを始めたり、ステージでオタ芸を打つメンバーがいたり、追いかけっこが始まったりとカオス状態に。酒井瞳はシューズを脱いでコサックダンス。客席はオレンジのサイリウム一色になって、にぎやかに幕を閉じた。

 グランドフィナーレでは、この日出演したアイドルのほとんどがステージいっぱいにギッシリ並んだ。「たくさんのアイドルファンと最高の時間を過ごせました」、「アイドルっていいなと、本当に思いました」とのあいさつに共感の拍手が沸き起こる。最後は居並ぶアイドル全員でマイクを通さず「ありがとうございました!」。

 最後の最後に行われたのが、野外のSMILE GARDENでの『IDOL SUMMER JAMBOREE ENCORE』。夜の公園のステージに、アイドリング!!!から4人、バニラビーンズ、THEポッシボー、風男塾、YGAが集まり、「恋愛レボリューション21」、「シャナナ」などを歌う。「人間っていいな」は<いいな、いいな。アイドルっていいな〜>と替え歌で。いつまでも名残りは尽きず、アンコールもかかった。「ここにいるすべてのみなさんにいっぱい元気をもらいました。この元気を胸に明日からがんばっていきます」と遠藤舞(アイドリング!!!)。その言葉は、ファンからアイドルたちにそのまま返したいもの。オーラスは「星になれたら」を観客と一緒に歌い合う。拍手のなか「ありがとうございました!」、「お疲れさまー!」、「また来年!」との声が、ステージと会場で行き交っていた。
(文:斉藤貴志)

推しメンのNo.1を目指せ!リアルアイドル登場のカードゲーム!


ポニーキャニオンがソーシャルゲーム事業に参入。第1弾として、リアルアイドル100人が登場するカードバトルゲーム『ドキドキ♪大接近バトル★100』を、6月29日よりGREEにて提供開始。登場するアイドルは、実際に渋谷や秋葉原を中心にライブ活動を展開するアイドル100人。“彼女にしたい”アイドルを見つけ、お目当ての子のNo.1を目指せ!

■出演アイドル(ソロアイドル:10人/ユニットアイドル:90人)

<ソロアイドル>
伊藤桃、大島はるな、神坂美羽、上月みく、小桃音まい、琴平めいこ、七瀬由紀子、前田あずさ、水月桃子、山下瑞稀(50音順)
<ユニットアイドル>
イニーミニーマニーモー、うょち〜し、Elastico-Pegasus-、川崎純情小町☆、GAL◆DOLL(◆はハート)、CANDY-GO!GO!、Coro☆Coro with 深沢紗希、JellyKiss、SUPER me、SKETCH、Starmarie、SPACE GIRLS PLANET、D-style、duro、Doll☆Elements、虹色スイッチ、Barbee、Barbie Lips、Piminy、星のオトメ歌劇団、Marry Doll、みかん星☆彡、Mary Angel、愛乙女★DOLL、リボン☆ガールズ、ロマンスターズ(50音順)

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8月5日<2日目>
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